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公開番号2025027397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023132165
出願日2023-08-14
発明の名称木質座屈補剛ブレース
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250219BHJP(建築物)
要約【課題】H形鋼で形成されたブレース心材を木質筒状体で取り囲む木質座屈補剛ブレースにおいて、木質筒状体の内周面に対するブレース心材のフランジ部の端部のめり込みを抑制することを目的とする。
【解決手段】木質座屈補剛ブレース20は、H形鋼で形成されたブレース心材30と、ブレース心材30を取り囲む木質筒状体40と、前記ブレース心材30のフランジ部32の端面32Eを覆うカバー材50と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
Ｈ形鋼で形成されたブレース心材と、
前記ブレース心材を取り囲む木質筒状体と、
前記ブレース心材のフランジ部の端面を覆うカバー材と、
を備える木質座屈補剛ブレース。
続きを表示（約 370 文字）【請求項２】
前記カバー材は、断面Ｃ字状に形成され、前記ブレース心材の前記フランジ部に被せられた状態で、前記フランジ部の端面を覆う、
請求項１に記載の木質座屈補剛ブレース。
【請求項３】
前記カバー材は、Ｌ字形状に接続された一対の板状部を有し、一方の前記板状部が前記フランジ部の外面に取り付けられ、他の前記板状部が前記フランジ部の前記端面と対向する、
請求項１に記載の木質座屈補剛ブレース。
【請求項４】
前記木質筒状体は、断面視にて矩形筒状に配置され、前記ブレース心材を取り囲む複数の木質補剛板を有し、
隣り合う木質補剛板の端部同士は、前記木質筒状体の角部において、接着剤、又は接着剤及びネジ部材で接合される、
請求項１～請求項３の何れか１項に記載の木質座屈補剛ブレース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、木質座屈補剛ブレースに関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
長ボルトで筒状に接合された木製拘束材によって、心材を取り囲む座屈補剛ブレースが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
また、木質材からなる複数の補剛材の間で、鋼材を挟み込む座屈補剛ブレースが開示されている（特許文献２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－１４７７８１号公報
特開２０２０－１４８０３２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、木質材によって筒状に形成された木質筒状体によって、Ｈ形鋼で形成されたブレース心材を取り囲む場合、例えば、地震時に、ブレース心材が座屈しようとすると、ブレース心材のフランジ部の端部が木質筒状体の内周面にめり込み、木質筒状体によるブレース心材の拘束力が低下する可能性がある。
【０００６】
本発明は、上記の事実を考慮し、Ｈ形鋼で形成されたブレース心材を木質筒状体で取り囲む木質座屈補剛ブレースにおいて、木質筒状体の内周面に対するブレース心材のフランジ部の端部のめり込みを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１に記載の木質座屈補剛ブレースは、Ｈ形鋼で形成されたブレース心材と、前記ブレース心材を取り囲む木質筒状体と、前記ブレース心材のフランジ部の端面を覆うカバー材と、を備える。
【０００８】
請求項１に係る木質座屈補剛ブレースによれば、ブレース心材は、Ｈ形鋼で形成される。また、ブレース心材は、木質筒状体によって取り囲まれる。これにより、座屈補剛ブレースの意匠性が高められる。また、地震時には、木質筒状体によって、地震時におけるブレース心材の座屈が拘束される。したがって、ブレース心材の座屈が抑制される。
【０００９】
さらに、ブレース心材のフランジ部の端面は、カバー材によって覆われる。これにより、地震時に、ブレース心材が座屈しようとすると、ブレース心材のフランジ部の端面が、カバー材を介して木質筒状体の内周面に接触する。この結果、ブレース心材が木質筒状体の内周面にめり込むことが抑制される。したがって、ブレース心材の座屈が抑制される。さらに、木質筒状体の内周面の破損等も抑制される。
【００１０】
請求項２に記載の木質座屈補剛ブレースは、請求項１に記載の木質座屈補剛ブレースにおいて、前記カバー材は、断面Ｃ字状に形成され、前記ブレース心材の前記フランジ部に被せられた状態で、前記フランジ部の端面を覆う。
（【００１１】以降は省略されています）

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