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公開番号
2025015841
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024203165,2021046372
出願日
2024-11-21,2021-03-19
発明の名称
既設管更生用帯状部材
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人湧泉特許事務所
主分類
B29C
63/32 20060101AFI20250123BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】螺旋管状の更生管の製管を容易化する。
【解決手段】既設管更生用の帯状部材10は、更生管9の内周側の管壁部9aを構成する底板部11から幅方向の一端側へ張り出すように第1嵌合部13が設けられている。底板部11の幅方向の他端部には第1嵌合部13と管径方向に凹凸嵌合される第2嵌合部14が設けられている。底板部11から外周側へ立設された縦板部15の外周側の端部と蓋板部12とが交差している。蓋板部12は、底板部11より幅方向の一端側へ延び出て、第1嵌合部13の外周側に離れて被さっている。帯状部材10から螺旋管状の更生管9を製管する際、製管機の例えばピンチローラ31や底部ガイドと蓋板部12の幅方向の一端側へ延び出た部分12fとを係合させることで、製管機を位置合わせしたり、底部ガイドが既設管と直接当たって引っ掛からないようにしたりできる。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
既設管の内周にライニングされる螺旋管状の更生管を構成する合成樹脂からなる既設管更生用の帯状部材であって、
前記更生管の内周側の管壁部を構成する底板部と、
前記底板部から前記帯状部材の幅方向の一端側へ張り出すように設けられた第1嵌合部と、
前記底板部の幅方向の他端部に設けられ、前記更生管においては前記第1嵌合部と管径方向に凹凸嵌合される第2嵌合部と、
前記底板部から前記帯状部材の厚み方向の外周側へ前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部より高く立設された縦板部と、
前記縦板部の前記外周側の端部と交差し、前記更生管の外周側の管壁部を構成する蓋板部と、
を備え、前記蓋板部が、前記底板部より前記幅方向の一端側へ延び出て、前記第1嵌合部の外周側に離れて被さっていることを特徴とする帯状部材。
続きを表示(約 72 文字)
【請求項2】
前記蓋板部と前記第1嵌合部とが、前記厚み方向へ互いに離れて両者間に空間が形成されている請求項1に記載の帯状部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、老朽化した既設管を更生するための帯状部材に関し、特に既設管の内周にライニングされる螺旋管状の更生管を構成する合成樹脂製の帯状部材に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
老朽化した下水管などの既設管の内周に更生管をライニングして、既設管を更生する工法が知られている。更生管は、例えば合成樹脂製の帯状部材によって構成されている(例えば特許文献1~5等参照)。
【0003】
この種の帯状部材は、平坦な帯板部と、雌雄の嵌合部と、補強リブを含む。雌嵌合部は、内周側へ開口する嵌合溝を有して帯板部の幅方向の一端部から外周側へ隆起されている。雄嵌合部は、帯板部の幅方向の他端部から外周側へ突出する嵌合凸部を有している。ここで、内周側とは、更生管となったとき、径方向内側を向く側を言う。外周側とは、更生管に製管されたとき、径方向外側を向く側を言う。
【0004】
帯板部の幅方向の中間部には、補強リブが外周側へ突出するように設けられている。一般に、補強リブはI字又はT字断面に形成されている。複数の補強リブが帯状部材の幅方向に間隔を置いて並んで配置されている(特許文献1~3等参照)。
特許文献4の補強リブは、U字状の断面形状に形成され、その内部に充填材が詰められている。特許文献5の帯状部材には、四角形や円形の中空断面形状をなす単一の補強凸部が形成されている。特許文献6の帯状部材は、H字状の断面形状をなす単一の補強凸部が形成されている。
【0005】
かかる帯状部材が、製管機によって螺旋状に巻回されるとともに、製管機の一対のピンチローラによって挟み付けられて、隣接する雌雄の嵌合部の嵌合溝及び嵌合凸部どうしが嵌合される。これによって、帯状部材から螺旋管状の更生管が形成される(特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開WO2016/175243(図3、図4)
特開2020-143710号公報 (図2、図11)
国際公開WO02/048594(図16、図25)
特開平06-143420号公報 (図1)
特開2018-155280号公報 (図3)
特開平11-105134号公報 (図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
帯状部材を凹凸の無い単純な厚肉平板形状とすると、螺旋管を製管する際、製管機による嵌合の位置合わせが容易でなく、かつ曲げ変形させるのが容易でなく、製管に支障を来たす。
本発明は、かかる事情に鑑み、螺旋管状の更生管の製管を容易化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明は、既設管の内周にライニングされる螺旋管状の更生管を構成する合成樹脂からなる既設管更生用の帯状部材であって、
前記更生管の内周側の管壁部を構成する底板部と、
前記底板部から前記帯状部材の幅方向の一端側へ張り出すように設けられた第1嵌合部と、
前記底板部の幅方向の他端部に設けられ、前記更生管においては前記第1嵌合部と管径方向に凹凸嵌合される第2嵌合部と、
前記底板部から前記帯状部材の厚み方向の外周側へ前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部より高く立設された縦板部と、
前記縦板部の前記外周側の端部と交差し、前記更生管の外周側の管壁部を構成する蓋板部と、
を備え、前記蓋板部が、前記底板部より前記幅方向の一端側へ延び出て、前記第1嵌合部の外周側に離れて被さっていることを特徴とする。
これによって、螺旋管状の更生管の製管を容易化できる。
好ましくは、前記蓋板部と前記第1嵌合部とが、前記厚み方向へ互いに離れて両者間に空間が形成されている。
また、前掲特許文献などに開示された従来の既設管更生用の帯状部材は、雌雄の嵌合部及び補強リブが外周側へ突出されているために、該帯状部材からなる更生管の外周面には、複数条の螺旋状の凹凸が形成される。このため、既設管と更生管の間への裏込めを省略した場合、更生管の外周の凹部分に地下水や土砂が入り込んで、陥没が起きることも考えられる。そこで、更生管の製管に支障を来たさないようにしながら、更生管の外周面をなるべく平滑にして、地表の陥没を抑制するために、本発明は、既設管の内周にライニングされる螺旋管状の更生管を構成する合成樹脂からなる既設管更生用の帯状部材であって、
前記更生管の内周側の管壁部を構成する底板部と、
前記底板部の外周側に被さり、前記更生管の外周側の管壁部を構成する蓋板部と、
前記底板部の幅方向の一端部に設けられた第1嵌合部と、
前記底板部の幅方向の他端部に設けられ、前記更生管においては前記第1嵌合部と凹凸嵌合される第2嵌合部と、
前記底板部又は前記第1嵌合部と前記蓋板部とを連ねるとともに、前記幅方向に間隔を置いて配置された複数の縦板部と、
を備え、前記縦板部によって隔てられた複数の中空部が前記幅方向に並んで形成されていることを第2の特徴とする。
【0009】
当該帯状部材から更生管を製管する際は、製管機(特許文献1~3等参照)を用いて、帯状部材を螺旋状に巻回するとともに、互いに隣接する第1嵌合部と第2嵌合部とを凹凸嵌合させる。このとき、例えば製管機のピンチローラのフィンが帯状部材の蓋板部の端縁や第2嵌合部の側面に宛がわれるようにすることによって、製管機に対して帯状部材を幅方向に位置決めでき、第1、第2嵌合部どうしを正確に位置合わせして嵌合できる。また、単純な厚肉平板形状の帯状部材と比べて曲げ変形が容易である。したがって、帯状部材の外周部が平坦な蓋板部で構成されていても、製管に支障を来さないようにできる。
当該帯状部材からなる更生管においては、外周面の少なくとも一部が蓋板部によって構成されることによって、更生管の外周の凹部分の容積を小さくできる。よって、既設管と更生管の間への裏込めを省略した裏込めレス工法においても、凹部分への地下水や土砂の流入量を低減でき、地表の陥没を抑制することができる。
さらに、第2の特徴に係る帯状部材によれば、複数の中空部を有することによって、剛性が高まり、断面変形が抑制される。
【0010】
前記第2の特徴に係る既設管更生用帯状部材において、前記底板部の幅方向の前記他端部が、前記蓋板部より延び出ており、
前記蓋板部が、前記底板部における前記他端部を除く部分の幅方向の80%以上を外周側から覆っていることが好ましい。
これによって、更生管の外周面の大半を平滑面にでき、陥没を一層抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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