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公開番号
2025016349
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2024091126,2022023855
出願日
2024-06-05,2019-07-19
発明の名称
抗CD112R組成物及び方法
出願人
サーフィス オンコロジー, エルエルシー
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
C12N
15/13 20060101AFI20250124BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】抗CD112R抗体組成物、及びがんの治療におけるそれらの使用を提供する。
【解決手段】いくつかの実施形態では、単離された抗CD112R抗体が、提供される。かかる単離された抗CD112R抗体は、ヒトCD112Rに結合し、該抗体は、ヒトCD112及びヒトCD112Rの間の結合相互作用を遮断し、マウスCD112及びマウスCD112Rの間の結合相互作用を遮断せず、抗体は、任意選択で、完全にヒトであるか、またはヒト化される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年7月20日出願の米国仮出願第62/701,065号、及び2019年5月8日出願の米国仮出願第62/844,958号の利益を主張するものであり、これらの内容は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 6,300 文字)
【0002】
抗CD112R抗体は、抗腫瘍免疫応答を増強、増加、及び維持すること、がんを治療すること、ならびにCD112とのCD226相互作用を増強することにおけるそれらの使用と同様に、提供される。
【背景技術】
【0003】
免疫系の自然アーム及び適応アームの両方は、高度に特殊化した免疫細胞を利用して身体を巡回し、悪性腫瘍の兆候を探す。自然免疫は、非特異的で自然に存在するバリア及び破壊的ペプチドなどの機構を使用して、防御の最前線及び迅速な応答を提供する。ナチュラルキラー(NK)細胞は、自然免疫系の一部であるリンパ球の一種であり、それらの細胞質に保存されているグランザイムを使用して、ウイルスに感染した細胞及び腫瘍細胞を認識し破壊できる。
【0004】
適応免疫は、抗原に応答して時間と共に発達し、持続的な免疫を提供する。CD8
+
T細胞としても知られる細胞傷害性リンパ球(CTL)は、抗原提示細胞(APC)によって提示されるウイルス及び腫瘍由来の抗原を認識するため、適応免疫応答の一部である。CTLは、樹状細胞またはマクロファージなどのAPCとの相互作用によって活性化される。APCは、MHC分子の文脈における腫瘍抗原をT細胞表面上のT細胞受容体(TCR)に提示する。この同族の相互作用の間に、APCは、T細胞活性化、T細胞増殖、及び細胞傷害性機構を介して抗原を発現する細胞の低減または排除につながる共刺激シグナルを提供する。
【0005】
抗CD112R免疫療法の投与は、免疫応答を増加、増強、及び維持する機会を提供する。CD112Rは、主にT細胞及びNK細胞によって発現される抑制性受容体であり、活性化受容体CD226とCD112結合について競合する。CD112RとのCD112の相互作用は、CD226とよりも高い親和性のものであり、それによってCD226媒介性細胞活性化を効果的に制御する。CD112との相互作用を遮断する抗CD112R抗体は、CD112Rのすぐ下流の抑制性シグナル伝達を限定する一方で、同時に、CD112とのCD226相互作用を増加させることによって、より大きな免疫細胞活性化を促進する。インビトロ研究では、抗CD112R抗体は、免疫エフェクター細胞の増殖、活性化、及び細胞傷害性を増加させることが示されている。
【0006】
CD112R mRNA発現は、多くのがん組織で検出され、TCGA(The Cancer Genome Atlas)データセットを使用する予測分析に基づく。その発現は、T細胞及びNK細胞が豊富である腫瘍において最も強い。骨髄系細胞上で発現されることに加えて、CD112RリガンドであるCD112の発現は、異なる細胞起源の腫瘍細胞上で日常的に上昇している。それらの状況を考えると、腫瘍浸潤免疫細胞へのCD112Rの関与は、腫瘍微小環境内の局所免疫応答を負に制御する強力な可能性を有する。
【0007】
抗CD112R抗体での治療的治療は、それによって、CD112R発現免疫細胞が腫瘍細胞及び/または腫瘍微小環境内の骨髄系細胞上のCD112に関与する際に推定的に
発生する抑制性シグナル伝達を下方調節する機会を提供し、抗腫瘍免疫応答を増強、増加、及び維持する可能性を有する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
いくつかの実施形態では、単離された抗CD112R抗体が、提供される。かかる単離された抗CD112R抗体は、ヒトCD112Rに結合し、該抗体は、ヒトCD112及びヒトCD112Rの間の結合相互作用を遮断し、マウスCD112及びマウスCD112Rの間の結合相互作用を遮断せず、抗体は、任意選択で、完全にヒトであるか、またはヒト化される。
【0009】
いくつかの実施形態では、本開示は、
(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号101のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号102のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号103のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号104のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号105のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号106のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号201のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号202のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号203のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号204のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号205のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号206のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号301のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号302のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号303のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号304のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号305のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号306のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号401のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号402のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号403のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号404のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号405のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号406のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号501のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号502のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号503のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号504のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号505のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号506のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号601のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号602のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号603のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号604のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号605のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号606のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号701のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号702のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号703のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号704のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号705のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号706のアミノ酸配列を含むLCDR3、また
は
(a)配列番号801のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号802のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号803のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号804のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号805のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号806のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号901のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号902のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号903のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号904のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号905のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号906のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号1001のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号1002のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号1003のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号1004のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号1005のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号1006のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号2001のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号2002のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号2003のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号2004のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号2005のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号2006のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号3001のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号3002のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号3003のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号3004のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号3005のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号3006のアミノ酸配列を含むLCDR3、または
(a)配列番号4001のアミノ酸配列を含むHCDR1、(b)配列番号4002のアミノ酸配列を含むHCDR2、(c)配列番号4003のアミノ酸配列を含むHCDR3、(d)配列番号4004のアミノ酸配列を含むLCDR1、(e)配列番号4005のアミノ酸配列を含むLCDR2、及び(f)配列番号4006のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む、単離された抗体を提供する。
【0010】
いくつかの実施形態では、抗体は、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHは、配列番号12のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号18のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、または
VHは、配列番号112のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号118のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、またはVHは、配列番号212のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号218のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、またはVHは、配列番号312のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号318のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、または
VHは、配列番号412のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号418のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、またはVHは、配列番号512のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号518のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、またはVHは、配列番号612のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号618のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、またはVHは、配列番号712のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号718のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、またはVHは、配列番号812のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号818のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、またはVHは、配列番号912のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号918のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、またはVHは、配列番号1012のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号1018のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、または
VHは、配列番号2012のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号2018のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、または
VHは、配列番号3012のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号3018のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であるか、または
VHは、配列番号4012のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一であり、VLは、配列番号4018のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは100%同一である。
(【0011】以降は省略されています)
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