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公開番号2025020795
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124384
出願日2023-07-31
発明の名称耐圧型管継手
出願人NJT銅管株式会社
代理人個人,個人
主分類F16L 21/08 20060101AFI20250205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】被接続管体を接続する際に、火気や専用工具を用いる必要のない、優れた耐圧性を確保しつつ、被接続管体の引抜き阻止力をより一層有利に高めることの出来る耐圧型管継手を提供する。
【解決手段】銅管22が挿入、固定される挿入孔24を有する継手本体12と、銅管22の引き抜きを阻止する係止爪14bを備えた規制リング14と、規制リング14を挿入孔24内に固定せしめるネジカラー部材16と、銅管22と挿入孔24との間をシールするO-リング18と、O-リング18を加圧・圧縮せしめる加圧ブッシュ20とを有する管継手10において、ネジカラー部材16が、規制リング14側の端部の内周縁部において規制リング14の屈曲された係止爪14bの下側に入り込むように突出する環状の突出部34を有し、且つそのような突出部34が、係止爪14bの傾斜角度以下のテーパ面となるようにした。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
被接続管体がその管端から挿入されて、固定せしめられる挿入孔を、少なくとも一方の端部側に有する筒状の継手本体と;前記挿入孔に挿入せしめられる前記被接続管体の外表面に食い込んで、該被接続管体の引抜きを阻止する弾性変形可能な複数の係止爪を、該挿入孔の周方向に所定間隔を隔てて位置するように備えてなる、該挿入孔内に位置固定に配設される規制リングと;前記挿入孔の内面に設けられたネジ部に螺合されて、該規制リングを該挿入孔内に固定せしめる厚肉円筒状のネジカラー部材と;該ネジカラー部材よりも前記挿入孔の軸方向外側に位置して、該挿入孔内に露呈するように配設され、該挿入孔内に挿入される前記被接続管体の外面に接して、該被接続管体の外面と前記挿入孔の内面との間をシールするO-リングからなるシール手段と;前記継手本体の被接続管体挿入側の端部に螺合せしめられ、かかる螺合の進行によって、前記O-リングを前記挿入孔の軸方向に加圧・圧縮せしめることにより、該O-リングを径方向内方に膨出させて、前記被接続管体の外面に対する圧着性を高める、前記挿入孔に挿入される該被接続管体の挿通孔が軸方向に形成された筒体形状の加圧ブッシュとを有する耐圧型管継手にして、
前記規制リングが、前記継手本体の前記挿入孔内に位置固定に保持される所定幅の円環板形状のリング本体を有し、該リング本体の内周部から該リング本体の中心に向かって一体的に延びるように、前記複数の係止爪が配設されてなり、且つ該複数の係止爪が、その基部において屈曲せしめられて、前記継手本体の軸直角方向に対して所定の傾斜角度を為すように、前記被接続管体の挿入方向前方側に傾斜させられていると共に、前記ネジカラー部材が、該規制リング側の端部の内周縁部において、該規制リングの屈曲された係止爪の下側に入り込むように突出する環状突部を一体的に有し、且つ該環状突部が、該規制リングにおける屈曲された係止爪の傾斜角度以下の傾斜角度で傾斜するテーパ面を有していることを特徴とする耐圧型管継手。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記挿入孔の内面に設けられたネジ部に螺合される前記ネジカラー部材にて、前記規制リングが、該挿入孔内面に形成された段付き部に当接せしめられて、挟持・固定されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項3】
前記規制リングにおける屈曲された係止爪の傾斜角度と前記ネジカラー部材の環状突部における前記テーパ面の傾斜角度との差が、0°~10°であることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項4】
前記ネジカラー部材の環状突部におけるテーパ面の傾斜角度が、20°以上であることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項5】
前記規制リングにおける屈曲された係止爪の傾斜角度が、30°~40°であることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項6】
前記ネジカラー部材の環状突部が、該ネジカラー部材の内周面から直線的に外方に延びる円筒状内面と前記テーパ面とによって、三角形状の横断面形状を呈する形態において、設けられている請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項7】
前記規制リングにおける屈曲された係止爪が、その先端が前記ネジカラー部材の内周面より径方向内側に位置するように、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項8】
前記複数の係止爪の少なくとも一つが、その基部において、前記被接続管体の外表面に食い込む先端部の幅よりも挟幅となる細幅部を有していることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項9】
前記加圧ブッシュが、前記継手本体の被接続管体挿入側の端部内周部に設けたネジ部に螺合せしめられて、取り付けられるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
【請求項10】
前記加圧ブッシュが、その外周面においてローレット加工が施されており、そのローレット加工の部位を把持することにより、該加圧ブッシュの螺合操作が作業者の手によって行われ得るようになっていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧型管継手。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐圧型管継手に係り、特に、空調機器における冷媒配管の如き、流体が高い圧力下で流通せしめられる配管の接続に好適に用いられ得る耐圧型の管継手構造に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、液体や気体等の流体を輸送する配管を、別の配管に接続したり、また目的とする機器に接続したりするために、ソケット、アダプタ、チーズ、T字型、Y字型、クロス型、90°エルボ等と称される各種の管継手が、広く用いられてきており、例えば水道配管や温水機器接続用配管、空調機器における冷媒用配管等の接続工事が、そのような管継手を用いて行なわれてきている。
【0003】
ところで、この種の管継手においては、接続されるべき配管(被接続管)と継手との接続に際して、それらをろう付けにより固着せしめるろう付け手法を採用することが、一般的であったのであるが、その作業時に火気を使用する必要があるために、天井裏の如き配管現場での管接続作業には、採用し難いものであるところから、それら被接続管と継手との接続に際して、従来のろう付けの如き火気を使用することなく、それら両者を機械的(メカニカル)に接続する管継手構造が、種々提案されている。
【0004】
例えば、単に被接続管を差し込むだけで連結が可能な継手構造として、特開2000-249268号公報においては、パイプと継手本体とを接続する際に、継手本体に形成した雄ネジに、押圧体に形成した雌ネジを螺合させて、それら継手本体と押圧体との間に、ロックリング等を挟持、固定せしめ、そして、接続されるべきパイプを、かかる押圧体内を通じて継手本体内に挿入すると共に、パイプの外周面にロックリングの規制片を係合させて、かかるパイプの抜止めを図るようにした継手が、提案されている。また、特開2019-90503号公報においても、継手本体の開口部にキャップ部材を螺合せしめると共に、それら継手本体とキャップ部材との間にロックリングを挟持、固定した状態において、連結されるべき管体を、キャップ部材を通じて継手本体内に差し込み、その外周面にロックリングの爪を食い込ませるようにすることによって、かかる差し込まれた管体の引抜きを規制するようにした管継手構造が、明らかにされている。
【0005】
しかしながら、それら従来の、被接続管を差し込む方式の管継手構造にあっては、かかる被接続管内を流通せしめられる流体の漏洩を阻止すべく、継手本体と、押圧体又はキャップ部材との間におけるシールと共に、被接続管と、押圧体又はキャップ部材との間におけるシールを含む、少なくとも2ヶ所にシール手段を設ける必要があり、そのために、管継手構造におけるシール構造が複雑となることに加えて、継手本体に対する押圧体やキャップ部材の螺合が緩んで、漏れが発生したり、被接続管が脱落したりする恐れも、内在するものであった。
【0006】
また、特開2003-42369号公報においては、ワンタッチ継手として、筒状の継手本体の一方の開口部内に、O-リング及び規制リングを順次挿入して配置せしめ、更にリング状の保持部材を挿入してなる状態において、継手本体の開口部の端部を内側にかしめることによって、保持部材をかしめ固定してなる形態の継手構造が明らかにされ、かかる継手本体の開口部内に、接続されるべきパイプを差し込むことにより、このパイプの外周面に、規制リングの規制舌の先端が食い込むようにして、かかるパイプの抜止めが阻止されるようになっている。しかしながら、そこでは、パイプの差込み方向における下流側に、O-リングによるシール機構が配設されることとなるところから、パイプの差込みによって規制リングを通過したパイプの外表面に擦傷が発生し、その傷が発生した表面において、O-リングによるシールが行なわれることとなるところから、シール特性が充分に発揮出来ないという問題を内在するものであった。
【0007】
しかも、上述の如き従来の挿入式の継手構造にあっては、継手本体の挿入孔に対して、被接続管を差し込むだけで、取り付けられ、この被接続管の引抜きに対する抵抗は、かかる被接続管の外周面に、ロックリングや規制リングの規制片乃至規制舌が食い込むことによって、実現されるものであるところから、空調機器における冷媒配管の如き、流体が高い圧力下で流通せしめられる配管において、その接続に必要とされる耐圧性や引抜き阻止力を、充分に発揮し難いという問題が、内在している。そして、そのような被接続管の引抜き阻止力を高めるべく、ロックリングや規制リングを複数段に設置したり、或いはそれらロックリングや規制リングにおける規制片乃至規制舌を高硬質化したり、高強度化したりすると、被接続管の挿入抵抗が過大となり、作業者の手作業によって挿入することが困難となる問題が生ずる。
【0008】
さらに、特開2022-29434号公報においては、管外径が大径となる被接続管体であっても、作業者の通常の力を用いて接続作業が可能な耐圧型管継手として、被接続管体が挿入される継手本体の挿入孔の内面に設けられたネジ部に螺合せしめられるネジカラー部材にて、規制リングを、かかる挿入孔内に位置固定に配設する一方、かかる規制リングの複数の係止爪を径方向外方に押し広げるようにして、該規制リング内に、所定の誘導筒体を配置せしめて、目的とする被接続管体が挿入せしめられたときに、かかる被接続管体の端部にて、誘導筒体を押圧して、挿入孔の奥部に押し込むようにすることにより、そのような誘導筒体に代わって、被接続管体を、規制リング内に嵌入、位置せしめることによって、被接続管体の外表面に複数の係止爪を食い込ませて、被接続管体の固定、保持を行うようにした構造が明らかにされている。
【0009】
しかしながら、それら従来の継手構造にあっては、被接続管体の引抜きを阻止するロックリングや規制リングは、継手本体の挿入孔内に、ネジカラー部材等の適当な固定部材にて固定、保持されるようになっていると共に、それらロックリングや規制リングにおける規制片乃至規制舌、又は係止爪が屈曲せしめられて、被接続管体の挿入方向前方側に傾斜させられて、かかる被接続管体の外表面に食い込むように、構成されているところから、被接続管体に大きな引抜き力が作用した場合において、その引抜き力に負けて、規制片乃至規制舌又は係止爪が引抜き方向に折れ曲がり、被接続管体が脱管してしまう恐れがあった。特に、被接続管の外径が大きくなる程、その抜け阻止力を大きくする必要があるのであるが、従来のロックリングや規制リングの配設構造では、それに充分に対応し得るものではなかったのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2000-249268号公報
特開2019-90503号公報
特開2003-42369号公報
特開2022-29434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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