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公開番号2025017378
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120344
出願日2023-07-25
発明の名称プラスチック系材料及びプラスチック系材料の製造方法
出願人株式会社エコ・マイニング
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B29B 17/00 20060101AFI20250130BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】ポリエステル繊維の古布をケミカルリサイクルするときに、低温ガス化炉での反応を高めることができる技術を提供する。
【解決手段】図6(e)に示すプラスチック系材料41は、図6(f)に示すようにポリエステル繊維の古布13と、発泡スチレン17からなり、ポリエステル繊維の古布13同士が、発泡スチレン17で局部的に接合されている。ポリエステル繊維の古布と隣のポリエステル繊維の古布との間を、ガスが通過し得る。ガスが通過することで、低温ガス化炉における反応が促進される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
所定長さの柱状物であり、ケミカルリサイクル用のガス化炉へ供給されるプラスチック系材料であって、
このプラスチック系材料は、主材料としてのポリエステル繊維の古布と、前記主材料を接合する接合材とからなり、
前記接合材は、前記ポリエステルより融点が低い低融点プラスチックであり、
この低融点プラスチックは、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂から選ばれた一種または二種以上であり、
前記ポリエステル繊維の古布同士が、前記低融点プラスチックで局部的に接合されていることを特徴とするプラスチック系材料。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1記載のプラスチック系材料であって、
前記ポリエステル繊維の古布の割合は70~90質量%で、前記低融点プラスチックの割合は10~30質量%であることを特徴とするプラスチック系材料。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のプラスチック系材料であって、
前記低融点プラスチックは、ポリスチレンであることを特徴とするプラスチック系材料。
【請求項4】
請求項3記載のプラスチック系材料であって、
前記ポリスチレンは、発泡スチレンであることを特徴とするプラスチック系材料。
【請求項5】
ケミカルリサイクル用のガス化炉へ供給されるプラスチック系材料の製造方法であって、
ポリエステル繊維の古布と、ポリエステルより融点が低い低融点プラスチックと、破砕機と、ダイプレート及びカッターを備える押出成形機とを準備する工程と、
前記破砕機で前記ポリエステル繊維の古布と前記低融点プラスチックを破砕する工程と、
前記ダイプレートの温度を、低融点プラスチックの融点近くの温度に制御する工程と、
前記押出成形機へ、破砕された前記ポリエステル繊維の古布を70~90質量%、破砕された前記低融点プラスチックを10~30質量%の割合で投入する工程と、
前記ダイプレートのダイ穴から棒状体を押出す工程と、
前記カッターで前記棒状体を所定の長さに切断することで、所定長さのプラスチック系材料を得る工程とからなるプラスチック系材料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス化炉へ供給するプラスチック系材料及びそれの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
廃プラスチックの再利用は、法制化され、強く推進されてきた。
廃プラスチックの再利用方法として、マテリアルリサイクルと、ケミカルリサイクルと、サーマルリサイクルとの3つの処理法が知られている。
【0003】
マテリアルリサイクルは、例えば、ペットボトルを砕いてペレット化し、このペレットを原料としてペットボトルを成形する処理法である。
ケミカルリサイクルは、例えば、廃プラスチックをガス化炉へ投入し、熱及び化学的な処理を施すことにより、一酸化炭素と水素を主成分とする合成ガスを得る処理法である。
サーマルリサイクルは、例えば、廃プラスチックを砕いて、固めて固形燃料にする処理法である。
【0004】
プラスチックリサイクルの基礎知識(2022年、一般財団法人プラスチック循環利用協会発行)によれば、上記3つのリサイクルの処理量は、合計を86%としたときに、「マテリアルリサイクル」は21%、「ケミカルリサイクル」は3%、「サーマルリサイクル」は62%である。
【0005】
プラスチックは、石油を原料とする。石油は炭素と水素とからなる。水素と一酸化炭素が得られるケミカルリサイクルは、廃プラスチックを石油にほぼ戻すことができるため、サーマルリサイクル及びマテリアルリサイクルより好ましいと言える。
そのためケミカルリサイクルを実施するガス化設備が各種提案されてきた(例えば、特許文献1(図1)参照)。
【0006】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図9は従来のガス化設備の概略図である。
移動床101に、廃棄物102が貯留されている。
廃棄物102は、都市ごみ、固形化燃料(RDF)、スラリー化燃料、廃プラスチック、廃FRP(繊維強化プラスチック)、バイオマス廃棄物、自動車廃棄物、低品位石炭等である(特許文献1、段落0024)。
【0007】
廃棄物102は、コンベア103を介して原料ホッパ104へ投入され、この原料ホッパ104から原料ロックホッパ105へ投入され、この原料ロックホッパ105から原料切出機ホッパ106へ投入され、この原料切出機ホッパ106から原料切出機107へ投入される。
【0008】
廃棄物102は、原料切出機107から切出され、流量計108で流量が計測され、原料供給機109へ投入され、この原料供給機109で低温ガス化炉110へ投入される。 低温ガス化炉110では、流動層111と、吹き込まれる酸素bと水蒸気cとが主要素となり、廃棄物102は、500~850℃に保たれる砂に接触しつつ、酸素と水蒸気とに反応し、中間ガスdとなる。金属片などの不燃物eは、下方へ排出される。
【0009】
中間ガスdは、連絡管112を介して高温ガス炉113へ送られる。
高温ガス炉113では、中間ガスdは、1200℃以上の高温で酸素bと水蒸気cとに反応し、合成ガスgとなって、排出される。合成ガスgは、水素と一酸化炭素を主成分とする。不純物はスラリーfの形態で、排出される。
【0010】
以上によりケミカルリサイクルが実施される。しかし、特許文献1の技術には、次に述べる問題点が存在する。
廃棄物102は、種々雑多な廃棄物の混合物であるため、不燃物eやスラリーfの発生量が多い。
加えて、廃棄物102は、種々雑多の混合物であるため、合成ガスgの組成が多岐にわたる。そのため、合成ガスgの精製コストが嵩む。
(【0011】以降は省略されています)

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