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公開番号2025069738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179647
出願日2023-10-18
発明の名称車両制御装置、コード更新方法
出願人ニデックモビリティ株式会社
代理人個人
主分類E05B 49/00 20060101AFI20250423BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】正規のユーザに対する操作の利便性を維持しながら、第三者の不正行為に対するセキュリティを高める。
【解決手段】車両制御装置1は、携帯機2から受信したローリングコードの正否を判定するための基準コード12aを記憶したコード記憶部12と、携帯機2からローリングコードを受信した場合にコード記憶部12に記憶されている基準コード12aを更新し、当該更新された基準コードと、受信したローリングコードとの比較結果が正常な場合に、車両50に対し所定の制御を行う制御部11とを備えている。制御部11は、携帯機2から今回受信したローリングコードと、携帯機2から前回受信したローリングコードとの差分を算出し、この差分の大きさに応じて個別に設定された所定の更新条件が満たされる場合に、基準コード12aを更新する。更新条件においては、ローリングコードの差分が大きくなるほど、満たすべき条件の数が多くなっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両のユーザが所持する携帯機と無線で通信を行い、前記携帯機において送信のたびに更新されるローリングコードを含む送信信号を、前記携帯機から受信したことに基づいて、車両に対し所定の制御を行う車両制御装置において、
受信した前記ローリングコードの正否を判定するための基準コードを記憶したコード記憶部と、
前記携帯機から前記ローリングコードを受信した場合に、前記コード記憶部に記憶されている前記基準コードを更新し、当該更新された基準コードと、受信した前記ローリングコードとの比較結果が正常な場合に、車両に対し所定の制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記携帯機から今回受信したローリングコードと、前記携帯機から前回受信したローリングコードとの差分を算出し、
前記差分の大きさに応じて個別に設定された所定の更新条件が満たされる場合に、前記基準コードを更新し、
前記差分が大きくなるほど、前記更新条件の満たすべき条件の数が多くなっている、ことを特徴とする車両制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両制御装置において、
前記制御部は、
前記差分があらかじめ設定された第1閾値を超え、かつ前記第1閾値より大きい第2閾値以下である場合は、前記携帯機からローリングコードを所定回数連続して受信したことを前記更新条件とし、
前記更新条件が満たされる場合は、前記基準コードを最後に受信したローリングコードに更新し、
前記更新条件が満たされない場合は、前記基準コードを更新しない、ことを特徴とする車両制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両制御装置において、
前記制御部は、
前記差分が前記第2閾値を超え、かつ前記第2閾値より大きい第3閾値以下である場合は、前記携帯機からローリングコードを所定回数連続して受信したこと、および、前記車両に対して所定の操作が行われたことを前記更新条件とし、
前記更新条件が満たされる場合は、前記基準コードを最後に受信したローリングコードに更新し、
前記更新条件が満たされない場合は、前記基準コードを更新しない、ことを特徴とする車両制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の車両制御装置において、
前記制御部は、
前記差分が前記第3閾値を超える場合は、前記携帯機からローリングコードを所定回数連続して受信したこと、前記車両に対して所定の操作が行われたこと、および、所定時間が経過したことを前記更新条件とし、
前記更新条件が満たされる場合は、前記基準コードを最後に受信したローリングコードに更新し、
前記更新条件が満たされない場合は、前記基準コードを更新しない、ことを特徴とする車両制御装置。
【請求項5】
車両のユーザが所持する携帯機と無線で通信を行い、前記携帯機において送信のたびに更新されるローリングコードを含む送信信号を前記携帯機から受信し、前記携帯機から前記ローリングコードを受信した場合に更新される基準コードと、受信した前記ローリングコードとの比較結果が正常な場合に、車両に対し所定の制御を行う車両制御装置におけるコード更新方法であって、
前記携帯機から今回受信したローリングコードと、前記携帯機から前回受信したローリングコードとの差分を算出するステップと、
前記差分の大きさに応じて個別に設定された所定の更新条件が満たされるか否かを判定するステップと、
前記所定の更新条件が満たされる場合に、前記基準コードを更新するステップと、を含み、
前記差分が大きくなるほど、前記更新条件の満たすべき条件の数が多くなっている、ことを特徴とするコード更新方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯機との間で行われる無線通信に基づいて、車両の動作を制御する車両制御装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両のユーザが所持する携帯機と、車両に搭載された車両制御装置との間の無線通信に基づいて、車両のドアの施錠および解錠を制御するキーレスエントリーシステムが知られている。このシステムにおいては、携帯機と車両制御装置との間の通信のセキュリティを高めるために、携帯機から送信されるキーレス信号に含まれる暗証コードとして、ローリングコードが用いられている。
【0003】
ローリングコードは、通信が行われる都度、所定の法則に従って更新される暗証コードである。送信側の携帯機は、キーレス信号を送信するたびに、ローリングコードを更新する。受信側の車両制御装置は、キーレス信号を受信するたびに、受信したローリングコードの正否判定の基準となるローリングコード(以下、「基準コード」という。)を更新する。後掲の特許文献1~6には、このようなローリングコードを用いたキーレスエントリーシステムが開示されている。
【0004】
図7は、ローリングコードの更新を説明する図であって、携帯機が正常に操作された場合の例を示している。ここでは、簡単のために、ローリングコードを2桁の数字で表している。ユーザが携帯機においてドアの解錠操作を行うと、図7(a)のように、携帯機からローリングコード「11」が今回送信値として送信される。この場合、携帯機におけるローリングコードの前回送信値は「10」であり、これが更新されることで、今回送信値は「11」となる。ローリングコードは、解錠を指令するキーレス信号に含まれている。
【0005】
ローリングコード「11」が車両で受信されると、車両側の今回受信値は「11」となる。また、車両側の基準コードが、前回の「10」から、今回受信値と同じ「11」に更新される。車両では、携帯機から受信したローリングコードの今回受信値「11」が、更新された基準コード「11」と一致することから、携帯機から受信したキーレス信号は正常と判断され、ドアが解錠される。このため、ユーザは、車両に搭乗してエンジンを始動し、車両を走行させることができる。ユーザは、車両の利用が終了するとドアを施錠する。
【0006】
その後、ユーザが再び車両を利用するために携帯機を操作すると、更新されたローリングコードが携帯機から送信される。すなわち、図7(b)のように、携帯機では、前回送信したローリングコード「11」が「12」に更新されており、この「12」が今回送信値として送信される。一方、車両では、今回送信値「12」を受信すると、基準コードが、前回の「11」から「12」に更新される。そして、携帯機から受信したローリングコードの今回受信値「12」が、更新された基準コード「12」と一致することから、車両では、携帯機が送信したキーレス信号は正常と判断され、ドアが解錠される。これにより、ユーザは車両を利用することができる。
【0007】
さらにその後、ユーザが再び車両を利用するために携帯機を操作すると、更新されたローリングコードが携帯機から送信される。すなわち、図7(c)のように、携帯機では、前回送信したローリングコード「12」が「13」に更新されており、この「13」が今回送信値として送信される。一方、車両では、今回送信値「13」を受信すると、基準コードが、前回の「12」から「13」に更新される。そして、携帯機から受信したローリングコードの今回受信値「13」が、更新された基準コード「13」と一致することから、車両では、携帯機が送信したキーレス信号は正常と判断され、ドアが解錠される。これにより、ユーザは車両を利用することができる。以下、同様の動作が繰り返される。
【0008】
このようにして、ユーザにより正常な操作が行われた場合は、携帯機側のローリングコードと、車両側の基準コードとが同期して更新されるため、携帯機と車両との間でローリングコードにずれが発生することはない。
【0009】
しかしながら、携帯機と車両とが一定距離以上離れていると、携帯機から送信された信号が車両に届かず、ドアが解錠されないことがある。また、携帯機が車両の近くにあっても、偶発的な通信エラーなどが発生したために、携帯機から送信した信号が車両で受信されず、ドアが解錠されないことがある。こうした場合の携帯機の操作は、信号の送信はできても車両が信号を受信できなかった点で、結果的には誤操作となる。
【0010】
しかるに、誤操作であっても、携帯機から信号は送信されているので、携帯機側ではローリングコードの更新が行われる。一方、車両側では、携帯機から信号を受信できなかったため、基準コードの更新は行われない。したがって、誤操作が発生した場合は、携帯機と車両との間でローリングコードにずれが生じる。その結果、携帯機からの信号送信を繰り返しても、送信されたローリングコードと基準コードが一致しないので、ドアの解錠が不可能となる。これを図8Aおよび図8Bを参照しながら具体的に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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