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公開番号2025021170
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124932
出願日2023-07-31
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E05F 5/00 20170101AFI20250205BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】耐久性を向上させること。
【解決手段】枠体10に対して障子20がヒンジ軸25a回りに回転可能に支持され、枠体10と障子20との間には枠体10に対して障子20を開き方向に付勢する付勢シリンダ30が設けられた建具であって、枠体10及び障子20には、障子20が閉じ位置に配置された場合に互いに係合することにより付勢シリンダ30の付勢力に抗するストッパ部材40が設けられている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
枠体に対して障子が所定の軸心回りに回転可能に支持され、前記枠体と前記障子との間には前記枠体に対して前記障子を開き方向に付勢する付勢部材が設けられた建具であって、
前記枠体及び前記障子には、前記障子が閉じ位置に配置された場合に互いに係合することにより付勢部材の付勢力に抗するストッパ部材が設けられていることを特徴とする建具。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記付勢部材は一方の端部が取付ブラケットを介して前記枠体に取り付けられており、
前記枠体のストッパ部材は前記取付ブラケットに一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記ストッパ部材は、前記枠体及び前記障子のいずれか一方に設けられたローラと、前記枠体及び前記障子のいずれか他方に設けられた係合プレートとを有し、前記障子が閉じ位置に配置された場合に前記ローラを前記係合プレートに係合させることによって前記付勢部材の付勢力に抗することを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項4】
前記枠体は、下枠、上枠及び左右の縦枠を有し、
前記障子は、下框、上框及び左右の縦框を有し、前記下框と前記下枠との間に設けたヒンジ部材により左右方向に沿った軸心を中心として回転可能に支持されており、
前記縦枠と前記縦框との間に前記付勢部材が設けられ、
前記ストッパ部材は、左右方向に沿った軸心回りに回転する状態で前記縦框に設けられたローラと、前記付勢部材を前記縦枠に取り付けるための取付ブラケットに一体に設けられた係合プレートとを備え、前記障子が閉じ位置に配置された場合に前記係合プレートの下面に前記ローラが係合されることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項5】
前記左右の縦枠及び前記左右の縦框にそれぞれ前記付勢部材及び前記ストッパ部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、外倒し窓等のように、枠体に対して障子が所定の軸心回りに回転可能に支持され、枠体と障子との間には枠体に対して障子を開き方向に付勢する付勢部材が設けられた建具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
比較的高所に設けられる外倒し窓等の建具には、枠体と障子との間に付勢部材が設けられているものがある。付勢部材は、枠体に対して障子を開く方向に付勢するものである。この種の建具では、例えば、オペレータ装置の操作により上枠と上框との間に介在されたワイヤを弛緩させると、付勢部材によって障子が枠体に対して付勢され、障子を開放することができるようになる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-133149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の建具では、障子が閉じ位置に配置されている状態においても常に付勢部材によって付勢された状態にあり、継続的に加えられる負荷により、例えば枠体と障子との間に設けられたヒンジ部材やタイト材の機能が早期に損なわれる等、耐久性の点で必ずしも好ましいとはいえない。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、耐久性を向上させることのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、枠体に対して障子が所定の軸心回りに回転可能に支持され、前記枠体と前記障子との間には前記枠体に対して前記障子を開き方向に付勢する付勢部材が設けられた建具であって、前記枠体及び前記障子には、前記障子が閉じ位置に配置された場合に互いに係合することにより付勢部材の付勢力に抗するストッパ部材が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ストッパ部材によって付勢部材の付勢力が開閉機構やタイト材に加えられるおそれがなくなり、開閉機構及びタイト材の機能が早期に損なわれる事態を防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態である建具の縦断面図である。
図1に示した建具の横断面図である。
図1に示した建具を室外側から見た姿図である。
図1に示した建具に適用する付勢部材及びストッパ部材の一方を示すもので、(a)は室外側から見た図、(b)は側方から見た図である。
図1に示した建具に適用するストッパ部材の他方を示すもので、(a)は室外側から見た縦断面図、(b)は側方から見た図、(c)は下方から見た底面図である。
図1に示した建具の障子が閉じ位置に配置された際の付勢部材及びストッパ部材の配置状態を示す側面図である。
図1に示した建具の障子が開き位置に配置された際の付勢部材及びストッパ部材の配置状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、下枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1~図3は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、外倒し窓と称されるもので、枠体10及び障子20を備えている。枠体10は、下枠11、上枠12及び左右の縦枠13を四周組みすることによって構成したものである。障子20は、下框21、上框22及び左右の縦框23を四周組みすることによって構成した框体の内部に複層ガラス等のパネル24を装着することによって構成したものである。この障子20は、下框21と下枠11との間に設けたヒンジ部材25により左右方向に沿って水平に延在するヒンジ軸25aを中心として回転可能となる状態で枠体10に支持してある。図には明示していないが、障子20の上框22には、オペレータ装置との間を連係するワイヤが設けてある。オペレータ装置を介してワイヤを繰り出した場合には、枠体10に対して障子20を開放することが可能となる。一方、オペレータ装置を介してワイヤを巻き取った場合には、枠体10に対して障子20が閉じ位置に配置された状態となる。枠体10に対して障子20が開放された場合には、上框22が室外側に突出する方向に回転した状態となる。障子20が閉じ位置に配置された場合には、上框22が上枠12の内周側となる見込み面に対向した状態となる。
(【0011】以降は省略されています)

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