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公開番号2025021887
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125963
出願日2023-08-02
発明の名称エレベータの巻上機のブレーキ装置の交換方法およびブレーキ装置
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類B66B 7/00 20060101AFI20250206BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】性能を劣化させることなく小型化を図るとともに、揚重装置の支援により巻上機から安全に離脱および装着させることができる。
【解決手段】ブレーキ装置の交換の方法は、複数のボルトのうち任意のボルトに貫通して配置される固定部と、この固定部から延在する係止部とを有するブラケットをブレーキ装置に配置し、ブラケットの前記係止部に揚重装置のフックまたはロープによって係止し、少なくともブラケットを固定させる前記任意のボルトをブレーキ装置に保持させたままブレーキ装置を巻上機から離脱し、あるいは巻上機に装着する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
エレベータの巻上機に装着され、電磁コアを内包するコア部と、前記コア部の磁力の有無で作動し前記巻上機に制動をかけるアマチュア部と、を備えるブレーキ装置が適用され、
前記コア部から前記アマチュア部に貫通する複数のボルトによって前記巻上機に装着された前記ブレーキ装置を揚重装置の支援によって交換する方法であって、
前記複数のボルトのうち任意のボルトに貫通して配置される固定部と、前記固定部から延在する係止部とを有するブラケットを前記ブレーキ装置に配置するステップと、
前記ブラケットの前記係止部に前記揚重装置のロープまたはフックによって係止するステップと、
少なくとも前記ブラケットを固定させる前記任意のボルトを前記ブレーキ装置に保持させたまま前記ブレーキ装置を前記巻上機から取り外し、あるいは前記巻上機に装着するステップと、を含むことを特徴するエレベータの巻上機のブレーキ装置の交換方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
エレベータの巻上機に装着され、電磁コアを内包するコア部と、前記コア部の磁力の有無で作動し前記巻上機に制動をかけるアマチュア部と、を備えるブレーキ装置であって、
前記ブレーキ装置は、前記コア部から前記アマチュア部に貫通するボルトによって前記巻上機に装着され、
前記ボルトに貫通して配置される固定部と揚重装置のフックまたはロープを係止する係止部とを有するブラケットを備える、ことを特徴とするエレベータの巻上機のブレーキ装置。
【請求項3】
前記ブラケットは、コ字状をなし、一方の屈曲端においてボルトの頭部とコア部との間のボルトに貫通され、他方の屈曲端において前記巻上機と前記アマチュア部との間のボルトに貫通された固定部を有し、これら各固定部の間に前記コア部と前記アマチュア部の側面に沿って設けられる係止部を有する、ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータの巻上機のブレーキ装置。
【請求項4】
前記巻上機と前記アマチュア部との間のブラケットの固定部は前記ボルトに螺合されている、ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータの巻上機のブレーキ装置。
【請求項5】
エレベータの巻上機に装着され、電磁コアを内包するコア部と、前記コア部の磁力の有無で作動し前記巻上機に制動をかけるアマチュア部と、を備え、
前記コア部に孔が形成されているブレーキ装置を揚重装置の支援により他のブレーキ装置と交換する方法であって、
前記孔を利用して固定される固定部と、前記固定部から延在する係止部と、を有するブラケットを前記ブレーキ装置に取り付けるステップと、
前記ブラケットの前記係止部に前記揚重装置のロープまたはフックによって係止するステップと、
前記ブレーキ装置を前記巻上機から取り外し、あるいは前記ブレーキ装置を前記巻上機に装着するステップと、
前記ブラケットをブレーキ装置から取り外すステップと、
を含むことを特徴するエレベータの巻上機のブレーキ装置の交換方法。
【請求項6】
エレベータの巻上機に装着され、電磁コアを内包するコア部と、前記コア部の磁力の有無で作動し前記巻上機に制動をかけるアマチュア部と、を備え、
前記コア部に孔が形成されているブレーキ装置であって、
前記ブレーキ装置は、前記コア部に形成されている前記孔を通して固定される固定部と、 揚重装置のフックまたはロープが係止される係止部とを有するブラケットを備える、ことを特徴とするエレベータの巻上機のブレーキ装置。
【請求項7】
ブレーキ装置は、コア部とアマチュア部との間に溝部を有し、
前記ブラケットは、L字状の板状部材からなり、一方の屈曲部が前記溝部に収納され、他方の屈曲部はコア部の側面に対向接触してコア部の上部面を超えて延在され、その先端部に係止孔が設けられた前記係止部が形成され、さらに、前記コア部の前記孔と同軸に一致する固定孔が形成されて配置され、
前記ブラケットは、前記固定孔を通して前記コア部の前記孔に挿入されるボルトによってブレーキ装置に取り付けられる、ことを特徴とする請求項6に記載のエレベータの巻上機のブレーキ装置。
【請求項8】
ブレーキ装置は、コア部とアマチュア部との間に溝部を有し、
前記ブラケットは、並設され同方向に指向される一対のL字状の板状部材と、これらL字状の板状部材の一方の屈曲部の先端を連結する直線状の板状部材とからなり、前記各L字状の板状部材に固定孔が形成されて構成されたものであって、
前記ブラケットは、各L字状の板状部材の他方の屈曲部が前記溝部に収納されるとともに、L字状の板状部材の他方の屈曲部が前記コア部の側面に対向接触し、前記直線状の板状部材が前記コア部の上部面との間に隙間を有し、各L字状の板状部材に形成された前記固定孔が前記コア部の前記孔と同軸に一致づけられて配置され、
前記ブラケットは、前記固定孔を通して前記コア部の前記孔に挿入されるボルトによってブレーキ装置に取り付けられている、ことを特徴とする請求項6に記載のエレベータの巻上機のブレーキ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの巻上機のブレーキ装置の交換方法およびブレーキ装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
巻上機を配置する機械室を有さないいわゆる機械室レスのエレベータは、昇降路のたとえば最上部に設置される巻上機支持部材上に巻上機が配置される。巻上機の回転軸に取り付けられる綱車には一端に乗りかごが他端に釣合おもりが支持された主ロープが巻回される。乗りかごおよび釣合おもりは、巻上機の駆動により異なる上下方向に駆動される。釣合おもりは、巻上機の負荷を低減させるために取り付けられる。
【0003】
エレベータの乗りかごを上下駆動させる巻上機は、大型のブレーキ装置を備える。巻上機のブレーキ装置は、安全のため定期的に交換作業がなされる。巻上機が設置される近傍は極めて狭く、ブレーキ装置の交換作業は空間的な制約が伴う。ブレーキ装置の交換作業は、たとえば、乗りかごを最上部に配置させ、作業者は乗りかごの上面部に乗って作業をする。
【0004】
このように極めて狭い空間において大型のブレーキ装置の交換作業は、通常、ブレーキ装置の落下防止の観点から、揚重装置を用いてブレーキ装置を吊り上げられる状態にして巻上機に対して離脱および装着させる必要が生じる。この場合、ブレーキ装置にはアイボルトを挿入させる孔が設けられ、ブレーキ装置の交換時にブレーキ装置にアイボルトを設定し、このアイボルトを介して揚重装置のフックまたはロープにより吊り上げられるようにしている。特許文献1および特許文献2にはこのようなブレーキ装置の交換作業に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-210109号公報
特開2022-015245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したことから、近年、極めて狭い空間で交換作業を行わなければならないブレーキ装置の小型化が要望されている。ブレーキ装置の小型化が図れれば制約された空間内で余裕をもって交換作業ができ安全性を担保できるからである。
【0007】
しかし、一方において、ブレーキ装置は磁場を形成する電磁コアおよび当該電磁コアにより作動するアマチュアを内蔵し、この電磁コアによる磁力およびアマチュアによる機械力などを一定の値に確保しなければならず、小型化に制約が付される事情がある。
【0008】
本発明は、性能を劣化させることなく小型化を図るとともに、揚重装置の支援により巻上機から安全に離脱および装着させることのできるエレベータの巻上機のブレーキ装置の交換方法およびブレーキ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のエレベータの巻上機のブレーキ装置の交換方法は、エレベータの巻上機に装着され、電磁コアを内包するコア部と、このコア部の磁力の有無で作動し巻上機に制動をかけるアマチュア部と、を備えるブレーキ装置が適用される。そして、ブレーキ装置は、前記コア部から前記アマチュア部に貫通する複数のボルトによって巻上機に装着され、このようなブレーキ装置を揚重装置の支援によって交換する。
【0010】
交換の方法は、前記複数のボルトのうち任意のボルトに貫通して配置される固定部と、この固定部から延在する係止部とを有するブラケットをブレーキ装置に配置し、ブラケットの前記係止部に揚重装置のフックまたはロープによって係止し、少なくともブラケットを固定させる前記任意のボルトをブレーキ装置に保持させたままブレーキ装置を巻上機から離脱し、あるいは巻上機に装着するようにしたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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