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公開番号2025018019
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121396
出願日2023-07-26
発明の名称減衰バルブおよび緩衝装置
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/508 20060101AFI20250130BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】振動の入力に対して適切な減衰力を発生できる減衰バルブおよび車両における乗心地を向上できる緩衝装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明における減衰バルブVは、一端が一方室R2に連通される第1通路P1と、互いに並列されて第1通路P1の他端をそれぞれ他方室に連通する第2通路P2および第3通路P3と、第1通路P1に設けられて第1通路P1を流れる液体の流れに抵抗を与える常用バルブ要素1と、第2通路P2に設けられて第2通路P2を流れる液体の流れに抵抗を与えるバイパスバルブ要素2と、第3通路P3に設けられる圧力室Cと、圧力室C内に移動可能に収容されて第1通路P1を通じて一方室R2に連通される一方側圧力室c1と第3通路P3を介して他方室R1に連通される他方側圧力室c2とに区画するフリーピストン3と、フリーピストン3の圧力室Cに対する変位を抑制する付勢力を発生するばね要素4とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一端が一方室に連通される第1通路と、
互いに並列されて前記第1通路の他端をそれぞれ他方室に連通する第2通路および第3通路と、
前記第1通路に設けられて前記第1通路を流れる液体の流れに抵抗を与える常用バルブ要素と、
前記第2通路に設けられて前記第2通路を流れる液体の流れに抵抗を与えるバイパスバルブ要素と、
前記第3通路に設けられる圧力室と、
前記圧力室内に移動可能に収容されて前記第1通路を通じて前記一方室に連通される一方側圧力室と前記第3通路を介して前記他方室に連通される他方側圧力室とに区画するフリーピストンと、
前記フリーピストンの前記圧力室に対する変位を抑制する付勢力を発生するばね要素とを備えた
減衰バルブ。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記常用バルブ要素は、所定流量より少ない流量の液体の通過時に前記液体の流れに対して前記バイパスバルブ要素よりも大きな抵抗を与え、所定流量より多い流量の液体の通過時に前記液体の流れに対して前記バイパスバルブ要素よりも小さな抵抗を与える
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項3】
前記常用バルブ要素は、環状であって内周側と外周側の一方を固定端として他方を自由端とする弁体と、前記弁体の自由端に径方向で対向する環状対向座とを有し、
前記バイパスバルブ要素は、
前記一方室から前記他方室へ向かう液体の流れに抵抗を与えるとともに開弁圧が前記常用バルブ要素よりも高い一方側のバイパスバルブと、
前記他方室から前記一方室へ向かう液体の流れに抵抗を与えるとともに開弁圧が前記常用バルブ要素よりも高い他方側のバイパスバルブと、
前記一方室と前記他方室とを行き来する液体の流れに抵抗を与えるオリフィスとを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項4】
シリンダと、
前記シリンダ内に摺動自在に挿入され前記シリンダ内を伸側室と圧側室に区画するピストンと、
前記シリンダに移動自在に挿入されるとともに一端が前記ピストンに連結されるピストンロッドと、
請求項1から3のいずれか一項に記載の減衰バルブとを備え、
前記一方室と前記他方室とのいずれか一方を前記伸側室とし、
前記一方室と前記他方室とのいずれか他方を前記圧側室とした
ことを特徴とする緩衝装置。
【請求項5】
前記常用バルブ要素は、前記シリンダに対する前記ピストンの移動速度が微低速域にある場合、通過する液体の流れに対して前記バイパスバルブ要素よりも高い抵抗を与え、前記シリンダに対する前記ピストンの移動速度が微低速域を超える速度域では前記バイパスバルブ要素よりも低い抵抗を与える
ことを特徴とする請求項4に記載の緩衝装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰バルブおよび緩衝装置の改良に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両の車体と車軸との間に介装される緩衝装置は、一定の減衰力特性の減衰力を発揮して車体振動を抑制するものが一般的であるが、近年、より車両における乗心地の向上を図るため、入力される振動の周波数或いは振幅に感応して減衰力を可変にする減衰バルブを備えたものが開発されている。
【0003】
周波数に感応して減衰力を変化させる緩衝装置としては、たとえば、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内をピストンロッド側の伸側室とピストン側の圧側室に区画するピストンと、ピストンに設けられた減衰バルブとを備えている。
【0004】
そして、減衰バルブは、伸側室と圧側室を連通して減衰力を発生するメインバルブと、周波数感応部とを備えている。
【0005】
減衰バルブにおける周波数感応部は、メインバルブを迂回して伸側室と圧側室を見掛けのうえで連通する通路と、通路の途中に設けられた圧力室と、圧力室内に摺動自在に挿入され圧力室を伸側圧力室と圧側圧力室とに区画するフリーピストンと、フリーピストンを付勢するコイルばねとを備えて構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0006】
周波数感応部では、圧力室がフリーピストンによって伸側圧力室と圧側圧力室とに区画されているが、フリーピストンが移動すると伸側圧力室と圧側圧力室の容積比が変化するため、見掛け上、メインバルブを迂回して作動油が伸側室と圧側室とを行き来し、メインバルブを通過する作動油の流量を変化させる。
【0007】
このように周波数感応部を備えた緩衝装置は、低周波数の振動の入力に対しては高い減衰力を発生し、他方、高周波数の振動の入力に対しては減衰力低減効果を発揮して低い減衰力を発生でき、車両における乗心地を向上させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2014-092181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の減衰バルブでは、周波数感応部でメインバルブを迂回させただけでは多様な振動入力に対応できないため、周波数感応部における通路の途中にコントロールバルブを設けている。
【0010】
しかしながら、従来の減衰バルブは、絞り流路付バルブが周波数感応部に設けられているので、緩衝装置の周波数によってメインバルブとコントロールバルブとのいずれかを選択して減衰力を発生するシステムとなっており、コントロールバルブには高周波振動入力時の僅かな流量しか作動油が流れないので十分にコントロールバルブを利用できない。
(【0011】以降は省略されています)

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