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公開番号
2025020937
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124579
出願日
2023-07-31
発明の名称
オートテンショナ
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16H
7/12 20060101AFI20250205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】最適なベルト張力と高い追従性を確保することができるとともに、耐久性に優れたオートテンショナを提供する。
【解決手段】第一および第二のプーリアーム9、10と、各プーリアーム9、10を揺動可能に支持する揺動支点軸11と、両プーリアーム9、10を付勢する弾性部材22と、各プーリアーム9、10に対し、揺動抵抗を生じさせる揺動抵抗部材33、34と、を有し、揺動抵抗部材33、34がC字形の円弧部35a、35bを有する弾性素材からなり、その円弧部35a、35bの径方向幅が、その両端部よりも中央部において大きく形成された構成とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
補機ベルト(6)に接触する第一のアイドラプーリ(7)を支持する第一のプーリアーム(9)と、
前記補機ベルト(6)に接触する第二のアイドラプーリ(8)を支持する第二のプーリアーム(10)と、
前記第一のプーリアーム(9)および前記第二のプーリアーム(10)を揺動可能に支持する揺動支点軸(11)と、
前記第一のアイドラプーリ(7)と前記第二のアイドラプーリ(8)が互いに接近するように前記第一のプーリアーム(9)に対して前記第二のプーリアーム(10)を付勢する弾性部材(22)と、
前記第一のプーリアーム(9)および前記第二のプーリアーム(10)に対し、それぞれの揺動方向の一方向にのみ揺動抵抗を生じさせる揺動抵抗部材(33、34)と、
を有し、
前記揺動抵抗部材(33、34)がC字形の円弧部(35a、35b)を有する弾性素材からなり、その円弧部(35a、35b)の径方向幅が、その両端部よりも中央部において大きく形成されているオートテンショナ。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記揺動抵抗部材(33、34)の前記円弧部(35a、35b)の一端側が前記揺動支点軸(11)に係止される一方で、他端側が前記第一のプーリアーム(9)または前記第二のプーリアーム(10)に形成された受け部(17a、17b)に設けられており、前記第一のプーリアーム(9)および前記第二のプーリアーム(10)が前記一方向に揺動した際に、前記他端側が前記受け部(17a、17b)に係合して前記揺動抵抗部材(33、34)が弾性変形することによって、前記第一のプーリアーム(9)および前記第二のプーリアーム(10)に揺動抵抗を生じさせるように構成されている請求項1に記載のオートテンショナ。
【請求項3】
前記両端部における最小径方向幅(w
min
)に対する前記中央部における最大径方向幅(w
max
)の比率(w
max
/w
min
)が、1.2以上3.0以下の範囲内である請求項1に記載のオートテンショナ。
【請求項4】
前記円弧部(35a、35b)の軸方向の肉厚(t)に対する前記最小径方向幅(w
min
)の比率(w
min
/t)が、0.6以上2.0以下の範囲内である請求項3に記載のオートテンショナ。
【請求項5】
前記円弧部(35a、35b)が、その内縁を構成する内縁円弧(36)とその外縁を構成する外縁円弧(37)を有しており、前記外縁円弧(37)の中心(c2)が、前記内縁円弧(36)の中心(c1)と前記中央部とを結ぶ線上にあって、かつ、前記内縁円弧(36)の中心から前記中央部側に向かって偏心している請求項1から4のいずれか1項に記載のオートテンショナ。
【請求項6】
前記円弧部(35a、35b)の内縁または外縁の少なくとも一方が円弧以外の曲線から構成されており、前記中央部において前記内縁と前記外縁との間の最短距離が最大となっている請求項1から4のいずれか1項に記載のオートテンショナ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車用エンジンの補機駆動用のベルトシステムやタイミングベルトなどに用いられるオートテンショナに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動車用エンジンの補機駆動用のベルトシステムにおいては、従来のオルタネータの機能に加えて、アイドリングストップ後のエンジン再始動や、走行中のエンジン動力アシストを行うベルトスタータジェネレータ(Belt Starter Generator、以下BSGと略称する。)を搭載するマイルドハイブリッド車が増えている。この補機駆動用のベルトシステムは、エンジンのクランク軸に設けられるクランクプーリと、BSGの駆動軸に設けられるプーリ(以下、BSGプーリと称する。)との間に跨るように掛け渡された補機ベルト(以下、ベルトと称する。)によって動力を伝達するベルト伝動装置を有する。
【0003】
このベルト伝動装置は、クランクプーリが駆動する通常運転時と、BSGプーリが駆動するアイドリングストップ後のエンジン再始動時や走行中の駆動アシスト時とで、ベルトの張り側と弛み側が入れ替わるという特徴を有する。
【0004】
すなわち、BSGが発電機として作動する通常運転時は、クランクプーリがベルトを介してBSGプーリを駆動するので、BSGプーリからクランクプーリに向かって走行するベルトの部分が張り側となり、クランクプーリからBSGプーリに向かって走行するベルトの部分が弛み側となる。その一方で、BSGによるアイドリングストップ後のエンジン再始動時や、走行中の駆動アシスト時には、BSGプーリがベルトを介してクランクプーリを駆動するので、クランクプーリからBSGプーリに向かって走行するベルトの部分が張り側となり、BSGプーリからクランクプーリに向かって走行するベルトの部分が弛み側となる。
【0005】
このようなベルトの弛みを防止してベルト張力を適正に調整するために、例えば特許文献1に示すオートテンショナでは、BSGプーリの両側のベルトスパンにそれぞれオートテンショナのプーリを配置し、このプーリ同士を中間部材で相対移動可能に連結して互いのプーリを連動させることによって、通常運転時とアイドリングストップ後のエンジン再始動時などのベルト張力を調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5634685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に示すBSGプーリの両側のベルトスパンの張力を2個のプーリを連動させて調整するオートテンショナでは、エンジンの回転変動に伴うベルトの張力変動に応じて、オートテンショナ全体の揺動と付勢力によってベルト張力を調整する。ところが、ベルトの張力変動が大きくなると、オートテンショナ全体の揺動が大きくなり、振動や係止機構への接触による異音が生じたり、ベルトとプーリが離れてしまい、ベルトに張力を付与することができなくなったりするおそれがある。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、通常運転時と、アイドリングストップ後のエンジン再始動時などに最適なベルト張力を付与することができ、かつ、プーリアームの過大な揺動を抑制して高い追従性を確保することができるとともに、繰り返しの揺動に対する耐久性に優れたオートテンショナを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明では、
補機ベルトに接触する第一のアイドラプーリを支持する第一のプーリアームと、
前記補機ベルトに接触する第二のアイドラプーリを支持する第二のプーリアームと、
前記第一のプーリアームおよび前記第二のプーリアームを揺動可能に支持する揺動支点軸と、
前記第一のアイドラプーリと前記第二のアイドラプーリが互いに接近するように前記第一のプーリアームに対して前記第二のプーリアームを付勢する弾性部材と、
前記第一のプーリアームおよび前記第二のプーリアームに対し、それぞれの揺動方向の一方向にのみ揺動抵抗を生じさせる揺動抵抗部材と、
を有し、
前記揺動抵抗部材がC字形の円弧部を有する弾性素材からなり、その円弧部の径方向幅が、その両端部よりも中央部において大きく形成されているオートテンショナを構成した。
【0010】
このようにすると、揺動抵抗部材による一方向への揺動抵抗によって、通常運転時と、アイドリングストップ後のエンジン再始動時などのいずれの場合も最適なベルト張力を付与することができ、かつ、プーリアームの過大な揺動を抑制して補機ベルトへの高い追従性を確保することができる。しかも、揺動抵抗部材の円弧部の径方向幅が、その両端部よりも中央部において大きく形成されていることから、この揺動抵抗部材に繰り返しの揺動に伴う応力集中が生じるのを低減することができ、耐久性に優れたオートテンショナを提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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