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公開番号2025031056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137021
出願日2023-08-25
発明の名称吊り戸の下部振止装置
出願人大阪金具株式会社,個人
代理人個人,個人
主分類E05D 13/00 20060101AFI20250228BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】突出状態のガイド片に物がぶつかってガイド片が破損することを防止することができるようにした吊り戸の下部振止装置を提供すること。
【解決手段】床面に設置されるベース3と、ベース3に基端部を支軸5を介して揺動突出可能に収納される、磁石6を設けたガイド片4とからなる床面設置部材2を備え、ガイド片4を、起立位置を挟んで両側に90°揺動可能にして収納されるようにしている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
床面に設置されるベースと、該ベースに基端部を支軸を介して揺動突出可能に収納される、磁石を設けたガイド片とからなる床面設置部材を備えた吊り戸の下部振止装置において、前記ガイド片を、起立位置を挟んで両側に90°揺動可能にして収納されるようにしてなることを特徴とする吊り戸の下部振止装置。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記ガイド片を、0.25~0.5mm厚のステンレス薄板製のプレス部品で形成した磁石収容ケースで磁石の外周囲を覆ってなることを特徴とする請求項1に記載の吊り戸の下部振止装置。
【請求項3】
前記ガイド片の先端部に合成樹脂製の係止突起を配設してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊り戸の下部振止装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り戸の下部振止装置に関し、特に、ガイド片の破損事故を防止するようにした吊り戸の下部振止装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、天井レールにランナーを介して走行自在に吊り下げられた吊り戸に対し、床面に設置した床面設置部材に磁力によって突出可能に設けられたガイドピンやガイド片が、吊り戸の下面に形成された案内溝に挿入されることにより、吊り戸のガイドを行う吊り戸の下部振止装置が知られている(例えば、特許文献1~2参照。)。
【0003】
ところで、従来の吊り戸の下部振止装置は、ガイドピンやガイド片を含む床面設置部材の厚みが大きいため、床面設置部材を設置する床面に穴をあける等の加工を行う必要があり、設置工事に手数を要するという問題があった。
【0004】
この問題点に鑑み、本件出願人は、先に、ガイド片を含む床面設置部材の厚みを小さくし、床面設置部材を設置するために床面に穴をあけたり、窪みを形成したりする等の加工を行う必要をなくした吊り戸の下部振止装置を提案した(特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-71954号公報
特開平2-229382号公報
特開2019-70307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献3に開示された吊り戸の下部振止装置1は、図5~図7に示すように、床面Fに設置されるベース3及びこのベース3に基端部を支軸5を介して揺動突出可能に収納される、磁石6を備えたガイド片4からなる床面設置部材2と、この床面設置部材2の揺動突出したガイド片4が挿入される吊り戸Dに配設した、磁石6を備えたガイド片4が吸着される帯状の磁性体8を案内溝71の天面の長手方向に備えた案内溝部材7とからなるようにしている。
この場合、床面設置部材2のベース3は、ベースカバー9によって外表面を覆うようにしている。
【0007】
そして、この吊り戸の下部振止装置1は、ガイド片4を、先端部の両側に幅方向に突出する係止突起41を形成した板状部材で構成し、案内溝部材7を、案内溝71の両側壁にガイド片4の係止突起41が係止される係合部72を案内溝71の長手方向に形成して構成し、ガイド片4を構成する板状部材の係止突起41を形成した先端部の幅方向の寸法W1が、案内溝部材7の案内溝71の開口部の幅方向の寸法W2よりも小さく設定してなるようにしている。
【0008】
ガイド片4の基端部の両側には、ガイド片4の揺動範囲を規制する揺動規制突起42を、ガイド片4の幅方向に突出するように形成する。
この揺動規制突起42は、ベース3に形成した揺動規制突起収容部32内に収容され、ガイド片4の揺動範囲を規制することができるようにしている。
【0009】
ベース3には、ガイド片4を構成する板状部材の基端部の外側面を支持する支持部31をベース3から立ち上がるように突設するようにしている。
これにより、ガイド片4にかかる負荷、特に、ガイド片4の幅方向からかかる負荷をベース3の支持部31で支持することで、支軸5にかかる負荷を軽減し、支持強度を高めることができる。
【0010】
ところで、特許文献3に開示された吊り戸の下部振止装置1は、ガイド片の保持を確実にして吊り戸を安定的にガイドできるようにするとともに、ガイド片を含む床面設置部材の厚みを小さくし、床面設置部材を設置するために穴をあけたり、窪みを形成したりする等の加工を行う必要がないという利点を有する反面、突出状態のガイド片4に物がぶつかって破損するという問題があった。
なお、この問題は、特許文献1~2に開示された吊り戸の下部振止装置にも共通するものであった。
(【0011】以降は省略されています)

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