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公開番号2025012028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114550
出願日2023-07-12
発明の名称ポリペプチド
出願人学校法人関西医科大学
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C12N 15/31 20060101AFI20250117BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】
本発明は、リコンビナントポリペプチドとして合成可能であり、エンドβガラクトシダーゼを有する新たなポリペプチドを提供することを一課題とする。
【解決手段】
配列番号1で表されるアミノ酸配列の第36番目~第273番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は前記ポリペプチドのアミノ酸配列と95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドによって、課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
配列番号1で表されるアミノ酸配列の第36番目~第273番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は前記ポリペプチドのアミノ酸配列と95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
配列番号1で表されるアミノ酸配列の第36番目~第273番目のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、又は前記ポリペプチドのアミノ酸配列と95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【請求項3】
請求項2に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項4】
請求項3に記載のベクターによって形質転換された細胞。
【請求項5】
請求項1に記載のポリペプチドを含む、試薬。
【請求項6】
請求項5に記載の試薬を含む、キット。
【請求項7】
配列番号3で表されるアミノ酸配列の第27番目~第261番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は前記ポリペプチドのアミノ酸配列と95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書には、ポリペプチド、前記ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、前記ポリヌクレオチドを含むベクター、前記ベクターによって形質転換された細胞、前記ポリペプチドを含む試薬、及び前記試薬を含むキットが開示される。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
生体に普遍的に見られるポリラクトサミンと呼ばれる糖鎖構造を切断するエンドβガラクトシダーゼは細菌を原料として精製され、糖鎖解析に利用されていた。
非特許文献1には、腸内細菌が産生するエンドβガラクトシダーゼが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Crouch et al., Nature Communications volume 11, Article number: 4017 (2020)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
細菌を原料とするため多段階の精製が必要とされ、大量調製が容易でなかった。
本発明は、リコンビナントポリペプチドとして合成可能であり、エンドβガラクトシダーゼを有する新たなポリペプチドを提供することを一課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
項1.
配列番号1で表されるアミノ酸配列の第36番目~第273番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は前記ポリペプチドのアミノ酸配列と95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド。
項2.
配列番号1で表されるアミノ酸配列の第36番目~第273番目のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、又は前記ポリペプチドのアミノ酸配列と95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
項3.
項2に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
項4.
項3に記載のベクターによって形質転換された細胞。
項5.
項1に記載のポリペプチドを含む、試薬。
項6.
項5に記載の試薬を含む、キット。
項7.
配列番号3で表されるアミノ酸配列の第27番目~第261番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド、又は前記ポリペプチドのアミノ酸配列と95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【発明の効果】
【0006】
エンドβガラクトシダーゼを有する新たなポリペプチドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
各種EBGaseの系統樹を示す。
ケラタン硫酸糖鎖の分解試験の結果を示す。
ポリラクトサミン糖鎖の分解試験の結果を示す。
各種EBGaseのケラタン硫酸分解活性を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.ポリペプチド
ある実施形態は、ポリペプチドに関する。
ポリペプチドは、以下の(A)又は(B)であり得る:
【0009】
ポリペプチドA:下記配列番号1で表されるアミノ酸配列の第36番目~第273番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、「野生型ポリペプチドA」と表記する場合がある)、又は前記ポリペプチドのアミノ酸配列と所定値以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、「変異型ポリペプチドA」と表記する場合がある)、
MKRFLVLSCSVAISALFFHACSFSDDSMIDAPLTRADAVSEKIVFQDDFNQADSIPDRNKWSLCKKGSPAWSKYLSESYDQAYVHDGKLVLVAEKVNGVYKTGGVQSLGKAEFQYGKIEICARFTKTAKGGWPAIWMMPAKPVYSGWPACGEIDIMEQLNHDGIVYQTIHSHYKNDLGFTKPVPTKTVSYNKGQFNIFGIEWTPEALTFKVNGATTLVYPNLHLADESVKKQWPFDTSFYLILNYALGGPGTWPGTITDSELPAKMEIDWVKVSQPTGR(配列番号1)
【0010】
ポリペプチドB:下記配列番号3で表されるアミノ酸配列の第27番目~第261番目のアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、「野生型ポリペプチドB」と表記する場合がある)、又は前記ポリペプチドのアミノ酸配列と所定値以上の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、「変異型ポリペプチドB」と表記する場合がある)、
MKMKTKTFLALFCLLCISSGFSSCQRHSSDQWKLVWEDNFDQKTGFDPQVWSKIPRGKSDWNNYMTDFDSCFDMRDGNMVLRGIINYSQPNDTAPYLTGGIYTKGKKAFSNGRLEIRAKLNGARGEWPAIWMLPIDAPWPMGGEIDIMERLNHDTIAYQTIHTNYTYNLGIKDNPLSHSVGAINPDDYNVYSVEMYPDSIAFYINDTHTFTYPRIETDKEGQFPFDQPFYLLIDMQLGGSWVGAVDPKELPVEMYVDWVRFYQKEK(配列番号3)。
(【0011】以降は省略されています)

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