TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024158580
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073891
出願日2023-04-27
発明の名称樹脂フィルムの回収方法
出願人グンゼ株式会社
代理人個人
主分類B29B 17/02 20060101AFI20241031BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】大規模な設備を必要とせず、分離の前提として溶融を行うことなく、複数の樹脂材料を、それぞれ単一の樹脂材料として回収可能な方法を提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも、相溶性を有する第1樹脂フィルム層及び第2樹脂フィルム層が積層された複合材料を準備する第1ステップと、前記複合材料に熱及び圧力を付与し、前記第1樹脂フィルム層と前記第2樹脂フィルム層との界面の接着強度を低下させる第2ステップと、前記第1樹脂フィルム層と前記第2樹脂フィルム層とを剥離し、前記第1樹脂フィルム層及び前記第2樹脂フィルム層をそれぞれ回収する第3ステップと、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、相溶性を有する第1樹脂フィルム層及び第2樹脂フィルム層が積層された複合材料を準備する第1ステップと、
前記複合材料に熱及び圧力を付与し、前記第1樹脂フィルム層と前記第2樹脂フィルム層との界面の接着強度を低下させる第2ステップと、
前記第1樹脂フィルム層と前記第2樹脂フィルム層とを剥離し、前記第1樹脂フィルム層及び前記第2樹脂フィルム層をそれぞれ回収する第3ステップと、
を備えている、樹脂フィルムの回収方法。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
少なくとも第1樹脂フィルム層及び第2樹脂フィルム層が接着層を介して積層され、前記接着層と前記第1樹脂フィルム層、及び/または前記接着層と前記第2樹脂フィルム層が相溶性を有する、複合材料を準備する第1ステップと、
前記複合材料に熱及び圧力を付与し、前記接着層と前記第1樹脂フィルム層との界面、及び/または前記接着層と前記第2樹脂フィルム層との界面の接着強度を低下させる第2ステップと、
前記第1樹脂フィルム層と前記第2樹脂フィルム層とを剥離し、前記第1樹脂フィルム層及び前記第2樹脂フィルム層をそれぞれ回収する第3ステップと、
を備えている、樹脂フィルムの回収方法。
【請求項3】
前記第1樹脂フィルム層が、ポリエチレン系樹脂を含有し、
前記第2樹脂フィルム層が、ポリプロピレン系樹脂を含有する、請求項1または2に記載の樹脂フィルムの回収方法。
【請求項4】
前記第2ステップでは、剥離する界面の接着強度が2.0N/cm以下である、請求項1または2に記載の樹脂フィルムの回収方法。
【請求項5】
前記第3ステップでは、100℃以上の温度及び0.5MPa以上の圧力を付与する、請求項4に記載の樹脂フィルムの回収方法。
【請求項6】
前記第1ステップでは、前記複合材料を巻き取った第1ロールを準備し、
前記第2ステップでは、前記第1ロールから繰り出した前記複合材料を一対のローラの間を通過させることで、熱及び圧力を付与し、
前記第3ステップでは、剥離した前記第1樹脂フィルム層及び前記第2樹脂フィルム層をそれぞれロールに巻き取ることで回収する、請求項1または2に記載の樹脂フィルムの回収方法。
【請求項7】
請求項1または2に記載の樹脂材料の回収方法により、前記第1樹脂フィルム層及び前記第2樹脂フィルム層を回収するステップと、
回収された前記第1樹脂フィルム層及び前記第2樹脂フィルム層の少なくとも一方を用いて、前記複合材料を製造するステップと、
を備えている、複合材料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂フィルムの回収方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)に代表されるポリオレフィン(PO)樹脂の生産量は、市場のプラスチック生産量の半分を占めているにも関わらず、PET樹脂などにくらべてリサイクルは進んでいない。特に、PE、PPが混合したPO樹脂については、容器包装プラスチックの主たる回収物であるが、品質的な制約から、カスケードリサイクルが中心であり、単一樹脂化等による質の向上を通じた安定した需要先の確保が課題である。特に、要求性能、要求品質の高い一部の工業用途向けのフィルムではPO樹脂であっても混入することで著しくその性能と品質を低下させる。
【0003】
そのため、積層フィルムからそれぞれの単一樹脂を回収することが出来るリサイクル性を高めたフィルムを提供する必要がある。例えば、特許文献1に記載されているように複数の樹脂を含む混合物から特定の樹脂を溶解することにより、単一の樹脂を回収する方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-160281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、樹脂溶解液により効率的に単一樹脂を回収する回収方法は、大規模な設備が必要であり、また、溶解液は自然環境に影響を与える可能性がある。なお、このような問題は、PP及びPEの回収に限定された問題ではなく、他の樹脂材料を回収する際にも起こりうる問題である。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、大規模な設備を必要とせず、分離の前提として溶融を行うことなく、複数の樹脂材料を、それぞれ単一の樹脂材料として回収可能な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
項1.少なくとも、相溶性を有する第1樹脂フィルム層及び第2樹脂フィルム層が積層された複合材料を準備する第1ステップと、
前記複合材料に熱及び圧力を付与し、前記第1樹脂フィルム層と前記第2樹脂フィルム層との界面の接着強度を低下させる第2ステップと、
前記第1樹脂フィルム層と前記第2樹脂フィルム層とを剥離し、前記第1樹脂フィルム層及び前記第2樹脂フィルム層をそれぞれ回収する第3ステップと、
を備えている、樹脂フィルムの回収方法。
【0008】
項2.少なくとも第1樹脂フィルム層及び第2樹脂フィルム層が接着層を介して積層され、前記接着層と前記第1樹脂フィルム層、及び/または前記接着層と前記第2樹脂フィルム層が相溶性を有する、複合材料を準備する第1ステップと、
前記複合材料に熱及び圧力を付与し、前記接着層と前記第1樹脂フィルム層との界面、及び/または前記接着層と前記第2樹脂フィルム層との界面の接着強度を低下させる第2ステップと、
前記第1樹脂フィルム層と前記第2樹脂フィルム層とを剥離し、前記第1樹脂フィルム層及び前記第2樹脂フィルム層をそれぞれ回収する第3ステップと、
を備えている、樹脂フィルムの回収方法。
【0009】
項3.前記第1樹脂フィルム層が、ポリエチレン系樹脂を含有し、
前記第2樹脂フィルム層が、ポリプロピレン系樹脂を含有する、項1または2に記載の樹脂フィルムの回収方法。
【0010】
項4.前記第2ステップでは、剥離する界面の接着強度が2.0N/cm以下である、項1または2に記載の樹脂フィルムの回収方法。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
28日前
グンゼ株式会社
導電性フィルム、及び、導電性フィルムの製造方法
20日前
グンゼ株式会社
超音波溶着装置、超音波溶着方法及び制御プログラム
28日前
グンゼ株式会社
セルロース繊維衣料及びセルロース繊維衣料の製造方法
1か月前
東レ株式会社
吹出しノズル
2か月前
CKD株式会社
型用台車
1か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
4か月前
シーメット株式会社
光造形装置
1か月前
個人
射出ミキシングノズル
3か月前
グンゼ株式会社
ピン
1か月前
株式会社日本製鋼所
押出機
4か月前
個人
樹脂可塑化方法及び装置
20日前
株式会社FTS
ロッド
13日前
株式会社FTS
成形装置
1か月前
株式会社シロハチ
真空チャンバ
3か月前
株式会社リコー
画像形成システム
2か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
4か月前
TOWA株式会社
成形型清掃用のブラシ
4か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
4か月前
株式会社FTS
セパレータ
7日前
三菱自動車工業株式会社
予熱装置
4か月前
株式会社ニフコ
樹脂製品の製造方法
3か月前
個人
ノズルおよび熱風溶接機
29日前
トヨタ自動車株式会社
3Dプリンタ
2か月前
日東工業株式会社
インサート成形機
2か月前
東レ株式会社
溶融押出装置および押出方法
28日前
株式会社カネカ
再生アクリル樹脂の製造方法
3か月前
豊田鉄工株式会社
接合体及び接合方法
4か月前
株式会社コスメック
磁気クランプ装置
28日前
三菱ケミカル株式会社
複合物品の製造方法。
3か月前
株式会社FTS
ブローニードル
2か月前
日本プラスト株式会社
嵌合構造
4か月前
株式会社日本製鋼所
射出成形機
3か月前
株式会社日本製鋼所
射出成形機
2か月前
トヨタ自動車株式会社
電池の製造方法
2か月前
株式会社コスメック
磁気クランプ装置
4か月前
続きを見る