TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025047878
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023156638
出願日2023-09-22
発明の名称引き戸の制動装置
出願人磯川産業株式会社
代理人弁理士法人パテントボックス
主分類E05F 1/16 20060101AFI20250327BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】制動用のダンパを必ず動作させることのできる、引き戸の制動装置を提供する。
【解決手段】引き戸の制動装置2であって;戸枠10は、トリガ3を備え;戸板11は、スライド溝41と、スライド溝41に連通しスライド溝の終端近傍が湾曲されて形成される係合溝42と、が設けられたケーシング4と、ダンパ5と、プッシャ6と、引張弾性体7と、スライド溝41内及び係合溝42内を摺動する係合軸81を有する、スライダ8と、を備え;戸板11を移動させる際に、スライダ8がトリガ3に衝突することで揺動されて、スライダ8の係合軸81がケーシング4の係合溝41から離脱してスライド溝42に移動するようにされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
戸枠に対する戸板の移動を制御する引き戸の制動装置であって;
前記戸枠は、
前記戸板に向かって突出するように所定位置に配置されるトリガを備え;
前記戸板は、
前記戸板の開閉方向に沿って延びるスライド溝と、前記スライド溝に連通し前記スライド溝の終端近傍が湾曲されて形成される係合溝と、が設けられたケーシングと、
シリンダ部とロッド部とを有するダンパと、
前記シリンダ部及び前記ロッド部のいずれか一方に取り付けられて、前記ケーシングの長手方向に沿って移動するプッシャと、
前記プッシャと前記戸板の間に直接的に又は間接的に架け渡された引張弾性体と、
前記プッシャに対して揺動軸を介して揺動可能に支承されたスライダであって、前記スライド溝内及び前記係合溝内を摺動する係合軸を有する、スライダと、を備え;
前記戸板を移動させる際に、前記スライダが前記トリガに衝突することで揺動されて、前記スライダの係合軸が前記ケーシングの前記係合溝から離脱して前記スライド溝に移動するようにされている、引き戸の制動装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記揺動軸は、前記プッシャの幅と略同一の長さとされることによって、前記揺動軸が前記スライド溝内及び前記係合溝内を摺動しないようにされている、請求項1に記載された引き戸の制動装置。
【請求項3】
前記係合溝は、前記スライド溝から遠い側の終端位置において前記係合軸を待機状態に収容する待機部と、前記待機部に隣接する円弧部と、前記円弧部と前記スライド溝とを滑らかに接続する移行部と、から構成される、請求項1に記載された引き戸の制動装置。
【請求項4】
前記戸枠は、
開用及び閉用の一対の前記トリガを備え;
前記戸板は、
開用及び閉用の一対の前記スライド溝及び前記係合溝が設けられた前記ケーシングと、
開用及び閉用の一対の前記プッシャであって、前記シリンダ部及び前記ロッド部のそれぞれに取り付けられて、前記ケーシングの長手方向に沿って移動する、一対の前記プッシャと、
一対の前記プッシャの間に架け渡された前記引張弾性体と、
一対の前記プッシャのそれぞれに揺動可能に支承された、一対の前記スライダと、を備える;請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された引き戸の制動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、引き戸を開閉する際の制動装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、建物の開口部には、ガイドレールに沿って移動する引き戸が設置されている。近年では、引き戸を閉じる際に、閉鎖位置(開口部を完全に塞ぐ位置)まで引き戸を自動的に移動させる自閉式の引き戸が使用されるようになってきている。
【0003】
この自閉式の引き戸では、引き戸を閉鎖する際(閉鎖位置まで移動させる際)に、引き戸が勢いよく戸枠に衝突して衝撃音を発生させたり、誤って手指を引き戸と戸枠の間に挟んだりすることが問題となっていた。
【0004】
このような問題を解決するために、引き戸を閉鎖位置の近傍において制動する引き戸の制動装置が開発されている。例えば、特許文献1の引き戸の開閉動作制御構造は、ガイド溝が設けられたフレーム部材と、ガイド溝に沿って摺動可能なスライド部材(プッシャ)と、を備えており、スライド部材(プッシャ)は揺動軸の周りに揺動する揺動レバーを有し、揺動レバーの係合軸は非揺動位置ではガイド溝内に係合し、待機状態となる揺動位置では係合溝内に係合するようにされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-142031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1の引き戸の開閉動作制御構造を含む従来の引き戸の制動装置は、勢いよく引き戸を開け閉めした際などに、スライド部材(プッシャ)が移動せずに、揺動レバーのみが急激に回転することで、制動用のダンパが動作せず(効かず)に衝突音が発生してしまう場合があった(図8参照。「非ストローク回動」)。
【0007】
そこで、本発明は、制動用のダンパを必ず動作させることのできる、引き戸の制動装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の引き戸の制動装置は、戸枠に対する戸板の移動を制御する引き戸の制動装置であって;前記戸枠は、前記戸板に向かって突出するように所定位置に配置されるトリガを備え;前記戸板は、前記戸板の開閉方向に沿って延びるスライド溝と、前記スライド溝に連通し前記スライド溝の終端近傍が湾曲されて形成される係合溝と、が設けられたケーシングと、シリンダ部とロッド部とを有するダンパと、前記シリンダ部及び前記ロッド部のいずれか一方に取り付けられて、前記ケーシングの長手方向に沿って移動するプッシャと、前記プッシャと前記戸板の間に直接的に又は間接的に架け渡された引張弾性体と、前記プッシャに対して揺動軸を介して揺動可能に支承されたスライダであって、前記スライド溝内及び前記係合溝内を摺動する係合軸を有する、スライダと、を備え;前記戸板を移動させる際に、前記スライダが前記トリガに衝突することで揺動されて、前記スライダの係合軸が前記ケーシングの前記係合溝から離脱して前記スライド溝に移動するようにされている。
【発明の効果】
【0009】
このように、本発明の引き戸の制動装置は、戸枠は、トリガを備え;戸板は、スライド溝とスライド溝に連通し湾曲されて形成される係合溝とが設けられたケーシングと、ダンパと、プッシャと、引張弾性体と、スライド溝内及び係合溝内を摺動する係合軸を有する、スライダと、を備え;戸板を移動させる際に、スライダがトリガに衝突することで揺動されて、スライダの係合軸がケーシングの係合溝から離脱してスライド溝に移動するようにされている。このため、スライダが揺動するときには、必然的にダンパを縮める方向にも移動することになるため、制動用のダンパを必ず動作させることのできる、引き戸の制動装置となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
戸枠及び戸板の全体構成を破断して説明する正面図である。(a)は開状態であり、(b)は制動開始時(トリガとスライダの衝突時)であり、(c)は閉状態である。
引き戸の制動装置の待機状態の側面図である。
引き戸の制動装置のスライド溝と係合溝の構成を拡大して説明する拡大説明図である。
引き戸の制動装置の構成を分解して説明する分解斜視図である。
引き戸の制動装置の待機状態から開放される途中の側面図である。(a)は、スライダがトリガに衝突した状態、(b)はスライダが揺動中の状態、(c)はスライダの係合軸がスライド溝に到達した状態である。
引き戸の制動装置の待機状態から開放される途中の側面図の部分拡大図である。(a)は図5のA部拡大図であり、(b)は図5のB部拡大図であり、(c)は図5のC部拡大図である。
トリガとスライダの動作について説明する説明図である。(a)は待機状態であり、(b)は開放状態である。
従来の引き戸の制動装置の作用図である。(a)は全体図であり、(b)はA部の拡大図(「非ストローク回動」)である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

磯川産業株式会社
引き戸の制動装置
7日前
磯川産業株式会社
ハウジングの抜取治具
11か月前
三協立山株式会社
建具
28日前
株式会社ベスト
軸釣装置
17日前
個人
ドア用のスライドラッチ錠
1か月前
三協立山株式会社
開口部装置
28日前
和気産業株式会社
係留具
2か月前
リョービ株式会社
ドアクローザ
1か月前
株式会社SKB
引戸のアシスト装置
2か月前
株式会社セイコク金属
引戸用錠
1か月前
株式会社ムラコシ精工
係合装置
2か月前
株式会社ユニオン
ドアハンドル
1か月前
個人
両開き回転扉の機能を備えた円形引き戸
2か月前
株式会社アイシン
リモコン装置
2か月前
サンユウテック株式会社
窓ロック装置
23日前
株式会社ユーシン
ドアラッチ装置
3日前
株式会社ユーシン
ドアラッチ装置
3日前
個人
扉ロック装置
1か月前
株式会社ゴール
電気錠認証管理システム
1か月前
アクシス株式会社
戸開動用付勢装置
2か月前
株式会社WEST inx
施解錠システム
2か月前
株式会社WEST inx
施解錠システム
2か月前
株式会社本田電子技研
自動ドア用検知装置
2か月前
株式会社オカムラ
間仕切
8日前
株式会社ナチュラレーザ・ワン
錠前連動物置台
2か月前
株式会社SUBARU
車両用サイドガラス装置
2か月前
株式会社LIXIL
電気錠システム
7日前
アルプスアルパイン株式会社
開閉制御装置
24日前
株式会社オカムラ
移動間仕切
2か月前
株式会社オカムラ
間仕切装置
2か月前
株式会社シブタニ
ロック装置
6日前
三菱自動車工業株式会社
車両の開口部の開閉装置
2日前
株式会社リコー
開閉検知センサ及びシステム
2か月前
マツ六株式会社
ラッチ錠
2日前
株式会社ノムラテック
補助錠装置
6日前
株式会社LIXIL
開閉装置及び建具
9日前
続きを見る