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公開番号2025021574
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125362
出願日2023-08-01
発明の名称車体の衝撃吸収構造
出願人豊田鉄工株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B62D 21/15 20060101AFI20250206BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】衝突荷重の入力方向に延びる一対の縦壁を備えたエネルギ吸収部材を含む衝撃吸収構造において、衝突荷重を受けて一対の縦壁に互いに接近する方向のモーメントを発生させることにより、一対の縦壁に変形のきっかけとなる曲げ形状を形成することなく一対の縦壁同士を衝突荷重により互いに当接するように変形させて、衝突初期にエネルギ吸収部材が受ける荷重が低下するのを抑制する。
【解決手段】衝突荷重の入力方向の断面形状がハット形状とされたエネルギ吸収部材20を備え、ハット形状における天板部20Aは入力方向に対向配置され、一対の縦壁部20Bに対する各鍔部20C及び天板部20Aの各結合部20D、20Eは、曲げ形状により形成されており、曲げ形状における各鍔部20Cが延びる方向の寸法は、各鍔部20C側の曲げ形状の第1寸法L1が、所定値以上であり、且つ天板部20A側の曲げ形状の第2寸法L2に対し同等以上とされている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車体の衝突エリア内で、衝突荷重の入力方向に対して交差方向に延在され、前記入力方向に沿った断面形状がハット形状とされたエネルギ吸収部材を備え、
前記ハット形状の前記エネルギ吸収部材は、天板部、一対の縦壁部、及び一対の鍔部を備えて成り、
前記天板部は、その板面を前記入力方向に対向配置され、
前記一対の鍔部は、共に衝突荷重を受け止める一つの固定部材に固定され、
前記一対の縦壁部に対する前記各鍔部及び前記天板部の各結合部は、R面部又は傾斜面部を備えた曲げ形状により形成されており、
前記各結合部の曲げ形状における前記各鍔部が延びる方向の寸法は、前記各鍔部側の曲げ形状の第1寸法が、前記天板部側の曲げ形状の第2寸法に対し同等以上とされ、且つ前記第1寸法が所定値以上とされている
車体の衝撃吸収構造。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記一対の縦壁部は互いに平行配置されている
車体の衝撃吸収構造。
【請求項3】
請求項2において、
前記一対の縦壁部同士間の離間距離である第3寸法に対する前記天板部と前記固定部材との間の離間距離である第4寸法の比率は1:7~1:2.5とされている
車体の衝撃吸収構造。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかにおいて、
前記エネルギ吸収部材は、前記ハット形状における前記天板部で接合された二部材にて構成されている
車体の衝撃吸収構造。
【請求項5】
請求項1~3のいずれかにおいて、
前記一対の縦壁部は、前記天板部と前記各鍔部との対向方向に沿って延びる凹条又は凸条によるビードを、前記エネルギ吸収部材の延在方向に沿って複数本備えている
車体の衝撃吸収構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の衝撃吸収構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
図20のように、閉断面構造のロッカー(一般にサイドシルともいう)A内にエネルギ吸収部材Bを配置して側突時の衝撃を吸収する構造が知られている(特許文献1参照)。側突時には、エネルギ吸収部材Bが矢印方向の衝突荷重を受けて図21、22のように漸次変形して衝突エネルギを吸収し、乗員を保護している。また、ロッカーAより車両幅方向の内側にあるバッテリ(図示略)などを保護するように構成されている。
【0003】
特許文献1の発明のエネルギ吸収部材Bは、概ね衝突荷重の方向に沿って延びる一対の縦壁Cを備え、それらの縦壁Cに互いに対向方向に窪んだ溝Dをそれぞれ形成して構成されている。それらの縦壁Cは、衝突荷重を受けると溝Dを変形のきっかけとして互いに対向方向に変形して縦壁C同士が互いに当接することによりエネルギ吸収部材Bを設けない場合に比べてエネルギ吸収量を大きくしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7099552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の発明では、衝突初期に一対の縦壁Cが溝Dにより変形し易くされているため、衝突初期にエネルギ吸収部材Bが受ける荷重が低下する問題がある。
【0006】
本発明の課題は、衝突荷重の入力方向に沿って延びる一対の縦壁を備えたエネルギ吸収部材を含む車体の衝撃吸収構造において、衝突荷重を受けて一対の縦壁に互いに接近する方向のモーメントを発生させることにある。それにより、一対の縦壁に溝の如き変形のきっかけとなる曲げ形状を形成することなく衝突荷重を受けて一対の縦壁同士を互いに当接するように変形させて、衝突初期にエネルギ吸収部材が受ける荷重が低下するのを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1発明の車体の衝撃吸収構造は、車体の衝突エリア内で、衝突荷重の入力方向に対して交差方向に延在され、前記入力方向に沿った断面形状がハット形状とされたエネルギ吸収部材を備え、前記ハット形状の前記エネルギ吸収部材は、天板部、一対の縦壁部、及び一対の鍔部を備えて成り、前記天板部は、その板面を前記入力方向に対向配置され、前記一対の鍔部は、共に衝突荷重を受け止める一つの固定部材に固定され、前記一対の縦壁部に対する前記各鍔部及び前記天板部の各結合部は、R面部又は傾斜面部を備えた曲げ形状により形成されており、前記各結合部の曲げ形状における前記各鍔部が延びる方向の寸法は、前記各鍔部側の曲げ形状の第1寸法が、前記天板部側の曲げ形状の第2寸法に対し同等以上とされ、且つ前記第1寸法が所定値以上とされている。
【0008】
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記一対の縦壁部は互いに平行配置されている。
【0009】
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記一対の縦壁部同士間の離間距離である第3寸法に対する前記天板部と前記固定部材との間の離間距離である第4寸法の比率は1:7~1:2.5とされている。
【0010】
本発明の第4発明は、上記第1~第3発明のいずれかにおいて、前記エネルギ吸収部材は、前記ハット形状における前記天板部で接合された二部材にて構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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