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公開番号2025016801
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024198814,2023108927
出願日2024-11-14,2023-06-30
発明の名称ビールテイスト発酵アルコール飲料およびその製造方法
出願人キリンホールディングス株式会社
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類C12C 5/02 20060101AFI20250128BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】糖質濃度が低減されつつも、味の強度、味の余韻およびバランスの良好な新規な
ビールテイスト発酵アルコール飲料の提供。
【解決手段】本発明によれば、糖質濃度が2.5g/100mL以下であるビールテイス
ト発酵アルコール飲料であって、グリシン濃度が5.5mg/L以上であり、アラニン濃
度が4.4mg/L以上であり、かつ、グリシンおよびアラニンの合計濃度が10mg/
L以上180mg/L以下である、飲料が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
糖質濃度が2.5g/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール飲料であっ
て、
グリシン濃度が5.5mg/L以上であり、
アラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、
グリシンおよびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下である、ビ
ールテイスト発酵アルコール飲料。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
グリシンおよびアラニンの合計濃度が20mg/L以上130mg/L以下である、請
求項1に記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
【請求項3】
グリシンおよびアラニンの合計濃度が20mg/L以上35mg/L以下である、請求
項1または2に記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
【請求項4】
糖質濃度が0.5g/100mL以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載のビ
ールテイスト発酵アルコール飲料。
【請求項5】
麦芽使用比率が25質量%以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載のビールテ
イスト発酵アルコール飲料。
【請求項6】
アルコール濃度が10.0v/v%以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の
ビールテイスト発酵アルコール飲料。
【請求項7】
糖質濃度が2.5g/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール飲料の製造
方法であって、製造された飲料のグリシン濃度が5.5mg/L以上であり、製造された
飲料のアラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、製造された飲料のグリシンおよ
びアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下となるようにグリシンおよ
びアラニンを含有させる工程を含む、製造方法。
【請求項8】
糖質濃度が2.5g/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール飲料の風味
改善方法であって、製造された飲料のグリシン濃度が5.5mg/L以上であり、製造さ
れた飲料のアラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、製造された飲料のグリシン
およびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下となるようにグリシン
およびアラニンを含有させる工程を含む、風味改善方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビールテイスト発酵アルコール飲料およびその製造方法に関し、より詳細に
は糖質濃度が低減されたビールテイスト発酵アルコール飲料およびその製造方法に関する

続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年の健康志向の高まりにより、糖質含有量が低減されたビールテイスト飲料が求めら
れている。これまでに、糖質含有量が低減されたビールテイスト飲料を目指して様々な技
術が開発されてきた。
【0003】
例えば、低糖質ビールテイスト発酵アルコール飲料を安定的に製造する技術として、資
化性単糖類と資化性二糖類を糖源として用いる技術(特許文献1)が知られている。また
、低糖質ビールテイスト飲料を微生物汚染リスクが著しく低い方法で製造する技術として
、糖質原料中のオリゴ糖含有率を特定の範囲で使用する技術(特許文献2)が知られてい
る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-131202号公報
特開2012-157323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、糖質濃度が低減されつつも、甘味、味の余韻およびバランスが良好な新規な
ビールテイスト発酵アルコール飲料の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、糖質濃度が低減されたビールテイスト発酵アルコール飲料において、グ
リシン濃度、アラニン濃度およびそれらの合計濃度が所定値となるようにすることで、糖
質濃度が低減されつつも、甘味、味の余韻およびバランスが良好なものとなることを見出
した。本発明はこの知見に基づくものである。
【0007】
本発明によれば以下の発明が提供される。
[1]糖質濃度が2.5g/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール飲料で
あって、グリシン濃度が5.5mg/L以上であり、アラニン濃度が4.4mg/L以上
であり、かつ、グリシンおよびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以
下である、ビールテイスト発酵アルコール飲料。
[2]グリシンおよびアラニンの合計濃度が20mg/L以上130mg/L以下である
、上記[1]に記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
[3]グリシンおよびアラニンの合計濃度が20mg/L以上35mg/L以下である、
上記[1]または[2]に記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
[4]糖質濃度が0.5g/100mL以下である、上記[1]~[3]のいずれかに記
載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
[5]麦芽使用比率が25質量%以上である、上記[1]~[4]のいずれかに記載のビ
ールテイスト発酵アルコール飲料。
[6]アルコール濃度が10.0v/v%以下である、上記[1]~[5]のいずれかに
記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
[7]糖質濃度が2.5g/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール飲料の
製造方法であって、製造された飲料のグリシン濃度が5.5mg/L以上であり、製造さ
れた飲料のアラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、製造された飲料のグリシン
およびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下となるようにグリシン
およびアラニンを含有させる工程を含む、製造方法。
[8]糖質濃度が2.5g/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール飲料の
風味改善方法であって、製造された飲料のグリシン濃度が5.5mg/L以上であり、製
造された飲料のアラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、製造された飲料のグリ
シンおよびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下となるようにグリ
シンおよびアラニンを含有させる工程を含む、風味改善方法。
【0008】
本発明によれば、糖質濃度が低減されたビールテイスト発酵アルコール飲料において、
グリシン濃度、アラニン濃度およびそれらの合計濃度を所定値となるようにすることで、
糖質濃度を低減しつつも、甘味、味の余韻およびバランスが良好なビールテイスト発酵ア
ルコール飲料を提供することができる。このため本発明は、消費者の健康志向等、多様な
ニーズに応えることができる点で有利である。
【発明の概要】
発明の具体的説明
【0009】
本発明において「ビールテイスト」とは通常にビールを製造した場合、すなわち、酵母
等による発酵に基づいてビールを製造した場合に得られるビール特有の味わい、香りを意
味する。
【0010】
本発明において、「ビールテイスト発酵アルコール飲料」は、炭素源、窒素源、および
水等を原料として酵母により発酵させた飲料を意味し、ビール、発泡酒および原料として
麦芽を使用するビールや発泡酒にアルコールを添加してなる飲料(例えば、酒税法上、「
リキュール(発泡性)(2)」に分類されるリキュール系新ジャンル飲料)が挙げられる
。ビールテイスト発酵アルコール飲料の好ましい態様としては、麦芽および/または未発
芽の麦類を原料の少なくとも一部とするビールテイスト発酵アルコール飲料(すなわち、
ビールテイスト発酵麦芽アルコール飲料)が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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