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公開番号2025012504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115378
出願日2023-07-13
発明の名称引戸のアシスト装置
出願人株式会社SKB
代理人個人
主分類E05F 1/16 20060101AFI20250117BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】引戸のアシスト装置において、トリガの交換に要するコストを削減するとともに、トリガを破損・変形させるような衝撃がトリガに作用した場合でも、トリガを戸袋から引き出すためのプレートがダメージを受けて変形することを防ぐ。
【解決手段】プレート33を、トリガ27との係合状態が確立される捕捉姿勢と、トリガ27との係合状態が確立されない非捕捉姿勢との間で姿勢変位可能に構成する。常態時においては、プレート33を非捕捉姿勢としてレール4内に差し込むことでストッパー32との間でトリガ27を挟持固定することができる。また、メンテナンス作業時においては、プレート33を捕捉姿勢として、トリガ27との係合状態を確立したうえで、プレート33を戸袋3から引き抜くことで、トリガ27を戸袋3から引き出すことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
開口枠(2)を閉じる戸パネル(1)を、当該開口枠(2)の左右方向の開き端側に隣接して形成された戸袋(3)内に引き込むためのアシスト装置において、
開口枠(2)の上部と戸袋(3)の上部のそれぞれに固定されるレール(4)と、
戸袋(3)内に位置するレール(4)内に移動可能に配置されるトリガ(27)と、
戸袋(3)内のトリガ(27)よりも左右方向の開き端側に固定されて、トリガ(27)のレール(4)内における開き端方向への移動限界を規定するストッパー(32)と、
レール(4)に沿って移動可能に構成され、トリガ(27)との係合を契機として戸パネル(1)を戸袋(3)内に引込む移動操作力を発揮するクローザ(6)と、
戸袋(3)内に位置するレール(4)内に差し込まれて、ストッパー(32)との間でトリガ(27)を挟持固定するプレート(33)とを備え、
プレート(33)が、トリガ(27)との係合状態が確立される捕捉姿勢と、トリガ(27)との係合状態が確立されない非捕捉姿勢との間で姿勢変位可能に構成されており、
ストッパー(32)との間でトリガ(27)を挟持固定する常態時においては、プレート(33)は非捕捉姿勢とされて、戸袋(3)の閉じ端側よりも開口枠(2)側に一部が突出した状態で、当該開口枠(2)に固定されており、
トリガ(27)を戸袋(3)から引き出すメンテナンス作業時においては、プレート(33)を捕捉姿勢として、トリガ(27)との係合状態を確立したうえで、プレート(33)を戸袋(3)から引き抜くことで、トリガ(27)を戸袋(3)から引き出すことができるようになっていることを特徴とする引戸のアシスト装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
プレート(33)は、プレート本体(46)と、プレート本体(46)の左右方向の一端に形成されたキャッチ部(47)と、プレート本体(46)の左右方向の他端に形成されたアンキャッチ部(48)とを含み、
トリガ(27)は、トリガ本体(38)と、トリガ本体(38)の閉じ端側に形成された、プレート(33)のキャッチ部(47)とは係合し得るものの、アンキャッチ部(48)とは係合し得ない被捕捉部(39)とを含み、
常態時においては、プレート(33)はアンキャッチ部(48)がトリガ(27)の被捕捉部(39)と対峙する非捕捉姿勢とされて、レール(4)内に差し込まれており、
メンテナンス作業時においては、プレート(33)はキャッチ部(47)がトリガ(27)の被捕捉部(39)と対峙する捕捉姿勢とされてレール(4)内に差し込まれ、被捕捉部(39)との係合状態が確立されるように構成されている、請求項1記載の引戸のアシスト装置。
【請求項3】
被捕捉部(39)は、トリガ本体(38)から閉じ端側に突設された連結片(43)と、連結片(43)から閉じ端側に向かって突設された前後一対の弾性腕(44)とを備え、
キャッチ部(47)は、プレート本体(46)の左右方向の一端から突設された前後一対の支持腕(50)と、支持腕(50)の前後方向の中央部に形成されて被捕捉部(39)の弾性腕(44)を受け入れる溝部(51)と、各支持腕(50)の突端に形成されて、溝部(51)に向かって漸次対向寸法が小さくなるガイド面(52)とを備え、
アンキャッチ部(48)は、プレート本体(46)の左右方向の他端から突設された前後一対の支持腕(53)と、支持腕(53)の前後方向の中央部に形成されて被捕捉部(39)の弾性腕(44)を受け入れる溝部(54)とを備え、
被捕捉部(39)に対してキャッチ部(47)を近づけると、ガイド面(52)に沿って弾性腕(44)が縮小方向に撓み変形したのち、溝部(51)の奥端部において弾性腕(44)が自然状態に復帰することで、キャッチ部(47)と被捕捉部(39)との間の係合状態が確立され、
被捕捉部(39)に対してアンキャッチ部(48)を近づけると、弾性腕(44)が自然状態を維持しながら、当該弾性腕(44)が溝部(54)内に進入するように構成されている、請求項2記載の引戸のアシスト装置。
【請求項4】
トリガ(27)には、一部又は全部を切り離し可能な切断領域(40)が形成されており、
切断領域(40)の一部又は全部を切り離すことで、トリガ(27)の左右方向の長さ寸法を変更することができるようになっている、請求項1記載の引戸のアシスト装置。
【請求項5】
切断領域(40)には、前後方向に走る易破断線(42)が、左右方向に複数本並設されており、
易破断線(42)に沿って切断領域(40)を切断することで、トリガ(27)の左右方向の長さ寸法を変更することができるように構成されている、請求項4記載の引戸のアシスト装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、戸パネルを戸袋内に引き込む引戸のアシスト装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
戸袋付き引戸に適用されるアシスト装置の従来例としては、例えば特許文献1を挙げることができる。特許文献1のアシスト装置(引戸クローザーセット)は、戸袋内に一部が配置されるレールと、引戸が吊り下げられるとともに、レールを移動可能なクローザと、戸袋内に配置されるトリガとを備える。トリガは、長尺のプレートとトリガとを一体に結合してなるトリガ一体プレートの形で戸袋内に配置される。レールには、トリガ一体プレートを案内する案内部が形成されており、この案内部に沿ってトリガ一体プレートはレール内に挿入され、またレール外に引出される。トリガ一体プレートを構成するプレートの開口枠側の端部は、戸袋の外側においてレールに取り付けられており、トリガ一体プレートの取付位置を調整することで、戸袋の外側からトリガの位置を調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/129494号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように特許文献1のアシスト装置では、トリガは、プレートと一体に結合されたトリガ一体プレートの形で戸袋内に配置されているため、トリガが破損・変形するなど、トリガの交換が必要となったときには、トリガ一体プレートの全体の交換が必要となり、トリガの交換費用が嵩むことが避けられない。また、トリガとプレートとが一体に結合されているため、トリガを破損・変形する衝撃がプレートに及んで、プレートがダメージを受けて変形した場合には、トリガ一体プレートを戸袋内から引き出すことができず、結果としてトリガの交換が困難となるおそれもある。
【0005】
本発明は、戸袋内に配置されたトリガを、戸尻の外側に至るプレートにより引き出すことができるように構成された引戸のアシスト装置において、トリガの交換に要するコストを削減するとともに、トリガを破損・変形させるような衝撃がトリガに作用した場合でも、プレートがダメージを受けて変形することを防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、開口枠2を閉じる戸パネル1を、当該開口枠2の左右方向の開き端側に隣接して形成された戸袋3内に引き込むためのアシスト装置を対象とする。アシスト装置は、開口枠2の上部と戸袋3の上部のそれぞれに固定されるレール4と、戸袋3内に位置するレール4内に移動可能に配置されるトリガ27と、戸袋3内のトリガ27よりも左右方向の開き端側に固定されて、トリガ27のレール4内における開き端方向への移動限界を規定するストッパー32と、レール4に沿って移動可能に構成され、トリガ27との係合を契機として戸パネル1を戸袋3内に引込む移動操作力を発揮するクローザ6と、戸袋3内に位置するレール4内に差し込まれて、ストッパー32との間でトリガ27を挟持固定するプレート33とを備える。プレート33は、トリガ27との係合状態が確立される捕捉姿勢と、トリガ27との係合状態が確立されない非捕捉姿勢との間で姿勢変位可能に構成されている。ストッパー32との間でトリガ27を挟持固定する常態時においては、プレート33は非捕捉姿勢とされて、戸袋3の閉じ端側よりも開口枠2側に一部が突出した状態で、当該開口枠2に固定されており、トリガ27を戸袋3から引き出すメンテナンス作業時においては、プレート33を捕捉姿勢として、トリガ27との係合状態を確立したうえで、プレート33を戸袋3から引き抜くことで、トリガ27を戸袋3から引き出すことができるようになっていることを特徴とする。
【0007】
プレート33は、プレート本体46と、プレート本体46の左右方向の一端に形成されたキャッチ部47と、プレート本体46の左右方向の他端に形成されたアンキャッチ部48とを含む。トリガ27は、トリガ本体38と、トリガ本体38の閉じ端側に形成された、プレート33のキャッチ部47とは係合し得るものの、アンキャッチ部48とは係合し得ない被捕捉部39とを含む。常態時においては、プレート33はアンキャッチ部48がトリガ27の被捕捉部39と対峙する非捕捉姿勢とされて、レール4内に差し込まれており、メンテナンス作業時においては、プレート33はキャッチ部47がトリガ27の被捕捉部39と対峙する捕捉姿勢とされてレール4内に差し込まれ、被捕捉部39との係合状態が確立されるように構成されている。
【0008】
被捕捉部39は、トリガ本体38から閉じ端側に突設された連結片43と、連結片43から閉じ端側に向かって突設された前後一対の弾性腕44とを備える。キャッチ部47は、プレート本体46の左右方向の一端から突設された前後一対の支持腕50と、支持腕50の前後方向の中央部に形成されて被捕捉部39の弾性腕44を受け入れる溝部51と、各支持腕50の突端に形成されて、溝部51に向かって漸次対向寸法が小さくなるガイド面52とを備える。アンキャッチ部48は、プレート本体46の左右方向の他端から突設された前後一対の支持腕53と、支持腕53の前後方向の中央部に形成されて被捕捉部39の弾性腕44を受け入れる溝部54とを備える。そして、被捕捉部39に対してキャッチ部47を近づけると、ガイド面52に沿って弾性腕44が縮小方向に撓み変形したのち、溝部51の奥端部において弾性腕44が自然状態に復帰することで、キャッチ部47と被捕捉部39との間の係合状態が確立され、被捕捉部39に対してアンキャッチ部48を近づけると、弾性腕44が自然状態を維持しながら、当該弾性腕44が溝部54内に進入するように構成されている。
【0009】
トリガ27には、一部又は全部を切り離し可能な切断領域40が形成されており、切断領域40の一部又は全部を切り離すことで、トリガ27の左右方向の長さ寸法を変更することができるようになっている。
【0010】
切断領域40には、前後方向に走る易破断線42が、左右方向に複数本並設されており、この易破断線42に沿って切断領域40を切断することで、トリガ27の左右方向の長さ寸法を変更することができるように構成されている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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