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公開番号2025017726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120915
出願日2023-07-25
発明の名称インクジェットヘッド及びプリンタ
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B41J 2/14 20060101AFI20250130BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】撥水膜の破損を低減できるインクジェットヘッドを提供する。
【解決手段】インクジェットヘッド20は、インクを吐出するノズル孔22を有する複数のノズル21が形成されたノズルプレート24と、ノズル孔22からインクを吐出する圧力が付与される圧力室27bが形成された圧力室プレートと、圧力室27bに接続された第1端27c1、及び、ノズル21に接続され且つノズル21の径よりも大きな径である第2端27c2を有するディセンダ27cが形成され、ノズルプレート24と圧力室プレートとの間に積層されたディセンダプレートと、ノズル孔22が開口したノズルプレート24の吐出面24aに設けられる撥水膜60と、を備え、撥水膜60は、ノズルプレート24にディセンダプレートが積層された積層方向に沿って見て、ノズル孔22の縁に重なる内周縁61、及び、内周縁61と第2端27c2の縁との間に設けられる外周縁62を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
インクを吐出するノズル孔を有する複数のノズルが形成されたノズルプレートと、
前記ノズル孔からインクを吐出する圧力が付与される圧力室が形成された圧力室プレートと、
前記圧力室に接続された第1端、及び、前記ノズルに接続され且つ前記ノズルの径よりも大きな径である第2端を有するディセンダが形成され、前記ノズルプレートと前記圧力室プレートとの間に積層されたディセンダプレートと、
前記ノズル孔が開口した前記ノズルプレートの吐出面に設けられる撥水膜と、を備え、
前記撥水膜は、前記ノズルプレートに前記ディセンダプレートが積層された積層方向に沿って見て、前記ノズル孔の縁に重なる内周縁、及び、前記内周縁と前記第2端の縁との間に設けられる外周縁を有する、
インクジェットヘッド。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記撥水膜は、前記ノズル孔の径方向に沿って前記内周縁から所定の寸法よりも大きい位置に、前記内周縁から前記所定の寸法以下の部位よりも機械的強度が低い応力緩和部が設けられている、
請求項1に記載のインクジェットヘッド。
【請求項3】
前記応力緩和部は、前記ノズル孔の径方向に沿って前記内周縁から前記所定の寸法よりも大きい位置にて、前記ノズル孔を取り囲む環状の切欠きである、
請求項2に記載のインクジェットヘッド。
【請求項4】
前記応力緩和部は、前記ノズル孔の径方向に沿って前記内周縁から前記所定の寸法よりも大きい位置から、前記ノズル孔の径方向に沿って前記外周縁に向かって延びる線状の切欠きである、
請求項2に記載のインクジェットヘッド。
【請求項5】
前記応力緩和部は、前記ノズル孔の径方向に沿って前記内周縁から前記所定の寸法よりも大きい位置において、互いの間に前記ノズル孔を挟んで設けられた破線状の切欠きである、
請求項2に記載のインクジェットヘッド。
【請求項6】
前記応力緩和部は、前記ノズル孔の径方向に沿って前記内周縁から前記所定の寸法よりも大きい位置において、互いの間に前記ノズル孔を挟んで設けられた溝を有している、
請求項2に記載のインクジェットヘッド。
【請求項7】
前記吐出面に対して相対的に移動するワイパを備え、
前記応力緩和部は、前記吐出面に対する前記ワイパの相対的移動方向に沿って延びている、
請求項5又は6に記載のインクジェットヘッド。
【請求項8】
前記吐出面に対して相対的に移動するワイパを備え、
前記応力緩和部は、前記吐出面に対する前記ワイパの相対的移動方向に沿って見て前記ノズル孔と重なる第1重なり領域外に設けられる、
請求項4~6のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
【請求項9】
前記吐出面に対して相対的に移動するワイパを備え、
前記応力緩和部は、前記ノズル孔の径方向に沿って前記ノズル孔の縁から所定の寸法以下のノズル孔周囲領域と、前記吐出面に対する前記ワイパの相対的移動方向に沿って見て重なる第2重なり領域外に設けられる、
請求項4~6のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
【請求項10】
前記所定の寸法は、前記ノズル孔の直径以上である、
請求項2~6のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクをノズルから吐出するインクジェットヘッド、及び、インクジェットヘッドを備えるプリンタに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来のプリンタインクジェットヘッドに用いられるノズルプレートとして、特許文献1のノズルプレート用積層体が知られている。このノズルプレート用積層体は、ノズル吐出孔が設けられた高分子材料製の基材と、基材の吐出面にプライマー層を介して形成された撥水膜と、を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-30707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のノズルプレート用積層体において、インクが基材のノズル吐出孔を通過して吐出される。このノズル吐出孔のインクによって基材が膨張すると、基材の吐出面に設けられた撥水膜に剥がれやクラックなどの破損が発生してしまう課題がある。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、インクによるノズルプレートの膨張に起因した撥水膜の破損を低減することができるインクジェットヘッド及びプリンタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るインクジェットヘッドは、インクを吐出するノズル孔を有する複数のノズルが形成されたノズルプレートと、前記ノズル孔からインクを吐出する圧力が付与される圧力室が形成された圧力室プレートと、前記圧力室に接続された第1端、及び、前記ノズルに接続され且つ前記ノズルの径よりも大きな径である第2端を有するディセンダが形成され、前記ノズルプレートと前記圧力室プレートとの間に積層されたディセンダプレートと、前記ノズル孔が開口した前記ノズルプレートの吐出面に設けられる撥水膜と、を備え、前記撥水膜は、前記ノズルプレートに前記ディセンダプレートが積層された積層方向に沿って見て、前記ノズル孔の縁に重なる内周縁、及び、前記内周縁と前記第2端の縁との間に設けられる外周縁を有する。
【0007】
本開示に係るインクジェットヘッドは、インクを吐出するノズル孔を有する複数のノズルが形成されたノズルプレートと、前記ノズル孔からインクを吐出する圧力が付与される圧力室と、前記圧力室に接続された第1端、及び、前記ノズルに接続され且つ前記ノズルの径よりも大きな径である第2端を有するディセンダと、が形成され、前記ノズルプレートに積層された流路プレートと、前記ノズル孔が開口した前記ノズルプレートの吐出面に設けられる撥水膜と、を備え、前記撥水膜は、前記ノズルプレートに前記流路プレートが積層された積層方向に沿って見て、前記ノズル孔の縁に重なる内周縁、及び、前記内周縁と前記第2端の縁との間に設けられる外周縁を有する。
【0008】
本開示に係るプリンタは、上述のインクジェットヘッドを備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、インクによるノズルプレートの膨潤は、ディセンダの第2端の縁よりも外側に比べて、その第2端の縁よりも内側の方が大きい。これに対し、撥水膜は第2端の縁よりも外側に設けられずに、第2端の縁よりも内側に設けられる。これにより、撥水膜が設けられた範囲におけるノズルプレートの膨潤量の差を、撥水膜が第2端の縁よりも内側及び外側に亘って設けられるよりも小さく抑えられる。よって、ノズルプレートの膨潤によって、ノズルプレートに設けられた撥水膜に応力が生じる場合であっても、撥水膜の応力が、撥水膜が第2端の縁よりも内側及び外側に亘って設けられるよりも軽減されるため、撥水膜の破損を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施の形態及び変形例に係るプリンタを上から見た概略図である。
図2は、インクジェットヘッドを概略的に示す断面図である。
図3Aは、インクジェットヘッドの一部を概略的に示す断面図である。図3Bは、吐出面、吐出面に設けられたノズル孔、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図4は、変形例1に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図5は、変形例2に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図6は、変形例2の別の変形例に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図7は、変形例3に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図8Aは、変形例4に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。図8Bは、図8Aのインクジェットヘッドの一部を概略的に示す断面図である。
図9は、変形例5に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図10は、変形例6に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図11は、変形例7に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図12は、変形例9に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図13は、変形例9の別の変形例に係るインクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図14Aは、変形例10に係るインクジェットヘッドの一部を概略的に示す断面図である。図14Bは、インクジェットヘッドの吐出面に設けられたノズル孔、及び、ノズル孔の周囲に設けられた撥水膜を概略的に示す図である。
図15は、変形例11に係るインクジェットヘッドの一部を概略的に示す断面図である。
図16は、その他の変形例に係るインクジェットヘッドを概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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