特許ウォッチ

公開番号2025017805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121068
出願日2023-07-25
発明の名称錠前連動物置台
出願人株式会社ナチュラレーザ・ワン
代理人個人
主分類E05C 1/06 20060101AFI20250130BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】既に設置されているスライドラッチにあとから装着できる物置台を提供することを目的としている。
【解決手段】扉または支持体に装備されるスライドラッチのラッチに装着して使用する錠前連動物置台であって、物置台と、前記物置台を回転可能に支持する回転支持部と、前記回転支持部による前記物置台の回転運動を並進運動に変換する変換部と、前記変換部で変換された並進運動を前記ラッチに伝える伝達部で構成され、前記物置台を回転することで前記ラッチを作動させる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
扉または支持体に装備されるスライドラッチのラッチに装着して使用する錠前連動物置台であって、物置台と、前記物置台を回転可能に支持する回転支持部と、前記回転支持部による前記物置台の回転運動を並進運動に変換する変換部と、前記変換部で変換された並進運動を前記ラッチに伝える伝達部で構成され、前記物置台を回転することで前記ラッチを作動させることを特徴とする錠前連動物置台。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
扉または支持体に装備されるスライドラッチを制御する錠前連動物置台であって、所定軸周りに回転操作可能な物置台と、前記物置台の回転操作を前記スライドラッチにおけるラッチの並進運動に変換して連動させる変換部と、前記物置台の回転操作とは独立に前記ラッチの並進運動を制御する制御手段で構成され、前記物置台の回転、あるいは前記制御手段により前記ラッチを作動させることを特徴とする錠前連動物置台。
【請求項３】
扉または支持体に装備される錠前に装着して使用する錠前連動物置台であって、回転可能に支持された物置台と、前記物置台の回転操作により扉をロックする錠前と、前記物置台の自重回転トルクによる前記錠前のロック動作を規制する規制手段を有することを特徴とする錠前連動物置台。
【請求項４】
扉または支持体に装備されるスライドラッチを制御する錠前連動物置台であって、所定軸周りに回転操作可能な物置台と、前記物置台の回転操作を前記スライドラッチにおけるラッチの並進運動に変換して連動させる変換部と、前記回転操作と前記並進運動の連動不良を防止する連動不良防止手段を有することを特徴とする錠前連動物置台。
【請求項５】
前記変換部は、前記物置台の全回転範囲を第１、第２回転範囲に分けたときに前記第１回転範囲における前記ラッチの並進比率よりも前記第２回転範囲における前記ラッチの並進比率が少なくなるように設定されることを特徴とする請求項１記載の錠前連動物置台。
【請求項６】
前記ラッチは、前記変換部における前記第１回転範囲により前記スライドラッチのストライクより退避し、前記扉がアンロックされることを特徴とする請求項５記載の錠前連動物置台。
【請求項７】
前記変換部は、前記物置台の回転運動を前記ラッチの並進運動に変換しない無変換領域を有することを特徴とする請求項１記載の錠前連動物置台。
【請求項８】
前記変換部は、前記伝達部と接続されカム溝を有する変換パネルと、前記物置台と接続され前記回転支持部の回転中心まわりに回転するカムピンを有し、前記カム溝に前記カムピンが挿入されることを特徴とする請求項１記載の錠前連動物置台。
【請求項９】
前記カム溝は、前記回転支持部の回転中心まわりに回転する前記カムピンの回転径を拡大して前記ラッチの並進量とするカム軌跡を有することを特徴とする請求項８記載の錠前連動物置台。
【請求項１０】
前記カム軌跡は、前記ラッチが前記スライドラッチのストライクに挿入され、前記扉がロックされた状態における前記カムピンと前記カム溝の接点を第１接点、前記ラッチが前記ストライクから退避して前記扉がアンロックされた状態における前記カムピンと前記カム軌跡の接点を第２接点としたときに、前記第１接点と前記第２接点の前記並進運動方向の長さは前記カムピンの回転半径の倍より長く設定されていることを特徴とする請求項９記載の錠前連動物置台。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、公衆トイレなどの個室に取り付けられる錠前に装着して使用する錠前連動物置台に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
公衆トイレ内など個室に小物類を置き忘れることを防ぐための物置台がこれまでも提案されている。特許文献１ではスライドラッチの並進運動を回転運動に変換することで現れる小物吊り下げフックが開示されている。特許文献２ではスライドラッチ或いは打掛錠などの錠前に設置した物置台が開示されている。特許文献３では既に設置されている打掛錠に装着する物置台が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実願昭５８－０６２３１４
特開２００６－０２８９００
特開２０１９－０３１８４７
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１、２では、スライドラッチと物置台などが一体となっている構造のために、既にスライドラッチが設置されている個室にあとから物置台を装着することはできない。特許文献３では、回転する打掛錠に追加作業で物置台を装着できるが、普及しているスライドラッチに対しては、回転する物置台を装着することができない。次に、追加作業で物置台を装着したときの問題として、既存の錠前と物置台の連動に不具合が生じてしまい、個室などでロックができない、或いはロック解除ができない「ロック不良」が生じる可能性がある。これらとは別の問題として、個室からの退出時に、十分な開錠を行わないで扉を閉めると、衝撃で錠前が意図しないロックをしてしまう「閉め出しロック」という現象がある。スライドラッチ式の扉ではこの現象の頻度は低いが、回転する物置台を追加することで、その頻度が高くなる可能性がある。
そこで本発明では、既に設置されているスライドラッチに追加して装着可能な物置台を提供すること、そして、ロック不良および閉め出しロックを防ぐことを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
既に設置されているスライドラッチに追加して装着可能な錠前連動物置台は、回転可能な物置台の回転を並進運動に変換する変換部を有し、変換部で変換された並進運動をラッチに伝えることでラッチを作動させる。
【０００６】
ロック不良を防ぐために、錠前連動物置台は、物置台の回転操作とラッチの並進操作のいずれによってもスライドラッチのロック、アンロックを可能にする制御手段を設ける。
【０００７】
閉め出しロックを防ぐために、錠前連動物置台は、回転可能な物置台と、物置台の回転操作により扉をロックする錠前と、物置台の自重回転トルクによる錠前のロック動作を規制する規制手段を設ける。
【発明の効果】
【０００８】
回転運動を並進運動に変換する変換部をユニットで設けることにより、既存のスライドラッチに簡単な追加作業を行うことで錠前連動物置台を設置できる。
【０００９】
錠前連動物置台にラッチを直接手動操作可能な部位を設け、更に、物置台の回転運動とラッチの並進運動の連動を断つ構造を設けることでラッチを手動で操作可能になり、閉め出しロックを防ぐことができる。
【００１０】
倒立状態の物置台を回転させて水平の安定状態にする自重回転トルクよりもラッチを並進運動させるために必要な推力を大きくすることで閉め出しロックを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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