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公開番号2025080068
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023193069
出願日2023-11-13
発明の名称制御システム
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類E05B 49/00 20060101AFI20250516BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】消費電力を抑制しつつ、利便性が高い制御システムを提供する。
【解決手段】車両に搭載され、車両の周囲に存在する通信器との通信を制御する制御システム1は、予め設定された第1条件の下で動作する第1モードで、アンテナ10の周囲に電磁界を生じさせ、アンテナ10のインピーダンスの変化に基づいて電磁界の乱れを検出する検出部20と、乱れが検出された場合に、車両の周囲に対して、車両と関連付けされた通信器向けの情報を近距離無線通信により出力する通信部30と、通信部30が情報を出力したにもかかわらず、情報に対する応答がない場合に、情報を出力した回数を計数する計数部40と、を備え、検出部20は、予め設定された第1時間内における計数部40による計数結果が予め設定された数を超えた場合に、第1条件よりも消費電力を低減した第2条件の下で動作する第2モードに移行する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、前記車両の周囲に存在する通信器との通信を制御する制御システムであって、
予め設定された第1条件の下で動作する第1モードで、アンテナの周囲に電磁界を生じさせ、前記アンテナのインピーダンスの変化に基づいて前記電磁界の乱れを検出する検出部と、
前記乱れが検出された場合に、前記車両の周囲に対して、前記車両と関連付けされた通信器向けの情報を近距離無線通信により出力する通信部と、
前記通信部が前記情報を出力したにもかかわらず、前記情報に対する応答がない場合に、前記情報を出力した回数を計数する計数部と、を備え、
前記検出部は、予め設定された第1時間内における前記計数部による計数結果が予め設定された数を超えた場合に、前記第1条件よりも消費電力を低減した第2条件の下で動作する第2モードに移行する制御システム。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記検出部は、前記第2モードに移行した場合、予め設定された第2時間に亘って、前記電磁界の発生を休止又は前記電磁界の発生周期を長くする請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記検出部は、前記第2時間の経過後、予め設定された第3時間に亘って前記電磁界の乱れを測定し、前記第3時間において前記乱れが検出された場合は、検出された前記乱れに基づいて前記乱れが継続しているか否かを判定し、
前記通信部は、前記判定により前記乱れが継続していると判定された場合は、通信を行わずに前記第2モードでの動作を継続し、前記判定により前記乱れが継続していないと判定された場合は、前記第1モードでの動作に移行するように構成されている請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記検出部は、前記判定により前記乱れが継続していると判定した場合は、前記第2モードでの動作を継続し、前記第2モードでの動作を継続する場合、前記第2時間よりも長い時間に亘って、前記電磁界の発生を休止又は前記電磁界の発生周期を長くする請求項3に記載の制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され、当該車両の周囲に存在する通信器との通信を制御する制御システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の周囲に通信器が存在しているか否かを磁界の乱れに基づいて検出し、当該通信器の存在を検出した場合に、通信器との通信を行う通信状態に移行する技術が利用されてきた。このような技術として、例えば特許文献1及び2に記載のものがある。
【0003】
特許文献1には、車両のドアハンドルに設けられたドアハンドル装置について記載されている。このドアハンドル装置は、ハンドル部分に配置されたアンテナとNFCリーダとを有している。アンテナは周囲に磁界を生じさせ、NFCリーダは磁界の乱れを検出する。NFCリーダは、NFCタグの近接に応じて、省電力動作状態からアクティブ動作状態に移行するように構成されている。
【0004】
特許文献2には、車両用認証システムについて記載されている。この車両用認証システムは、車両に搭載された車載器と、車両のユーザが所持する電子キーとを備えている。車載器と電子キーとの間で無線通信により認証が行われ、ユーザが車両から離れる際に、ユーザによる意図した操作があると、認証を一定時間停止させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2021/0370877号明細書
特開2016-79600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のドアハンドル装置では、例えばいたずら等によりNFCタグとは異なる金属物が近接された場合にも磁界が乱れ、NFCリーダがアクティブ動作状態に移行する。また、EMI環境下で磁界が乱れた場合にも、NFCリーダがアクティブ動作状態に移行する。このようにNFCリーダが通信できなくてもアクティブ動作状態になると、不要な通信を行うことになるため、消費電力が増大する。
【0007】
また、特許文献2に記載の車両用認証システムでは、ユーザが本来想定していたタイミングよりも早期に施解錠を行いたい場合には、通常とは異なる操作を要するため、利便性が悪い。また、一定時間が経過すると、認証が再開可能な状態となるため、暗電流が増大する。
【0008】
そこで、消費電力を抑制することが可能な制御システムが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る制御システムの特徴構成は、車両に搭載され、前記車両の周囲に存在する通信器との通信を制御する制御システムであって、予め設定された第1条件の下で動作する第1モードで、アンテナの周囲に電磁界を生じさせ、前記アンテナのインピーダンスの変化に基づいて前記電磁界の乱れを検出する検出部と、前記乱れが検出された場合に、前記車両の周囲に対して、前記車両と関連付けされた通信器向けの情報を近距離無線通信により出力する通信部と、前記通信部が前記情報を出力したにもかかわらず、前記情報に対する応答がない場合に、前記情報を出力した回数を計数する計数部と、を備え、前記検出部は、予め設定された第1時間内における前記計数部による計数結果が予め設定された数を超えた場合に、前記第1条件よりも消費電力を低減した第2条件の下で動作する第2モードに移行する点にある。
【0010】
このような特徴構成とすれば、検出部が電磁界の乱れを検出した場合において、通信部が近距離無線通信により通信器向けの情報を出力したにもかかわらず、第1時間内に当該情報に対する応答がなければ、検出部の動作を、消費電力を低減した第2モードでの動作に移行することができる。したがって、第1時間内に当該情報に対する応答がない場合には、消費電力を抑制することが可能となる。しかも、第1時間内に当該情報に対する応答がない場合に計数部によるカウントといった簡便な構成で、いたずら等によりNFCタグとは異なる金属物が近接する誤検知を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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