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公開番号
2025015663
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024199151,2024543332
出願日
2024-11-14,2023-11-30
発明の名称
紫外線硬化型粘着剤組成物、及び、積層体の製造方法
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C09J
4/00 20060101AFI20250123BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】酸素存在下における紫外線硬化性、防水・防塵性、及び、印刷後の形状安定性に優れる紫外線硬化型粘着剤組成物、並びに、酸素存在下において高照度の紫外線を照射した際の硬化性、硬化後の接着性及び保持性能に優れる紫外線硬化型粘着剤組成物を提供する。また、該紫外線硬化型粘着剤組成物を用いてなる積層体の製造方法を提供する。
【解決手段】印刷に用いられる紫外線硬化型粘着剤組成物であって、ラジカル重合性モノマーと、光重合開始剤と、増粘剤とを含有し、前記ラジカル重合性モノマーは、窒素原子を含む環式構造を有する化合物を含み、E型粘度計を用いて、25℃、10rpmの条件で測定した粘度が3Pa・s以上100Pa・s以下である紫外線硬化型粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
印刷に用いられる紫外線硬化型粘着剤組成物であって、
ラジカル重合性モノマーと、光重合開始剤と、増粘剤とを含有し、
前記ラジカル重合性モノマーは、窒素原子を含む環式構造を有する化合物を含み、
E型粘度計を用いて、25℃、10rpmの条件で測定した粘度が3Pa・s以上100Pa・s以下である
ことを特徴とする紫外線硬化型粘着剤組成物。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記紫外線硬化型粘着剤組成物を基材上に塗工し、塗工上面を封止せずに大気環境下で、波長365nm、照度500mW/cm
2
の紫外線を、照射量が3000mJ/cm
2
となるように照射することによって得られる厚み50μmの硬化物の反応率が90%以上である請求項1記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
【請求項3】
前記窒素原子を含む環式構造を有する化合物は、ラクタム構造を有するラジカル重合性モノマー及びマレイミド誘導体からなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1又は2記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
【請求項4】
前記窒素原子を含む環式構造を有する化合物は、前記マレイミド誘導体を含み、
前記マレイミド誘導体は、少なくとも、ヘテロ原子に水素が結合された構造を有さないマレイミド誘導体の含有量が50質量%以上であるか、又は、前記ラジカル重合性モノマー100質量部に対するヘテロ原子に水素が結合された構造を有するマレイミド誘導体の含有量が10質量部以下であり、
前記ラジカル重合性モノマー100質量部中における前記マレイミド誘導体の含有量が0.1質量部以上20質量部以下である請求項3記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
【請求項5】
前記窒素原子を含む環式構造を有する化合物は、前記ラクタム構造を有するラジカル重合性モノマーを含み、
前記ラジカル重合性モノマー100質量部中における前記ラクタム構造を有するラジカル重合性モノマーの含有量が10質量部以上60質量部以下である請求項3記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
【請求項6】
前記ラジカル重合性モノマーは、水素供与体となり得るモノマーを20質量%以上含み、
前記光重合開始剤は、水素引き抜き型光重合開始剤及びポリマー型光重合開始剤からなる群より選択される少なくとも1種を含み、
前記紫外線硬化型粘着剤組成物は、更に、アミン化合物を含有し、
前記アミン化合物は、該アミン化合物中におけるヘテロ原子に水素が結合された構造を有さないアミン化合物の含有量が50質量%以上であり、
前記光重合開始剤を除く前記紫外線硬化型粘着剤組成物の合計100質量部中における前記アミン化合物の含有量が0.1質量部以上10質量部以下である請求項1、2、3、4又は5記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
【請求項7】
前記ラジカル重合性モノマーは、多官能(メタ)アクリルモノマーを含む請求項1、2、3、4、5又は6記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
【請求項8】
前記増粘剤は、熱可塑性樹脂、高分子型チクソトロピー調整剤、及び、固体状増粘剤からなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
【請求項9】
前記増粘剤は、前記熱可塑性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂は、(メタ)アクリル共重合体を含む請求項8記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
【請求項10】
前記紫外線硬化型粘着剤組成物を基材上に塗工し、塗工上面を封止せずに大気環境下で、波長365nm、照度500mW/cm
2
の紫外線を、照射量が3000mJ/cm
2
となるように照射することによって得られる厚み50μmの硬化物のガラス転移温度が-40℃以上20℃以下である請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の紫外線硬化型粘着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線硬化型粘着剤組成物に関する。また、本発明は、該紫外線硬化型粘着剤組成物を用いてなる積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 7,000 文字)
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、PC等の電子機器の内部で電子部品の貼り合わせに粘着剤が用いられている。粘着剤による貼り合わせの一般的な方法では、まず、粘着剤の両面にそれぞれセパレータが配置された粘着シートが作製され、次に、粘着シートを所望の形状に裁断する。その後、裁断された粘着シートから一方のセパレータを剥離して、露出した粘着剤の一方の面と第一の被着体との貼り合わせが行われ、続いて、他方のセパレータを剥離して、露出した粘着剤の他方の面と第二の被着体との貼り合わせが行われる。この方法の場合、裁断後に粘着シートの一部が廃棄されることから、廃棄物が発生していた。
【0003】
これに対して、粘着シートを作製することなく、粘着剤組成物を所望の形状に印刷してから被着体との貼り合わせを行う方法が検討されている。この方法によれば、廃棄物の発生を抑制することができる。
【0004】
例えば、特許文献1には、放射線硬化型の粘着剤組成物で、微細なパターニングが可能であるとともに、金属やプラスチック等の種々の被着体に対する高い接着性を発揮する組成物を提供するための発明が開示されている。該特許文献1には、芳香環非含有エチレン性不飽和モノマー10~70重量%、光重合開始剤1~10重量%、及び架橋剤10~55重量%、を含有する放射線硬化性粘着組成物が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、酸素存在下で光照射した場合でも、酸素が存在しない場合と同等な接着強度を有する積層体を与える、光硬化型接着組成物を提供するための発明が開示されている。該特許文献2には、(A)(メタ)アクリレートオリゴマー、(B)単官能の(メタ)アクリルモノマー、(C)2~4官能の(メタ)アクリルモノマー、(D)光反応開始剤、(E)軟化点が70~150℃の粘着付与剤、及び(F)液状可塑剤を含む、光硬化型接着組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-216742号公報
国際公開第2016/163152号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
電子デバイスの筐体の固定にはテープが使用されており、デバイス内部への液体や塵の侵入を抑制するために、テープは隙間なく貼付されている必要がある。しかし、デバイスの外周に沿ったロの字型をテープで形成するには内部の四角分の面積がそのまま廃棄物となる課題があった。これに対して、長方形又はL字型のテープを複数枚組み合わせてロの字型を形成する方法があるが、貼付時にテープ間の隙間を埋めることは困難であり、隙間から液体や塵が侵入するという課題があった。上記したように、粘着シートを作製することなく、粘着剤組成物を所望の形状に印刷してから被着体との貼り合わせを行う方法によれば、廃棄物の発生を抑制できる。一方、粘着剤組成物を硬化する方法としては、被着体の加熱を避けるため紫外線硬化が望ましいが、従来の粘着剤組成物では、紫外線に対する反応性と粘着物性とを両立させるために、窒素雰囲気下とすることや、フィルムをラミネートすること等により表面の酸素量を低下させた上で、低照度の紫外線を高積算光量となるように照射して硬化させていた。そのため、設備、生産速度において制約があった。また、未硬化の粘着剤組成物にフィルムが接することや、印刷後の乾燥工程で熱が加わることにより、印刷後に粘着剤組成物の寸法や形状が変化することがあるという問題があった。
一方、大気下等の酸素存在下で紫外線を照射することにより硬化させた場合は、硬化物の表裏で反応率に差が発生するために、保持力が低下するという問題があった。また、近年、紫外線の照射装置は、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等の波長分布の広い光源から単一波長で省エネルギーのUV-LEDに代わりつつある。しかしながら、従来の粘着剤組成物では、酸素存在下においてUV-LEDを用いて高照度の紫外線を照射した際に充分に硬化させることが困難であったり、硬化後の接着性が充分に得られなかったりするという問題があった。
【0008】
本発明は、酸素存在下における紫外線硬化性、防水・防塵性、及び、印刷後の形状安定性に優れる紫外線硬化型粘着剤組成物、並びに、酸素存在下において高照度の紫外線を照射した際の硬化性、硬化後の接着性及び保持性能に優れる紫外線硬化型粘着剤組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、該紫外線硬化型粘着剤組成物を用いてなる積層体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示1は、印刷に用いられる紫外線硬化型粘着剤組成物であって、ラジカル重合性モノマーと、光重合開始剤と、増粘剤とを含有し、上記ラジカル重合性モノマーは、窒素原子を含む環式構造を有する化合物を含み、E型粘度計を用いて、25℃、10rpmの条件で測定した粘度が3Pa・s以上100Pa・s以下である紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示2は、上記紫外線硬化型粘着剤組成物を基材上に塗工し、塗工上面を封止せずに大気環境下で、波長365nm、照度500mW/cm
2
の紫外線を、照射量が3000mJ/cm
2
となるように照射することによって得られる厚み50μmの硬化物の反応率が90%以上である本開示1の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示3は、上記窒素原子を含む環式構造を有する化合物は、ラクタム構造を有するラジカル重合性モノマー及びマレイミド誘導体からなる群より選択される少なくとも1種を含む本開示1又は2の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示4は、上記窒素原子を含む環式構造を有する化合物は、上記マレイミド誘導体を含み、上記マレイミド誘導体は、少なくとも、ヘテロ原子に水素が結合された構造を有さないマレイミド誘導体の含有量が50質量%以上であるか、又は、上記ラジカル重合性モノマー100質量部に対するヘテロ原子に水素が結合された構造を有するマレイミド誘導体の含有量が10質量部以下であり、上記ラジカル重合性モノマー100質量部中における上記マレイミド誘導体の含有量が0.1質量部以上20質量部以下である本開示3の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示5は、上記窒素原子を含む環式構造を有する化合物は、上記ラクタム構造を有するラジカル重合性モノマーを含み、上記ラジカル重合性モノマー100質量部中における上記ラクタム構造を有するラジカル重合性モノマーの含有量が10質量部以上60質量部以下である本開示3の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示6は、上記ラジカル重合性モノマーは、水素供与体となり得るモノマーを20質量%以上含み、上記光重合開始剤は、水素引き抜き型光重合開始剤及びポリマー型光重合開始剤からなる群より選択される少なくとも1種を含み、上記紫外線硬化型粘着剤組成物は、更に、アミン化合物を含有し、上記アミン化合物は、該アミン化合物中におけるヘテロ原子に水素が結合された構造を有さないアミン化合物の含有量が50質量%以上であり、上記光重合開始剤を除く上記紫外線硬化型粘着剤組成物の合計100質量部中における上記アミン化合物の含有量が0.1質量部以上10質量部以下である本開示1、2、3、4又は5の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示7は、上記ラジカル重合性モノマーは、多官能(メタ)アクリルモノマーを含む本開示1、2、3、4、5又は6の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示8は、上記増粘剤は、熱可塑性樹脂、高分子型チクソトロピー調整剤、及び、固体状増粘剤からなる群より選択される少なくとも1種を含む本開示1、2、3、4、5、6又は7の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示9は、上記増粘剤は、上記熱可塑性樹脂を含み、上記熱可塑性樹脂は、(メタ)アクリル共重合体を含む本開示8の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示10は、上記紫外線硬化型粘着剤組成物を基材上に塗工し、塗工上面を封止せずに大気環境下で、波長365nm、照度500mW/cm
2
の紫外線を、照射量が3000mJ/cm
2
となるように照射することによって得られる厚み50μmの硬化物のガラス転移温度が-40℃以上20℃以下である本開示1、2、3、4、5、6、7、8又は9の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示11は、上記紫外線硬化型粘着剤組成物を基材上に塗工し、塗工上面を封止せずに大気環境下で、波長365nm、照度500mW/cm
2
の紫外線を、照射量が3000mJ/cm
2
となるように照射することによって得られる厚み50μmの硬化物のゲル分率が20質量%以上80質量%以下である本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示12は、単官能ラジカル重合性モノマーと、光重合開始剤と、1分子中に反応性官能基を2以上有する架橋剤とを含有し、上記単官能ラジカル重合性モノマーは、窒素原子を含む環式構造を有する化合物を含み、上記紫外線硬化型粘着剤組成物を基材上に塗工し、塗工上面を封止せずに大気環境下で、波長365nm、照度500mW/cm
2
の紫外線を、照射量が3000mJ/cm
2
となるように照射することによって得られる厚み50μmの硬化物の反応率が90%以上であり、上記硬化物のゲル分率が20質量%以上80質量%以下であり、上記硬化物について、せん断法、測定温度-70℃から200℃、周波数1Hzの条件で動的粘弾性測定を行うことにより得られる粘弾性チャートにおいて、50℃以下の温度領域で損失正接が極大値となる温度が20℃以下である紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示13は、上記窒素原子を含む環式構造を有する化合物は、ラクタム構造を有する単官能ラジカル重合性モノマー及びマレイミド誘導体からなる群より選択される少なくとも1種を含む本開示12の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示14は、上記窒素原子を含む環式構造を有する化合物は、上記マレイミド誘導体を含み、上記マレイミド誘導体は、少なくとも、ヘテロ原子に水素が結合された構造を有さないマレイミド誘導体の含有量が50質量%以上であるか、又は、上記単官能ラジカル重合性モノマー100質量部に対するヘテロ原子に水素が結合された構造を有するマレイミド誘導体の含有量が10質量部以下であり、上記単官能ラジカル重合性モノマー100質量部中における上記マレイミド誘導体の含有量が0.1質量部以上20質量部以下である本開示13の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示15は、上記窒素原子を含む環式構造を有する化合物は、上記ラクタム構造を有する単官能ラジカル重合性モノマーを含み、上記単官能ラジカル重合性モノマー100質量部中における上記ラクタム構造を有する単官能ラジカル重合性モノマーの含有量が10質量部以上60質量部以下である本開示13の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示16は、上記単官能ラジカル重合性モノマーは、水素供与体となり得るモノマーを20質量%以上含み、上記光重合開始剤は、水素引き抜き型光重合開始剤及びポリマー型光重合開始剤からなる群より選択される少なくとも1種を含み、上記紫外線硬化型粘着剤組成物は、更に、アミン化合物を含有し、上記アミン化合物は、該アミン化合物中におけるヘテロ原子に水素が結合された構造を有さないアミン化合物の含有量が50質量%以上であり、上記光重合開始剤を除く上記紫外線硬化型粘着剤組成物の合計100質量部中における上記アミン化合物の含有量が0.5質量部以上8.0質量部以下である本開示12、13、14又は15の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示17は、上記水素供与体となり得るモノマーは、エーテル結合、アセチル基、フェノキシ基、ベンジル基、及び、アミド結合からなる群より選択される少なくとも1種の構造を有するモノマーである本開示16の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示18は、上記単官能ラジカル重合性モノマーは、エーテル結合、アセチル基、フェノキシ基、ベンジル基、及び、アミド結合からなる群より選択される少なくとも1種の構造を有するモノマーを30質量%以上含む本開示17の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示19は、上記架橋剤は、上記反応性官能基として、イソシアネート基、エポキシ基、アルデヒド基、水酸基、アミノ基、(メタ)アクリロイル基、及び、ビニル基からなる群より選択される少なくとも1種を、1分子中に2以上有する本開示12、13、14、15、16、17又は18の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示20は、更に、増粘剤を含有する本開示12、13、14、15、16、17、18又は19の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示21は、上記増粘剤は、熱可塑性樹脂、高分子型チクソトロピー調整剤、及び、固体状増粘剤からなる群より選択される少なくとも1種である本開示20の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示22は、更に、粘着付与剤を含有する本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20又は21の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示23は、更に、消泡剤を含有する本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21又は22の紫外線硬化型粘着剤組成物である。
本開示24は、第一の被着体上に、本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22又は23の紫外線硬化型粘着剤組成物を塗工し、露光することにより粘着層を形成する工程、及び、上記粘着層上に第二の被着体を貼付する工程を有し、上記紫外線硬化型粘着剤組成物を塗工する方法は、スクリーン印刷、ステンシル印刷、又は、反転オフセット印刷であり、上記紫外線硬化型粘着剤組成物が上記第一の被着体上に全面的又は部分的に塗工される積層体の製造方法である。
本開示25は、上記第一の被着体及び上記第二の被着体は、離型処理された基材である本開示24の積層体の製造方法である。
本開示26は、上記第一の被着体及び上記第二の被着体は、離型処理され、かつ、帯電防止処理された基材である本開示25の積層体の製造方法である。
本開示27は、上記紫外線硬化型粘着剤組成物が上記第一の被着体上に部分的に塗工される本開示24、25又は26の積層体の製造方法である。
以下に本発明を詳述する。
【0010】
以下、本開示1の紫外線硬化型粘着剤組成物を「本発明1の紫外線硬化型粘着剤組成物」ともいい、本開示12の紫外線硬化型粘着剤組成物を「本発明2の紫外線硬化型粘着剤組成物」ともいう。また、本発明1の紫外線硬化型粘着剤組成物と本発明2の紫外線硬化型粘着剤組成物とに共通する事項については、「本発明の紫外線硬化型粘着剤組成物」として記載する。
本発明者らは、紫外線硬化型粘着剤組成物を、窒素原子を含む環式構造を有する化合物を含むラジカル重合性モノマーと、光重合開始剤と、増粘剤とを含有するものとし、25℃における粘度が特定の範囲となるように調整することを検討した。その結果、酸素存在下における紫外線硬化性、防水・防塵性、及び、印刷後の形状安定性に優れる紫外線硬化型粘着剤組成物を得ることができることを見出し、本発明1を完成させるに至った。本発明1の紫外線硬化型粘着剤組成物を用いれば、所定形状に印刷し、大気下で紫外線照射することによって、隙間のない形状を維持したロの字型の硬化物を、廃棄物を出さずに形成することができる。
また、本発明者らは、窒素原子を含む環式構造を有する化合物を含む単官能ラジカル重合性モノマーと、光重合開始剤と、架橋剤とを含有する紫外線硬化型粘着剤組成物を特定の条件で紫外線硬化して得られる硬化物について、反応率を特定値以上とし、ゲル分率を特定の範囲内とし、かつ、ガラス転移温度を特定の温度以下とすることを検討した。その結果、酸素存在下において高照度の紫外線を照射した際の硬化性、並びに、硬化後の接着性及び保持性能に優れる紫外線硬化型粘着剤組成物を得ることができることを見出し、本発明2を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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