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公開番号
2025016698
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-04
出願番号
2024193548,2024540757
出願日
2024-11-05,2023-12-21
発明の名称
動力伝達装置
出願人
株式会社エフ・シー・シー
代理人
個人
,
個人
主分類
F16D
43/08 20060101AFI20250128BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】任意に入力部材の回転力を出力部材に伝達させ又は遮断させ得る動力伝達装置に関する。
【解決手段】動力伝達装置は、クラッチハウジングの回転に伴う遠心力により内径側位置から外径側位置に移動可能とされた複数のウェイト部材と、ウェイト部材が内径側位置から外径側位置に移動することにより駆動側クラッチ板および被動側クラッチ板を圧接させる方向に移動する圧接部材12と、を有する遠心クラッチ手段を備え、ウェイト部材は、ウェイト部材が内径側位置から外径側位置に移動する過程において圧接部材12を介して駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させるように構成され、圧接部材12は、円環状の本体部と、本体部の周方向に並ぶ複数の凸部K2とを有し、複数の凸部K2の数は、複数のウェイト部材の数の整数倍であり、複数の凸部K2は、周方向に関して相互に離隔して配置されている。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
駆動源の駆動力で回転する入力部材と共に回転し、かつ、複数の駆動側クラッチ板を保持するクラッチハウジングに収容され、かつ、車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材と、
前記クラッチ部材に対して接近または離隔可能に設けられ、かつ、前記駆動側クラッチ板と交互に配置された複数の被動側クラッチ板および複数の前記駆動側クラッチ板を押圧可能なプレッシャ部材と、
前記クラッチハウジングの回転に伴う遠心力により内径側位置から外径側位置に移動可能とされた複数のウェイト部材と、前記ウェイト部材と接触可能に設けられかつ前記ウェイト部材が前記内径側位置から前記外径側位置に移動することにより前記駆動側クラッチ板および前記被動側クラッチ板を圧接させる方向に移動する圧接部材と、を有し、かつ、前記ウェイト部材が前記外径側位置にあるときに前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記駆動源の駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とするとともに、前記ウェイト部材が前記内径側位置にあるときに前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記駆動源の駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る遠心クラッチ手段と、を備え、
前記ウェイト部材は、前記ウェイト部材が前記内径側位置から前記外径側位置に移動する過程において前記圧接部材を介して前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させるように構成され、
前記圧接部材は、
円環状の本体部と、
前記本体部から前記出力部材の軸方向に突出し、かつ、前記本体部の周方向に並ぶ複数の凸部と、を有し、
複数の前記凸部の数は、複数の前記ウェイト部材の数の整数倍であり、
複数の前記凸部は、前記周方向に関して相互に離隔して配置されている、動力伝達装置。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
複数の前記凸部は、前記周方向に関して隣接する第1凸部および第2凸部を含み、
前記出力部材の前記軸方向に見たときに、前記第1凸部のうち径方向に延びる前記周方向の両端部のそれぞれの一部と、前記第2凸部のうち前記径方向に延びる前記周方向の両端部のそれぞれの一部とは、互いに平行である、請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項3】
前記圧接部材は、前記本体部の外周縁から径方向外側に向けて突出する突起部を有し、
前記出力部材の前記軸方向に見たときに、前記本体部の中心と前記突起部の前記周方向の中心とを通過する直線は、前記凸部とは重ならない、請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項4】
前記本体部は、隣り合う前記凸部の間に形成された平面を備え、
前記出力部材の前記軸方向に見たときに、前記平面の径方向外側の部分の前記周方向の長さは、前記平面の径方向内側の部分の前記周方向の長さよりも長い、請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項5】
前記平面の前記周方向の長さは、前記径方向内側から前記径方向外側に向けて徐々に長くなる、請求項4に記載の動力伝達装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意に入力部材の回転力を出力部材に伝達させ又は遮断させ得る動力伝達装置に関するものである。
続きを表示(約 4,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の動力伝達装置として、例えば特許文献1で開示されているように、クラッチハウジングの回転に伴う遠心力で内径側位置から外径側位置に移動することにより圧接部材を介して駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させ得るウェイト部材を具備した遠心クラッチ手段について提案されている。かかる従来の動力伝達装置によれば、エンジン等の駆動源の駆動に伴ってクラッチハウジングが回転することにより、ウェイト部材に遠心力を付与させることができ、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接部材を介して圧接させてエンジンの駆動力を車輪に伝達させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2013/183588号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る動力伝達装置は、駆動源の駆動力で回転する入力部材と共に回転し、かつ、複数の駆動側クラッチ板を保持するクラッチハウジングに収容され、かつ、車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材と、前記クラッチ部材に対して接近または離隔可能に設けられ、かつ、前記駆動側クラッチ板と交互に配置された複数の被動側クラッチ板および複数の前記駆動側クラッチ板を押圧可能なプレッシャ部材と、前記クラッチハウジングの回転に伴う遠心力により内径側位置から外径側位置に移動可能とされた複数のウェイト部材と、前記ウェイト部材と接触可能に設けられかつ前記ウェイト部材が前記内径側位置から前記外径側位置に移動することにより前記駆動側クラッチ板および前記被動側クラッチ板を圧接させる方向に移動する圧接部材と、を有し、かつ、前記ウェイト部材が前記外径側位置にあるときに前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記駆動源の駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とするとともに、前記ウェイト部材が前記内径側位置にあるときに前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記駆動源の駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る遠心クラッチ手段と、を備え、前記ウェイト部材は、前記ウェイト部材が前記内径側位置から前記外径側位置に移動する過程において前記圧接部材を介して前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させるように構成され、前記圧接部材は、円環状の本体部と、前記本体部から突出し、かつ、前記本体部の周方向に並ぶ複数の凸部と、を有し、複数の前記凸部の数は、複数の前記ウェイト部材の数の整数倍であり、複数の前記凸部は、前記周方向に関して相互に離隔して配置されている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1は、第1実施形態に係る動力伝達装置を示す外観図である。
図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。
図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。
図4は、第1実施形態に係る動力伝達装置の分解斜視図である。
図5は、第1実施形態に係る動力伝達装置の分解斜視図である。
図6は、第1実施形態に係る遠心クラッチ手段の分解斜視図である。
図7は、第1実施形態に係るウェイト部材を示す斜視図である。
図8は、第1実施形態に係るウェイト部材を示す平面図および背面図である。
図9は、図8のIX-IX線に沿った断面図である。
図10は、第1実施形態に係る圧接部材を示す斜視図である。
図11は、第1実施形態に係る圧接部材を示す平面図および側面図である。
図12は、図11のXII-XII線に沿った断面図である。
図13は、第1実施形態に係る保持部材を示す斜視図である。
図14は、第1実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置)を示す断面図である。
図15は、第1実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置と外径側位置との間の位置)を示す断面図である。
図16は、第1実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が外径側位置)を示す断面図である。
図17は、第1実施形態に係る動力伝達装置が適用される車両を示す模式図である。
図18は、第2実施形態に係るウェイト部材を示す斜視図である。
図19は、第2実施形態に係るウェイト部材を示す平面図および背面図である。
図20は、図19のXX-XX線に沿った断面図である。
図21は、第2実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置)を示す断面図である。
図22は、第2実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置と外径側位置との間の位置)を示す断面図である。
図23は、第2実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が外径側位置)を示す断面図である。
図24は、第3実施形態に係るウェイト部材を示す斜視図である。
図25は、第3実施形態に係るウェイト部材を示す平面図および背面図である。
図26は、図25のXXVI-XXVI線に沿った断面図である。
図27は、第3実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置)を示す断面図である。
図28は、第3実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置と外径側位置との間の位置)を示す断面図である。
図29は、第3実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が外径側位置)を示す断面図である。
図30は、第4実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置)を示す断面図である。
図31は、第4実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置と外径側位置との間の位置)を示す断面図である。
図32は、第4実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が外径側位置)を示す断面図である。
図33は、第5実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置)を示す断面図である。
図34は、第5実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置と外径側位置との間の位置)を示す断面図である。
図35は、第5実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が外径側位置)を示す断面図である。
図36は、第6実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置)を示す断面図である。
図37は、第6実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が内径側位置と径側位置との間の位置)を示す断面図である。
図38は、第6実施形態に係る遠心クラッチ手段の作用(ウェイト部材が外径側位置)を示す断面図である。
図39は、エンジンの回転数と圧接部材の移動量との関係を示すグラフである。
図40は、エンジンの回転数とウェイト部材による推力との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図17に示すように、動力伝達装置Kは、車両に配設されて任意にエンジンEの駆動力をミッションMを介して駆動輪T側へ伝達し又は遮断するためのものである。エンジンEは、駆動源の一例である。駆動輪Tは、車輪の一例である。図1~16に示すように、動力伝達装置Kは、車両のエンジンEの駆動力で回転する入力ギア1が形成されたクラッチハウジング2と、ミッションMに接続された出力シャフト3と、クラッチ部材4と、プレッシャ部材5と、複数の駆動側クラッチ板6及び複数の被動側クラッチ板7と、ウェイト部材10を有する遠心クラッチ手段9と、を有している。なお、図中符号8は固定部材、符号Sはクラッチスプリング、符号fはリターンスプリング、符号Bはボルトをそれぞれ示している。入力ギア1は、入力部材の一例である。出力シャフト3は、出力部材の一例である。
【0007】
入力ギア1は、エンジンEから伝達された駆動力(回転力)が入力されると出力シャフト3を中心として回転可能に構成されている。入力ギア1は、リベット等によりクラッチハウジング2と連結されている。クラッチハウジング2は、図4、5に示すように、一方の端部が開口した円筒状に形成されている。クラッチハウジング2は、エンジンEの駆動力により入力ギア1と共に回転する。
【0008】
図4、5に示すように、クラッチハウジング2には、周方向に亘って複数の切欠き2aが形成されている。複数の駆動側クラッチ板6は、切欠き2aに嵌合して取り付けられている。即ち、クラッチハウジング2は、複数の駆動側クラッチ板6を保持する。駆動側クラッチ板6は、略円環状を有する板材から構成されている。駆動側クラッチ板6は、クラッチハウジング2の軸線方向(即ち出力シャフト3の軸線方向)に沿って移動可能かつクラッチハウジング2と一体的に回転可能に構成されている。
【0009】
図2に示すように、クラッチ部材4は、クラッチハウジング2に収容されている。クラッチ部材4は、駆動側クラッチ板6と交互に配置された複数の被動側クラッチ板7を保持する。クラッチ部材4は、車両のミッションMを介して駆動輪Tを回転させ得る出力シャフト3と連結されている。図4および図5に示すように、クラッチ部材4は、第1クラッチ部材4aと第2クラッチ部材4bとを含む。第1クラッチ部材4aは、第2クラッチ部材4bに嵌合する。
【0010】
図4および図5に示すように、第1クラッチ部材4aは、中央に形成された挿通孔4acを有する。挿通孔4acには、出力シャフト3が挿通され、互いに形成されたスプラインが噛み合って回転方向に連結されている。即ち、第1クラッチ部材4aは、出力シャフト3と連結されている。第2クラッチ部材4bは、円環状に形成された外周壁4bcと、外周壁4bcから径方向外側に延びるフランジ部4bbとを備えている。外周壁4bcには、スプライン嵌合部4baが形成されている。スプライン嵌合部4baは、外周壁4bcの略全周に亘って一体的に形成された凹凸形状を有する。スプライン嵌合部4baの凹溝には、被動側クラッチ板7がスプライン嵌合にて取り付けられる。即ち、第2クラッチ部材4bは、被動側クラッチ板7を保持する。被動側クラッチ板7は、クラッチ部材4(例えば第2クラッチ部材4b)の軸線方向(即ち出力シャフト3の軸線方向)に沿って移動可能かつクラッチ部材4(例えば第1クラッチ部材4aおよび第2クラッチ部材4b)と一体的に回転可能に構成されている。第2クラッチ部材4bは、出力シャフト3の軸方向に移動可能に構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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