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公開番号2025021851
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125859
出願日2023-08-01
発明の名称安全帯使用状況管理システム
出願人株式会社奥村組,株式会社日立ソリューションズ
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類G08B 25/00 20060101AFI20250206BHJP(信号)
要約【課題】安全帯のフックの掛け替えを行う手順が妥当であるかを管理することが可能な安全帯使用状況管理システムを提供する。
【解決手段】安全帯使用状況管理システム100は、作業員Aが支持体22を超えて、支持体22からロープ12の長さ以上の所定の距離を進行方向側に移動したか否かを監視する第3の監視部350と、前記移動を検知した作業員Aが装着した安全帯10に備わる2つのフック13A,13Bが共に進行方向側の親綱30Bに引掛かっているか否かを確認する第3の確認部460と、2つのフック13A,13Bのうち少なくとも1のフックが進行方向側の親綱30Bに引掛かっていないことを第3の確認部460が確認した場合、警告を報知する警告部500とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
作業員が作業する現場を撮像した現場画像を取得する画像取得部と、
前記現場画像から、前記作業員の位置を特定する作業員位置特定部と、
前記現場画像から、前記作業員が装着した安全帯のベルトにロープを介して備わる2つのフックの位置をそれぞれ特定するフック位置特定部と、
前記現場画像から、複数の支持体の位置をそれぞれ特定する支持体位置特定部と、
前記現場画像から、前記特定した前記支持体の位置に基づいて、前記支持体の間に掛け渡された親綱の経路を特定する親綱経路特定部と、
前記フックの位置と前記親綱の経路との位置関係から前記フックが前記親綱に引掛かっているか否かを判別する引掛け判別部と、
前記作業員が前記支持体を超えて、前記支持体から前記ロープの長さ以上の所定の距離を進行方向側に移動したか否かを監視する第1監視部と、
前記移動を検知した前記作業員が装着した前記安全帯に備わる前記2つのフックが共に前記進行方向側の親綱に引掛かっているか否かを確認する第1確認部と、
前記2つのフックのうち少なくとも1のフックが前記進行方向側の親綱に引掛かっていないことを前記第1確認部が確認した場合、警告を報知する警告部とを備えることを特徴とする安全帯使用状況管理システム。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記支持体から前記所定の距離以上の第1の所定の範囲内に前記作業員が存在するか否かを監視する第2監視部を備え、
前記第1監視部は、前記第2監視部が監視する前記作業員を監視することを特徴とする請求項1に記載の安全帯使用状況管理システム。
【請求項3】
前記支持体から前記所定の距離未満の第2の所定の範囲内に所定の時間以上前記作業員が存在するか否かを監視する第3監視部を備え、
前記警告部は、前記第2の所定の範囲内に前記所定の時間未満の時間内に、前記第1引掛け確認部が前記2つのフックが共に前記進行方向側の親綱に引掛かっていることを確認した場合、警告を報知することを特徴とする請求項1に記載の安全帯使用状況管理システム。
【請求項4】
作業員が作業する現場を撮像した現場画像を取得する工程と、
前記現場画像から、前記作業員の位置を特定する工程と、
前記現場画像から、前記作業員が装着した安全帯のベルトにロープを介して備わる2つのフックの位置をそれぞれ特定する工程と、
前記現場画像から、複数の支持体の位置をそれぞれ特定する工程と、
前記現場画像から、前記特定した前記支持体の位置に基づいて、前記支持体の間に掛け渡された親綱の経路を特定する工程と、
前記フックの位置と前記親綱の経路との位置関係から前記フックが前記親綱に引掛かっているか否かを判別する工程と、
前記作業員が前記支持体を超えて、前記支持体から前記ロープの長さ以上の所定の距離を進行方向側に移動したか否かを監視する工程と、
前記移動を検知した前記作業員が装着した前記安全帯に備わる前記2つのフックが共に前記進行方向側の親綱に引掛かっているか否かを確認する工程と、
前記2つのフックのうち少なくとも1のフックが前記進行方向側の親綱に引掛かっていないことを確認した場合、警告を報知する工程とを備えることを特徴とする安全帯使用状況管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、安全帯使用状況管理システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
高所作業を行う作業者は、墜落制止用器具である安全帯を装着し、安全帯に備わるフックを親綱に掛けて作業を行うことにより、転落や墜落を防止している。作業者は、作業場所を移動しながら作業を行うが、その際、安全帯のフックの掛け替えを行う。このようなフックの掛け替えは適正に行う必要があるが、頻繁に行う作業であり、管理者が常に管理することも困難である。
【0003】
管理者の管理負担を低減するために、安全帯のフックにスイッチやカメラを組み込むことによって、安全帯の使用状況を確認する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
また、作業現場を撮影した現場画像から安全帯のフックの使用状況を監視する技術が提案されている。例えば、特許文献3には、安全帯のフックと親綱や手摺のそれぞれに別々の着色を全体に渡って施しておき、フックの色画像と親綱や手摺の色画像が交差する場合に、フックが使用されていると判断する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6409748号公報
特許第6505555号公報
特開2021-129953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1~3には、例えば作業員が親綱に沿って移動して親綱を支持する支持体の位置に達し、この支持体を超えて移動する場合に、安全帯のフックの掛け替えを行う手順が妥当であるかを管理することに関しては記載されていない。具体的には、安全帯に2つのフックが備わり、一方のフックを進行方向後方側の親綱に掛けたまま、他方のフックを外して進行方向前方側の親綱に掛け替えた後、後方側の親綱に掛けたフックを外して進行方向前方側の親綱に掛け替えるという手順を守っているかについて管理することは記載されていない。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑み、安全帯のフックの掛け替えを行う手順が妥当であるかを管理することが可能な安全帯使用状況管理システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の安全帯使用状況管理システムは、作業員が作業する現場を撮像した現場画像を取得する画像取得部と、前記現場画像から、前記作業員の位置を特定する作業員位置特定部と、前記現場画像から、前記作業員が装着した安全帯のベルトにロープを介して備わる2つのフックの位置をそれぞれ特定するフック位置特定部と、前記現場画像から、複数の支持体の位置をそれぞれ特定する支持体位置特定部と、前記現場画像から、前記特定した前記支持体の位置に基づいて、前記支持体の間に掛け渡された親綱の経路を特定する親綱経路特定部と、前記フックの位置と前記親綱の経路との位置関係から前記フックが前記親綱に引掛かっているか否かを判別する引掛け判別部と、前記作業員が前記支持体を超えて、前記支持体から前記ロープの長さ以上の所定の距離を進行方向側に移動したか否かを監視する第1監視部と、前記移動を検知した前記作業員が装着した前記安全帯に備わる前記2つのフックが共に前記進行方向側の親綱に引掛かっているか否かを確認する第1確認部と、前記2つのフックのうち少なくとも1のフックが前記進行方向側の親綱に引掛かっていないことを前記第1確認部が確認した場合、警告を報知する警告部とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の安全帯使用状況管理方法は、作業員が作業する現場を撮像した現場画像を取得する工程と、前記現場画像から、前記作業員の位置を特定する工程と、前記現場画像から、前記作業員が装着した安全帯のベルトにロープを介して備わる2つのフックの位置をそれぞれ特定する工程と、前記現場画像から、複数の支持体の位置をそれぞれ特定する工程と、前記現場画像から、前記特定した前記支持体の位置に基づいて、前記支持体の間に掛け渡された親綱の経路を特定する工程と、前記フックの位置と前記親綱の経路との位置関係から前記フックが前記親綱に引掛かっているか否かを判別する工程と、前記作業員が前記支持体を超えて、前記支持体から前記ロープの長さ以上の所定の距離を進行方向側に移動したか否かを監視する工程と、前記移動を検知した前記作業員が装着した前記安全帯に備わる前記2つのフックが共に前記進行方向側の親綱に引掛かっているか否かを確認する工程と、 前記2つのフックのうち少なくとも1のフックが前記進行方向側の親綱に引掛かっていないことを確認した場合、警告を報知する工程とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の安全帯使用状況管理システム及び方法によれば、2つのフックのうち少なくとも1のフックが進行方向側の親綱に引掛かっていない状態で支持体からロープの長さ以上の所定の距離を進行方向側に移動したという不適切な行動を作業者が行った場合、警告を報知して、作業者に注意喚起を図ることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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