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公開番号2025021918
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023126028
出願日2023-08-02
発明の名称車両用開閉体のロック装置
出願人株式会社アンセイ
代理人弁理士法人ぱてな
主分類E05B 77/38 20140101AFI20250206BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】ラッチ位置に揺動するフォークが当接するダンパの強度を確保しつつ狙い荷重の調整が容易であり、かつ、ハウジング及びハウジング内の部品における変形や割れを抑制できる車両用開閉体のロック装置を提供する。
【解決手段】ハウジング90はベースプレート91とガイドベース93を有する。ベースプレート91は、基壁部91Aと基壁部91Aに立設されガイドベース93の側面930に対向する側壁部91Bとを有する。側壁部91Bはフォーク10とダンパ94Aとの当接時にダンパ94Aに第1方向Fに加わる衝撃荷重を受ける荷重受け面98を有し、荷重受け面98とダンパ94Aの背面との間にはダンパ94Aを構成する弾性体よりも剛性の高い高剛性体よりなるダンパ受け部933が介在する。ガイドベース93においてダンパ94Aを保持するダンパ保持部96は、衝撃荷重を荷重受け面98にダンパ受け部933を介して伝達させる構成とされている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
車体、及び前記車体に開閉可能に設けられた開閉体の一方に設けられ、前記車体及び前記開閉体の他方に固定されたストライカが進入する進入口を有するハウジングと、
前記ハウジングに設けられ、前記進入口内で前記ストライカを係止するラッチ位置と、前記進入口内で前記ストライカを係止しないアンラッチ位置と、に揺動軸心周りに揺動するフォークと、
前記ハウジングに設けられ、前記フォークが前記アンラッチ位置に揺動することをブロックするブロック位置と、前記フォークが前記アンラッチ位置に揺動することを許容するアンブロック位置と、に変位するポールと、
前記ハウジングに設けられ、前記ラッチ位置に揺動する前記フォークが当接する弾性体よりなるダンパと、を備えた車両用開閉体のロック装置であって、
前記ハウジングは、ベースプレートと、ガイドベースと、を有し、
前記ベースプレートは、前記ガイドベースと共に前記進入口が形成された基壁部と、前記基壁部に立設され、前記ガイドベースの側面に対向しつつ前記揺動軸心と平行に延びる側壁部と、を有し、
前記側壁部は、前記フォークと前記ダンパとが当接した時に前記ダンパに第１方向に加わる衝撃荷重を受ける荷重受け面を有し、
前記荷重受け面と、前記荷重受け面に対向する前記ダンパの背面との間には、前記弾性体よりも剛性の高い高剛性体よりなるダンパ受け部が介在しており、
前記ガイドベースは、前記ダンパを保持するダンパ保持部を有し、
前記ダンパ保持部は、前記衝撃荷重を前記荷重受け面に前記ダンパ受け部を介して伝達させる構成とされていることを特徴とする車両用開閉体のロック装置。
続きを表示（約 860 文字）【請求項２】
前記ガイドベースは、前記ダンパ保持部が設けられたガイドベース本体と、前記第１方向と交差する方向に延びる一対の腕部と、前記ダンパ受け部と、を有し、
各前記腕部の一端がそれぞれ前記ダンパ受け部に接続されるとともに、各前記腕部の他端がそれぞれ前記ガイドベース本体に接続されて、前記ガイドベース本体、前記ダンパ受け部及び前記一対の腕部が樹脂製の一体成形品であり、
前記荷重受け面と、前記荷重受け面に対向する前記ダンパ受け部の背面との間には、前記フォークと前記ダンパとが当接した時に前記一対の腕部の撓み変形を伴って前記ダンパと共に前記ダンパ受け部が前記第１方向に移動することを許容する、隙間が設けられている請求項１記載の車両用開閉体のロック装置。
【請求項３】
前記ダンパは、前記第１方向に沿って平行に延びる一対の外側面を有し、
前記ダンパ保持部は、各前記外側面とそれぞれ隙間を設けつつ平行に延びて対向する一対の内側面と、各前記内側面にそれぞれ突設され、各前記内側面とそれぞれ対向する各前記外側面にそれぞれ当接する複数の突起と、を有し、
各前記突起は、前記第１方向に互いに間隔を空けて配置されている請求項１記載の車両用開閉体のロック装置。
【請求項４】
前記フォークが前記ラッチ位置に到達する時又は到達する前に、前記フォークが前記ダンパに当接するように構成されている請求項１又は２記載の車両用開閉体のロック装置。
【請求項５】
前記荷重受け面は、前記第１方向に対して直交する方向に延びている請求項１又は２記載の車両用開閉体のロック装置。
【請求項６】
前記フォークは、前記ダンパに当接する当接部と、前記ブロック位置に在る前記ポールと係合する係合部と、を有し、
前記当接部における最外周部位と前記係合部における最外周部位とは、前記揺動軸心からの半径が一致している請求項１又は２記載の車両用開閉体のロック装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は車両用開閉体のロック装置に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に従来の車両用開閉体のロック装置の一例である車両用ドアのロック装置が開示されている。このロック装置は、ハウジング、フォーク、ポール及びダンパを備えている。
【０００３】
ハウジングは、車体に開閉可能に設けられたバックドアに設けられている。ハウジングは、車体に固定されたストライカが進入する進入口を有している。
【０００４】
フォークは、ハウジングに設けられている。フォークは、進入口内でストライカを係止するラッチ位置と、進入口内でストライカを係止しないアンラッチ位置と、に揺動する。フォークは、進入口内を奥側に進むストライカで押されてラッチ位置に向かって揺動する。
【０００５】
ポールは、ハウジングに設けられている。ポールは、フォークがアンラッチ位置に揺動することをブロックするブロック位置と、フォークがアンラッチ位置に揺動することを許容するアンブロック位置と、に変位する。
【０００６】
ダンパは、ハウジングに設けられている。ダンパは、弾性体よりなる脚部と、弾性体より剛性の高い高剛性部とを有している。脚部は、ラッチ位置に揺動するフォークがラッチ位置に達する前に当接する第１当接面を有している。高剛性部は、ラッチ位置を過ぎてオーバーストローク位置に達したフォークが当接する第２当接面を有している。
【０００７】
このロック装置では、ラッチ位置に揺動するフォークは、ラッチ位置に達する直前に脚部の第１当接面に弾性的に当接する。そして、ラッチ位置を過ぎてオーバーストローク位置に達したフォークは、高剛性部の第２当接面に当接する。こうして、このロック装置では、フォークがラッチ位置に達する際の音を脚部で低減させたり、フォークがオーバーストロークする際の衝撃を高剛性部で受け止めたりしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
米国特許出願公開第２０１５／０１９１９４７号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
しかし、上記従来のロック装置では、薄板を屈曲させた板バネにより脚部が構成されている。このため、板バネの材料選定や屈曲度合いの調整等による狙い荷重の調整が必ずしも容易ではない。また、フォークと脚部とが当接した時の衝撃荷重により脚部の割れが懸念され、この場合ハウジングにおける変形や割れの影響が懸念される。
【００１０】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ラッチ位置に揺動するフォークが当接するダンパの強度を確保しつつ狙い荷重の調整が容易であり、かつ、ハウジング及びハウジング内の部品における変形や割れを抑制できる車両用開閉体のロック装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

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