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公開番号
2025019302
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2024206936,2021094041
出願日
2024-11-28,2021-06-04
発明の名称
樹脂管の接続装置
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人湧泉特許事務所
主分類
F16L
47/14 20060101AFI20250130BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】 樹脂管の接続装置の強度を向上させる。
【解決手段】
接続装置5は、上側分割体10と、下側分割体20と、分割体10,20の一端部を回動可能に連結するヒンジ手段Hと、分割体10,20の他端部同士を近付けるように締め付ける締結手段30と、を備えている。分割体10,20の本体部11,21の内周には、嵌合溝12,22が形成されている。締め付け時に、嵌合溝12,22のテーパ面12x,22xが樹脂管1,2のフランジ部1a,2aのテーパ面1y、2yに当たることにより、樹脂管1,2のフランジ部1a,2aが突き合わされる。分割体10,20はガラス繊維強化ナイロンを主原料とする。第1、第2分割体10,20において、樹脂管1a,2aに接する内周(嵌合溝12,22の内面を含む)と、端部対向面には、アクリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂等からなる疎水層が形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
一端部に環状のフランジ部を有する2本の樹脂管同士を接続する装置であって、
第1、第2分割体と、前記第1、第2分割体の一端部を互いに前記樹脂管の軸線と直交する平面に沿って回動可能に連結するヒンジ手段と、前記第1、第2分割体が前記2本の樹脂管の前記フランジ部を挟んだ状態で前記第1、第2分割体の他端部同士を近付けるように締め付ける締結手段とを備え、
前記第1、第2分割体の内周には円弧状に延びる嵌合溝が形成され、前記嵌合溝の内面はその両側にテーパ面を有し、前記締結手段による締め付け時に、前記嵌合溝の前記テーパ面が前記2本の樹脂管の前記フランジ部に形成されたテーパ面に当たることにより、前記2本の樹脂管の前記フランジ部が互いに突き合わされるようになっており、
前記第1、第2分割体はガラス繊維強化ナイロンを主原料とし、
前記第1、第2分割体の少なくとも前記嵌合溝の内面には、疎水層が形成されていることを特徴とする樹脂管の接続装置。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記第1、第2分割体の内周は、前記嵌合溝の軸方向両側に隣接する円筒面形状の管部押さえ面を有し、前記締め付け状態で前記管部押さえ面が、前記樹脂管における前記フランジ部に隣接する管部の外周面を押さえるようになっており、
前記疎水層が前記管部押さえ面にも形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂管の接続装置。
【請求項3】
前記疎水層が、前記第1、第2分割体の周方向端部の互いの対向面にも形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂管の接続装置。
【請求項4】
前記疎水層が前記第1、第2分割体の外表面全域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂管の接続装置。
【請求項5】
前記疎水層がプライマーとして提供され、さらにその上に塗料が付されていることを特徴とする請求項4に記載の接続装置。
【請求項6】
前記疎水層が、アクリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の樹脂管の接続装置。
【請求項7】
前記疎水層が10μm以上の厚さを有していることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の樹脂管の接続装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一端部にフランジ部を有する2本の樹脂管を接続する装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
給水配管の施工現場で融着作業をせずに樹脂管同士を接続することが求められる場合には、工場でフランジ部付きの短管を長尺の樹脂管本体にバット融着することにより、端部にフランジ部を有する樹脂管を製造する。フランジ部は先端側に樹脂管の軸線と直交する突き合わせ面を有し、反対側にテーパ面を有している。施工現場では接続装置を用い、2本の樹脂管のフランジ部を突き合わせるようにして接続する。
【0003】
特許文献1、2に示すように、接続装置は、一対の半割形状の分割体と、これら一対の分割体の一端部を互いに回動可能に連結するヒンジ手段と、一対の分割体の他端部同士を近付けるように締め付ける締結手段とを備えている。一対の分割体の内周には半円をなして延びる嵌合溝がそれぞれ形成されている。嵌合溝の両側には前記樹脂管のフランジ部のテーパ面と等しいテーパ角をなすテーパ面が形成されている。
【0004】
前記接続装置による樹脂管の接続工程を簡単に説明すると、一対の分割体を開き状態にし、2本の樹脂管のフランジ部を下側の分割体の嵌合溝に乗せる。次に、上側の分割体を、前記ヒンジ手段を中心に閉じ方向に回動させて、嵌合溝に2本の樹脂管のフランジ部を緩く嵌合させる。最後に、締付手段により締め付けると、嵌合溝の両側のテーパ面と2本の樹脂管のフランジ部のテーパ面が当たり、前記締め付け力が2本の樹脂管のフランジ部同士を近づける軸方向の力に変換される。その結果、フランジ部の突き合わせ面が当たった状態で2本の樹脂管が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許5740123号公報
特開2021-50789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2では、前記分割体の主原料としてガラス繊維強化樹脂を用いることにより、強度を高めている。ガラス繊維強化樹脂としてガラス繊維強化ポリプロピレン(GFPP)を主原料とする場合、配管に高温水が流れると熱劣化が生じ強度が低下する。
ガラス繊維強化ナイロン(GFPA)を分割体の主原料とする場合、高い強度を有し、熱劣化による強度の低下を招くこともないが、ナイロンが吸水性を有し、吸水による強度の低下を招くため、給水配管に用いる際の支障となっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明は、一端部に環状のフランジ部を有する2本の樹脂管同士を接続する装置であって、
第1、第2分割体と、前記第1、第2分割体の一端部を互いに前記樹脂管の軸線と直交する平面に沿って回動可能に連結するヒンジ手段と、前記第1、第2分割体が前記2本の樹脂管の前記フランジ部を挟んだ状態で前記第1、第2分割体の他端部同士を近付けるように締め付ける締結手段とを備え、前記第1、第2分割体の内周には円弧状に延びる嵌合溝が形成され、前記嵌合溝の内面はその両側にテーパ面を有し、前記締結手段による締め付け時に、前記嵌合溝の前記テーパ面が前記2本の樹脂管の前記フランジ部に形成されたテーパ面に当たることにより、前記2本の樹脂管の前記フランジ部が互いに突き合わされるようになっており、前記第1、第2分割体はガラス繊維強化ナイロンを主原料とし、前記第1、第2分割体の少なくとも前記嵌合溝の内面には、疎水層が形成されていることを特徴とする。
【0008】
前記構成によれば、第1、第2分割体の主原料をガラス繊維強化ナイロンとしたことにより、強度を高めることができ、樹脂管により構成される配管に高温水が流れても熱劣化による強度の低下を招かない。また、水に接する可能性が高い嵌合溝の内面に疎水層を形成したので、嵌合溝においてガラス繊維強化ナイロンの吸水を防止でき、吸水による強度低下を招かない。その結果、給水配管の接続装置として用いることができる。
【0009】
好ましくは、前記第1、第2分割体の内周は、前記嵌合溝の軸方向両側に隣接する円筒面形状の管部押さえ面を有し、前記締め付け状態で前記管部押さえ面が、前記樹脂管における前記フランジ部に隣接する管部の外周面を押さえるようになっており、前記疎水層が前記管部押さえ面にも形成されている。
前記構成によれば、水が接する可能性のある管部押さえ面においても、ガラス繊維強化ナイロンの吸水を防止できる。
【0010】
好ましくは、前記疎水層が、前記第1、第2分割体の周方向端部の互いの対向面にも形成されている。
前記構成によれば、水が接する可能性のある端部対向面においても、ガラス繊維強化ナイロンの吸水を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)
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