TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025017785
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121023
出願日2023-07-25
発明の名称情報処理装置及び測定データの保存方法
出願人フジテック株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類B66B 5/00 20060101AFI20250130BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】測定データを測定対象のエレベータの適正な測定データとして正確に保存する。
【解決手段】情報処理装置(10)は、識別情報及び測定データを取得する情報取得部(111)と、識別情報により特定されるエレベータ(2)の比較性能と、測定データから算出される測定性能とを比較し、比較性能と測定性能との差が第1所定値以上であるか否かを判定する性能判定部(112)と、測定データを保存してよいか否かの確認入力を要求する確認要求部(113)と、識別情報により特定されるエレベータ(2)と測定データとを対応づけて保存する保存制御部(114)と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
入力されたエレベータの識別情報、及び、測定対象のエレベータの加速度を検出するセンサが出力した測定データを取得する情報取得部と、
前記識別情報により特定されるエレベータの所定の動作性能である比較性能と、前記測定データから算出される前記所定の動作性能である測定性能とを比較し、前記比較性能と前記測定性能との差が第1所定値以上であるか否かを判定する性能判定部と、
少なくとも1つの前記所定の動作性能において前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値以上である場合、前記測定データを保存してよいか否かの確認入力を要求する確認要求部と、
前記測定データを保存してよいとの確認入力があった場合、前記識別情報により特定されるエレベータと前記測定データとを対応づけて保存する保存制御部と、
を備えている、情報処理装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
保守作業員が視認可能な表示部と、
前記表示部の表示を制御する表示制御部と、を備え、
前記確認要求部は、前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値以上となる動作性能を特定し、
前記表示制御部は、前記確認要求部が要求する確認入力の表示と共に、前記確認要求部により特定された前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値以上となる動作性能を前記表示部に表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記確認要求部で特定された前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値以上となる動作性能について、前記性能判定部により算出された前記比較性能と前記測定性能との差、及び、前記第1所定値以上となる動作性能における前記比較性能と前記測定性能との値の少なくともいずれか一方を前記表示部に表示する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記性能判定部は、前記比較性能と前記測定性能とを比較し、前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値より大きい第2所定値以上であるか否かをさらに判定し、
前記確認要求部は、前記性能判定部により、少なくとも1つ上記所定の動作性能において前記比較性能と前記測定性能との差が第2所定値以上であると判定された場合、前記確認入力の要求を停止し、
前記保存制御部は、前記確認入力の要求が停止された場合、前記測定データを保存しない、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記保存制御部は、前記測定データを保存してよいとの確認入力があった場合、前記測定データを、前記識別情報により特定されるエレベータと対応づけられて保存されている既存の測定データと区別して保存する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記確認要求部は、少なくとも1つの前記所定の動作性能において前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値以上である場合、前記識別情報の再入力を要求し、
前記識別情報の再入力がされた場合、前記性能判定部は、再入力された前記識別情報により特定されるエレベータの前記比較性能と、前記測定性能とを比較し、前記比較性能と前記測定性能との差が第1所定値以上であるか否かを判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記確認要求部は、少なくとも1つの前記所定の動作性能において前記比較性能と前記測定性能との差が第1所定値以上である場合、前記測定データが、前記比較性能を規定する前記エレベータの走行パラメータである基準走行パラメータと異なる前記走行パラメータを設定して得られた測定データであるか否かの確認入力を求め、
前記保存制御部は、前記測定データが前記基準走行パラメータと異なる前記走行パラメータを設定して得られた測定データであるとの確認入力があった場合、前記識別情報により特定されるエレベータと前記測定データとを対応づけて保存する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
入力されたエレベータの識別情報、及び、測定対象のエレベータの加速度を検出するセンサが出力した測定データを取得する情報取得ステップと、
前記識別情報により特定されるエレベータの所定の動作性能である比較性能と、前記測定データから算出される前記所定の動作性能である測定性能とを比較し、前記比較性能と前記測定性能との差が第1所定値以上であるか否かを判定する性能判定ステップと、
少なくとも1つの前記所定の動作性能において前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値以上である場合、前記測定データを保存してよいか否かの確認入力を要求する確認要求ステップと、
前記測定データを保存してよいとの確認入力があった場合、前記識別情報により特定されるエレベータと前記測定データとを対応づけて保存する保存制御ステップと、
を含む、測定データの保存方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの測定データの情報処理装置及び測定データの保存方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エレベータの保守作業として、エレベータの振動や騒音を測定する測定作業が行われている。測定作業で得られた測定データは、測定対象のエレベータの情報と共に所定の記憶部に保存され、測定対象のエレベータについての点検の要否の診断等に用いられる。例えば、特許文献1には、測定作業で得られた測定データ等から測定対象のエレベータの識別を自動で行う点検システムについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-019605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
保守作業としての測定作業では、乗りかご等の振動や騒音を緩和させるために、加速度・速度等の走行パラメータの設定を変更してエレベータを運行し、その状態でエレベータの振動や騒音の測定を行う場合がある。特許文献1に記載の点検システムでは、走行パラメータの設定を変更して測定した測定データでは、測定対象のエレベータの識別が正しく行われない場合があり、測定データを測定対象のエレベータの適正な測定データとして正確に保存できない場合があるという問題がある。
【0005】
本発明の一態様は、測定で得た測定データを測定対象のエレベータの適正な測定データとして正確に保存することができる情報処理装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、入力されたエレベータの識別情報、及び、測定対象のエレベータの加速度を検出するセンサが出力した測定データを取得する情報取得部と、前記識別情報により特定されるエレベータの所定の動作性能である比較性能と、前記測定データから算出される前記所定の動作性能である測定性能とを比較し、前記比較性能と前記測定性能との差が第1所定値以上であるか否かを判定する性能判定部と、少なくとも1つの前記所定の動作性能において前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値以上である場合、前記測定データを保存してよいか否かの確認入力を要求する確認要求部と、前記測定データを保存してよいとの確認入力があった場合、前記識別情報により特定されるエレベータと前記測定データとを対応づけて保存する保存制御部と、を備えている。
【0007】
上記の構成によれば、少なくとも1つ所定の動作性能において、識別情報により特定されるエレベータの比較性能と、測定データから算出される測定性能との差が第1所定値以上である場合、確認要求部により、測定データを保存してよいか否かの確認入力が保守作業員に要求される。
【0008】
これにより、保守作業員は、比較性能と測定性能との差が第1所定値以上である場合、例えば、当該測定データが走行パラメータ(加速度及び速度)を変更したものであるかどうかについて等を確認し、識別情報により特定されるエレベータと測定データとを対応づけて保存してもよいか否かを判断した上で、測定データの保存を指示することができる。その結果、測定で得た測定データを測定対象のエレベータの適正な測定データとして正確に保存することができる。
【0009】
本発明の他の態様に係る情報処理装置では、保守作業員が視認可能な表示部と、前記表示部の表示を制御する表示制御部と、を備え、前記確認要求部は、前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値以上となる動作性能を特定し、前記表示制御部は、前記確認要求部が要求する確認入力の表示と共に、前記確認要求部により特定された前記比較性能と前記測定性能との差が前記第1所定値以上となる動作性能を前記表示部に表示してもよい。
【0010】
上記の構成によれば、表示部には、確認要求部が要求する確認入力と共に、比較性能と測定性能との差が第1所定値以上となる動作性能も表示される。そのため、保守作業員は、識別情報により特定されるエレベータと測定データとを対応づけて保存するか否かの判断を、表示された動作性能に係る項目のみを確認するだけで行うことができる。これにより、保守作業員の作業負担を軽減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
懸吊装置
5か月前
ユニパルス株式会社
吊具
7か月前
個人
海上コンテナ昇降装置
1か月前
ユニパルス株式会社
荷役装置
1か月前
ユニパルス株式会社
吊具装置
2か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
2か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
11か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
16日前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
1か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
6か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
10か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
9か月前
株式会社日本キャリア工業
昇降機
5か月前
株式会社北川鉄工所
吊荷制御方法
11か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
9か月前
個人
建築部材の吊り上げ装置
3か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
7か月前
大同特殊鋼株式会社
治具
10か月前
株式会社大林組
養生方法
4か月前
フジテック株式会社
エレベータ
23日前
株式会社ニシキ
可変型吊り天秤
8か月前
有限会社サエキ
玉掛用器具
1か月前
ブラザー工業株式会社
架台
7か月前
ブラザー工業株式会社
架台
7か月前
ウエダ産業株式会社
鋼板保持装置
6か月前
白山工業株式会社
腕重量補償機構
4か月前
株式会社タダノ
高所作業車
4か月前
株式会社キトー
吊具
5か月前
小野谷機工株式会社
ジャッキ装置
7か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
2か月前
株式会社大林組
作業システム
4か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
2か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
2か月前
株式会社慧泉
搬送装置
7か月前
株式会社キトー
巻上機
7か月前
株式会社タダノ
クレーン装置
1か月前
続きを見る