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公開番号
2025021986
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023126143
出願日
2023-08-02
発明の名称
リーン車両
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
弁理士法人タス・マイスター
主分類
B62M
25/08 20060101AFI20250206BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】ライダが積極的な操作を求める場合における走行環境及びライダの要求に詳細に対応した駆動特性の提供と、ライダが操作の省略を求める場合における操作量を抑制した上での要求に近い駆動特性の提供と、を両立することができるリーン車両を提供する。
【解決手段】制御装置は、モード遷移操作部の操作に応じて、互いに異なる出力制御特性が対応付けられたエンジンモードを選択し、制御装置は、マニュアル変速状態では、選択可能な複数のMTエンジンモード選択肢からモード遷移操作部の操作に応じてエンジンモードを選択し、走行状態に応じて変速段を増加及び減少させる自動変速状態では、MTエンジンモードの場合よりも少ない操作により複数のATエンジンモード選択肢の中の任意の選択肢へ遷移するように設けられた複数のATエンジンモード選択肢からモード遷移操作部の操作に応じてエンジンモードを選択する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
リーン車両であって、 前記リーン車両は、 車体と、 前記車体に設けられたエンジンと、 選択可能な複数の変速段を有し、選択された変速段に応じて前記エンジンから出力される回転速度を変える有段変速装置と、 前記有段変速装置に変速段を変更させる変速アクチュエータと、 前記車体に設けられ、変速段を選択するための操作を受ける変速操作部と、 前記車体に設けられ、変速状態を切換えるための操作を受ける状態切換操作部と、 前記状態切換操作部の操作に応じて前記リーン車両の変速状態を自動変速状態とマニュアル変速状態との間で切換え、前記自動変速状態では走行状態に応じて前記変速アクチュエータに前記有段変速装置の変速段を増加及び減少させ、前記マニュアル変速状態では前記変速操作部の操作に応じて変速段を増加及び減少させる制御装置とを備え、 前記リーン車両は、前記車体に設けられ、前記エンジンの出力制御特性に対応付けられたエンジンモードを選択するための操作を受けるモード遷移操作部を備え、 前記制御装置は、前記モード遷移操作部の操作に応じて、互いに異なる前記出力制御特性が対応付けられた前記エンジンモードを選択し、前記制御装置は、前記マニュアル変速状態では、選択可能な複数のMTエンジンモード選択肢から前記モード遷移操作部の操作に応じて前記エンジンモードを選択し、前記走行状態に応じて変速段を増加及び減少させる前記自動変速状態では、前記マニュアル変速状態の場合よりも少ない操作により複数のATエンジンモード選択肢の中の任意の選択肢へ遷移するように設けられた前記複数のATエンジンモード選択肢から前記モード遷移操作部の操作に応じて前記エンジンモードを選択する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のリーン車両であって、 前記制御装置は、前記自動変速状態において、前記複数のMTエンジンモード選択肢の数の1/3以上であり、且つ、前記複数のMTエンジンモード選択肢の数との差が1/6以上である前記複数のATエンジンモード選択肢から前記モード遷移操作部の操作に応じて前記エンジンモードを選択する。
【請求項3】
請求項1または2に記載のリーン車両であって、 前記制御装置は、複数のMTエンジンモード選択肢に属する少なくとも1つの選択肢及び複数のATエンジンモード選択肢に属する少なくとも1つの選択肢に対し、互いに異なる制御特性にそれぞれ対応して設けられた複数の出力制御特性候補から、ライダの操作によって選抜された出力制御特性を対応付ける。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のリーン車両であって、 前記制御装置は、前記自動変速状態で前記変速アクチュエータに前記有段変速装置の変速段を変更させる条件である変速マップを、前記自動変速状態における前記モード遷移操作部の操作に応じて選択される前記エンジンモードに応じて変更する。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のリーン車両であって、 前記制御装置は、前記自動変速状態で2つのATエンジンモード選択肢から前記モード遷移操作部の操作に応じて前記エンジンモードを選択する。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のリーン車両であって、 前記制御装置は、前記状態切換操作部の操作に応じて前記リーン車両の変速状態を前記自動変速状態から前記マニュアル変速状態へ切換える場合、前記エンジンモードを、前記マニュアル変速状態で選択可能な複数のMTエンジンモード選択肢の中で最大出力を与える出力制御特性に対応付けられた選択肢以外に強制する。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のリーン車両であって、 前記制御装置は、前記自動変速状態において、前記複数のATエンジンモード選択肢の中で最も使用頻度の高い高頻度ATモードを記憶し、電源投入後最初に前記自動変速状態が選択された場合に、記憶された前記高頻度ATモードを前記エンジンモードの初期値として選択する。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載のリーン車両であって、 前記制御装置は、前記マニュアル変速状態において前記複数のMTエンジンモード選択肢の中で最も使用頻度の高い高頻度MTモードを記憶し、電源投入後最初に前記マニュアル変速状態が選択された場合に、記憶された前記高頻度MTモードを前記エンジンモードの初期値として選択する。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リーン車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、リーン車両の例として、電動有段変速装置を備えた鞍乗型車両が示されている。この車両は、クラッチアクチュエータおよびシフトアクチュエータを備えている。ライダによるシフトアップスイッチ又はシフトダウンスイッチの操作に伴う変速指令によって、クラッチアクチュエータおよびシフトアクチュエータが動作し変速段を切換える。また、特許文献1には、制御装置がエンジンの回転速度を検出することによって変速指令を出力してもよいことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-035066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ライダが積極的な操作を求める場合における走行環境及びライダの要求に詳細に対応した駆動特性の提供と、ライダが操作の省略を求める場合における操作量を抑制した上での要求に近い駆動特性の提供と、を両立することができるリーン車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、ライダが積極的な操作を求める場合と、ライダが操作の省略を求める場合との双方における駆動特性の切換について検討した。
【0006】
リーン車両は、左旋回中に車両左方向に傾斜し、右旋回中に車両右方向に傾斜するリーン姿勢で旋回する。リーン車両は、カーブでの旋回時に加わる遠心力に対抗するために、カーブの中心方向に傾いた姿勢で旋回する。リーン車両の挙動は、例えば体重移動といったライダの積極的な操作を伴って制御される。また、エンジンの出力、又は変速段によっても、リーン姿勢を含むリーン車両の挙動は影響を受ける。リーン車両のライダは、例えば自動車の運転者と比較して、より積極的な操作によって、車両が走行している環境及び走行に対するライダの要求に対応するように車両の挙動を制御することができる。
【0007】
変速段がエンジンの回転速度に応じて自動で切り換わる有段変速装置を備えたリーン車両を運転するライダは、変速のための操作を省略することができる(以降、自動変速状態又はAT状態と称する)。従って、ライダは、リーン車両の運転における操作の軽減を享受できる。あるいは、ライダは、変速以外の操作により気を配ることができる。
【0008】
この逆に、ライダは、積極的な変速操作によって、変速段を走行環境及び走行要求に詳細に適するように切換えることを望む場合もある(以降、マニュアル変速状態又はMT状態と称する)。またさらに、ライダは、例えば路面のウェット、ドライ、又はダートといった走行環境及びライダの走行要求に応じて、リーン車両のエンジンの制御特性を切換えることを望む場合もある。換言すると、リーン車両は、リーン車両の走行環境及びライダの走行要求に応じて、エンジンの制御特性を切換えることが望まれる場合がある。また、リーン車両は、エンジンの回転速度に応じた自動変速の状態と、ライダの積極的な変速操作を要する状態とを選択切換え可能であることが望まれる場合がある。
【0009】
上述したようにライダの積極的な操作を伴って制御されるリーン車両は、ライダによる変速操作が省略可能な自動変速状態にあっても、走行環境及び走行要求に応じてエンジンの制御特性を切換えることが望まれる場合がある。 ただし、リーン車両において自動変速が選択される場合は、ライダがより少ない操作でリーン車両の挙動を制御したい、又は、変速以外の操作により気を配りたいといった場合であることが多い。このような場合、エンジンの制御特性の切換えについても少ない操作が望まれる。
【0010】
上述したリーン車両に特有の操作についての知見をふまえ、本発明者は、ライダが積極的な操作を求める場合における走行環境及びライダの要求に詳細に対応した駆動特性の提供と、ライダが操作の省略を求める場合におけるライダの要求に近い駆動特性の提供と、の両立についてさらに検討した。
(【0011】以降は省略されています)
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