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公開番号2025019156
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2024202663,2020147843
出願日2024-11-20,2020-09-02
発明の名称発泡性ウレタン樹脂組成物及びポリウレタン発泡体
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20250130BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】難燃性が向上し、かつ施工性も改善されるポリウレタン発泡体を製造するための発泡性ウレタン樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、難燃剤、発泡剤、及び触媒を含む発泡性ウレタン樹脂組成物であって、前記ポリオール化合物が臭素含有ポリオールを含み、前記難燃剤がリン酸エステル系難燃剤を含み、前記触媒が、ウレタン化金属触媒を含む、発泡性ウレタン樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、難燃剤、発泡剤、及び触媒を含む発泡性ウレタン樹脂組成物であって、
前記ポリオール化合物が臭素含有ポリオールを含み、
前記難燃剤がリン酸エステル系難燃剤を含み、
前記触媒が、ウレタン化触媒としてウレタン化金属触媒を含む、発泡性ウレタン樹脂組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記臭素含有ポリオールをポリオール化合物100質量部あたり14質量部以上含む、請求項1に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリオール化合物が、臭素不含有の芳香族系ポリエステルポリオールを含む、請求項1又は2に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
【請求項4】
前記臭素含有ポリオールが芳香族系臭素含有ポリエーテルポリオールである、請求項1~3のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
【請求項5】
前記発泡剤が水を含み、前記発泡性ウレタン樹脂組成物を構成するポリオール組成物のカールフィッシャー水分測定装置により測定される水分率が2%以下となる、請求項1~4のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
【請求項6】
前記触媒が三量化触媒を含有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
【請求項7】
セル開孔微粒子を含有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
【請求項8】
前記ウレタン化触媒の含有量が、ポリオール化合物100質量部に対して1質量部以上である、請求項1~7のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
【請求項9】
イソシアネートインデックスが150~700である、請求項1~8のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
【請求項10】
吹き付け用途に用いられる、請求項1~9のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡性ウレタン樹脂組成物及びポリウレタン発泡体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン発泡体は、その優れた断熱性を利用して、マンション等の集合住宅、戸建住宅、商業ビル等の建築物の天井、屋根、壁面などの断熱や結露防止に実用されている。ポリウレタン発泡体は、軽量であるものの、有機物であるため燃えやすい。これを改善するため、難燃剤などをポリウレタン発泡体に含有させたり、ポリオールに臭素系ポリオールを使用したりして難燃性を高めたポリウレタン発泡体が用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、臭素系ポリオール及び臭素不含有の芳香族系ポリエステルポリオールを含有するポリオール、整泡剤、触媒、発泡剤及び難燃剤を含むポリオール組成物と、イソシアネート組成物との反応物から構成される硬質ポリウレタンフォームが開示される。特許文献1では、臭素系ポリオールの添加量が、ポリオール100質量部に対して、25質量部以上70質量部以下であり、かつ臭素系ポリオールが、芳香族環を有し、少なくとも1つ以上の臭素が芳香族環と結合した骨格を有する点が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-214651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されるポリオール組成物は、吹付などによりポリウレタンフォームを形成した場合、初期反応性、とりわけウレタン反応の活性が遅く施工性に問題があり、難燃性を向上させつつ、吹付け施工性を改善することが難しい。
そこで本発明は、難燃性が向上し、かつ吹付け施工性を改善したポリウレタン発泡体を製造するための発泡性ウレタン樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、難燃剤、発泡剤、及び触媒を含む発泡性ウレタン樹脂組成物において、前記ポリオール化合物として臭素含有ポリオール、前記難燃剤としてリン酸エステル系難燃剤、触媒としてウレタン化金属触媒をそれぞれ含有させることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明は、下記[1]~[12]を要旨とする。
[1]ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、難燃剤、発泡剤、及び触媒を含む発泡性ウレタン樹脂組成物であって、前記ポリオール化合物が臭素含有ポリオールを含み、前記難燃剤がリン酸エステル系難燃剤を含み、前記触媒が、ウレタン化金属触媒を含む、発泡性ウレタン樹脂組成物。
[2]前記臭素含有ポリオールをポリオール化合物100質量部あたり14質量部以上含む、[1]に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[3]前記ポリオール化合物が、臭素不含有の芳香族系ポリエステルポリオールを含む、[1]又は[2]に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[4]前記臭素含有ポリオールが芳香族系臭素含有ポリエーテルポリオールである、[1]~[3]のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[5]前記発泡剤が水を含み、前記難燃性ウレタン樹脂組成物を構成するポリオール組成物の、カールフィッシャー水分測定装置により測定される水分率が2%以下となる、[1]~[4]のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[6]前記触媒が三量化触媒を含有する、[1]~[5]のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[7]セル開孔微粒子を含有する、[1]~[6]のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[8]前記ウレタン化触媒の含有量が、ポリオール化合物100質量部に対して1質量部以上である、[1]~[7]のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[9]イソシアネートインデックスが150~700である、[1]~[8]のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[10]吹き付け用途に用いられる、[1]~[9]のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[11]前記ウレタン化金属触媒が、ビスマス化合物である[1]~[10]のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物。
[12][1]~[11]のいずれか1項に記載の発泡性ウレタン樹脂組成物を発泡及び硬化させて得られる、ポリウレタン発泡体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、難燃性が向上し、かつ施工性も改善されるポリウレタン発泡体を製造するための発泡性ウレタン樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
[発泡性ウレタン樹脂組成物]
本発明の発泡性ウレタン樹脂組成物は、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、難燃剤、発泡剤、及び触媒を含む発泡性ウレタン樹脂組成物であり、前記ポリオール化合物が臭素含有ポリオールを含み、前記難燃剤がリン酸エステル系難燃剤、触媒としてウレタン化金属触媒を含む、発泡性ウレタン樹脂組成物である。
【0010】
(ポリオール化合物)
本発明の発泡性ウレタン樹脂組成物は、ポリウレタン発泡体の原料としてポリオール化合物を使用する。ポリオール化合物は、臭素含有ポリオールを含む。本発明では、臭素含有ポリオールを使用することで、形成されるポリウレタン発泡体の難燃性が良好になる。
(【0011】以降は省略されています)

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