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公開番号
2025014381
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116888
出願日
2023-07-18
発明の名称
係留具
出願人
和気産業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E05B
71/00 20060101AFI20250123BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】係留に寄与する部分の長さの調整を容易とし、かつ、その調整に寄与する手段の破壊リスクを軽減する。
【解決手段】係留具10は、ひも20と拘束錠22とを備える。拘束錠22は、ひも20のいずれかの箇所を拘束する。ひも20には複数の貫通孔60,60,60,62が形成されている。拘束錠22が、貫通軸体80と、一方端面形成体82と、他方端面形成体84と、軸動制限部122とを有している。端面最大間隔が貫通孔形成箇所厚さのうち最も薄いものと3番目に薄いものとの合計を超える。最大占有厚さを端面最大間隔から差し引いて得られる値が、次に述べられる直線距離の対のうち大きい方未満である。その直線距離は、一方端面100と他方端面140とのうち差し渡しの最小値が小さい方における差し渡しが最小値となる箇所の縁から貫通軸体80の外周までの直線距離である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ひもと、
前記ひものいずれかの箇所を拘束する拘束錠とを備える係留具であって、
前記ひもには少なくとも3つの貫通孔が形成されており、
前記ひもに形成されている前記貫通孔のいずれかが、他の前記貫通孔のうち少なくとも2つと前記ひもの屈曲に伴って少なくとも個別に重ね得るように配置されており、
前記拘束錠が、
前記少なくとも3つの貫通孔のいずれの差し渡しの最小値よりも差し渡しの最大値が小さい貫通軸体と、
一方端面を有する一方端面形成体と、
他方端面を有する他方端面形成体とを有しており、
前記一方端面の差し渡しの最小値は前記貫通軸体の差し渡しの最大値よりも大きく、
前記他方端面の差し渡しの最小値は前記貫通軸体の差し渡しの最大値よりも大きく、
前記貫通軸体の一端が前記一方端面に固定されており、
前記一方端面と前記他方端面とが互いに沿うように対向するとき前記一方端面から前記他方端面へ向かう方向に前記貫通軸体が沿っており、
前記他方端面には前記貫通軸体の他端が進入するための進入孔が形成されており、
前記他方端面形成体が、
前記他方端面、前記進入孔、および、空間を形成する他方外殻と、
前記他方外殻により形成される前記空間に収容されており、前記貫通軸体の前記他端が前記他方外殻により形成される前記空間の内部へ前記進入孔を介して進入すると前記貫通軸体の進退を制限する軸動制限部とを有しており、
前記軸動制限部が前記貫通軸体の進退を制限する際の前記一方端面と前記他方端面との最大間隔である端面最大間隔が、前記貫通孔が形成されている箇所における前記ひもの厚さである貫通孔形成箇所厚さのうち最も薄いものと3番目に薄いものとの合計を超え、
前記貫通孔形成箇所厚さの組み合わせであって合計が前記端面最大間隔未満となるものの中で最大となるものにおける前記貫通孔形成箇所厚さの和である最大占有厚さを前記端面最大間隔から差し引いて得られる値が、前記一方端面と前記他方端面とのうち前記差し渡しの最小値が小さい方における前記差し渡しが最小値となる箇所の縁から前記貫通軸体の外周までの直線距離の対のうち大きい方未満であることを特徴とする係留具。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記ひもの一端が、前記ひもの他端が貫通可能な環状となっていることを特徴とする請求項1記載の係留具。
【請求項3】
他の前記貫通孔のうち少なくとも2つと前記ひもの屈曲に伴って少なくとも個別に重ね得る前記貫通孔が、個別に重ね得る他の前記貫通孔のうち2つに同時に重ね得るように配置されていることを特徴とする請求項2記載の係留具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は係留具に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1はワイヤ錠を開示する。このワイヤ錠は、ワイヤ体と、キーシリンダと、キーとを備える。キーシリンダは、ワイヤ体の一端部に取り付けられる。キーシリンダは、その頭部に係止部を有する。キーは、ワイヤ体の他端部に取り付けられる。キーは、キーシリンダへ挿入される。これにより、ワイヤ体は環状に施錠される。特許文献1に開示されたワイヤ錠は自転車等の盗難防止のために用いられ得る。
【0003】
特許文献2はワイヤ錠を開示する。特許文献2に開示されたワイヤ錠は、連結ロック錠本体と、ワイヤ体と、中間緊張具とからなる。ワイヤ体は、所要の弾力で復帰しようとする弾性を備える。ワイヤ体は、連結ロック錠本体に接続する。中間緊張具は、ワイヤ体の中間を、ワイヤ体の復帰弾力に抗して所要間隔に維持する。中間緊張具は、復帰弾力で中間挟持支承面を構成する。特許文献2に開示されたワイヤ錠は、フレームパイプと同形の細長い形状に変形することができ、しかも、コンパクトに装備して携帯できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公昭58-047185号公報
特開平10-280773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1および特許文献2に開示されたワイヤ錠には、ワイヤ体のうち係留に寄与する部分の長さ調整が困難という問題点がある。
【0006】
また、上述の調整を可能とする従前の手段が特許文献1および特許文献2に開示されたワイヤ錠に採用された場合、しばしば、その手段のいずれかの箇所の破壊が特に容易となりやすい。そのような破壊が特に容易な箇所があると、そこを破壊され被係留物が盗難に遭う可能性が高くなる。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、係留に寄与する部分の長さの調整を容易とし、かつ、その調整に寄与する手段の破壊リスクを軽減できる係留具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
図面に基づいて本発明の係留具が説明される。なおこの欄で図中の符号を使用したのは発明の内容の理解を助けるためである。この欄で図中の符号を使用することには発明の内容を図示した範囲に限定する意図がない。
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明のある局面に従うと、係留具10は、ひも20と拘束錠22とを備える。拘束錠22は、ひも20のいずれかの箇所を拘束する。ひも20には少なくとも3つの貫通孔60,60,60,62が形成されている。ひも20に形成されている貫通孔60,60,60,62のいずれかは、他の貫通孔60,60,60,62のうち少なくとも2つとひも20の屈曲に伴って少なくとも個別に重ね得るように配置されている。拘束錠22が、貫通軸体80と、一方端面形成体82と、他方端面形成体84とを有している。貫通軸体80は、少なくとも3つの貫通孔60,60,60,62のいずれの差し渡しの最小値よりも差し渡しの最大値が小さい。一方端面形成体82は、一方端面100を有する。他方端面形成体84は、他方端面140を有する。一方端面100の差し渡しの最小値は貫通軸体80の差し渡しの最大値よりも大きい。他方端面140の差し渡しの最小値は貫通軸体80の差し渡しの最大値よりも大きい。貫通軸体80の一端が一方端面100に固定されている。次に述べられる方向に貫通軸体80が沿っている。その方向は、次に述べられるとき一方端面100から他方端面140へ向かう方向である。それは一方端面100と他方端面140とが互いに沿うように対向するときである。他方端面140には進入孔142が形成されている。進入孔142は、他方端面140に貫通軸体80の他端が進入するためのものである。他方端面形成体84が、他方外殻120と、軸動制限部122とを有している。他方外殻120は、他方端面140、進入孔142、および、空間144を形成する。軸動制限部122は、他方外殻120により形成される空間144に収容されている。軸動制限部122は、貫通軸体80の他端が他方外殻120により形成される空間144の内部へ進入孔142を介して進入すると貫通軸体80の進退を制限する。端面最大間隔が、貫通孔形成箇所厚さのうち最も薄いものと3番目に薄いものとの合計を超える。端面最大間隔とは、軸動制限部122が貫通軸体80の進退を制限する際の一方端面100と他方端面140との最大間隔のことである。貫通孔形成箇所厚さとは、貫通孔60,60,60,62が形成されている箇所におけるひも20の厚さのことである。最大占有厚さを端面最大間隔から差し引いて得られる値が、次に述べられる直線距離の対のうち大きい方未満である。その直線距離は、一方端面100と他方端面140とのうち差し渡しの最小値が小さい方における差し渡しが最小値となる箇所の縁から貫通軸体80の外周までの直線距離である。最大占有厚さとは、貫通孔形成箇所厚さの組み合わせであって合計が端面最大間隔未満となるものの中で最大となるものにおける貫通孔形成箇所厚さの和のことである。
【0010】
ひも20には少なくとも3つの貫通孔60,60,60,62が形成されている。ひも20に形成されている貫通孔60,60,60,62のいずれかは、他の貫通孔60,60,60,62のうち少なくとも2つとひも20の屈曲に伴って重ね得るように配置されている。貫通軸体80は、少なくとも3つの貫通孔60,60,60,62のいずれの差し渡しの最小値よりも差し渡しの最大値が小さい。これにより、貫通軸体80は、少なくとも3つの貫通孔60,60,60,62のうち少なくとも2つを貫通し得る。さらに、端面最大間隔が貫通孔形成箇所厚さのうち最も薄いものと3番目に薄いものとの合計を超えることにより、少なくとも3つの貫通孔60,60,60,62のうち少なくとも2つを貫通した貫通軸体80の他端が進入孔142を介して他方外殻120により形成される空間144の内部に進入できる。貫通軸体80の他端が他方外殻120により形成される空間144の内部に進入すると軸動制限部122は貫通軸体80の進退を制限する。これにより、係留が可能となる。しかも、貫通軸体80が貫通する貫通孔60,60,60,62の組み合わせに応じて、係留に寄与する部分の長さの調整が容易となる。
(【0011】以降は省略されています)
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