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公開番号2025015792
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024202275,2020119854
出願日2024-11-20,2020-07-13
発明の名称振とう培養装置および振とう培養方法
出願人ZACROS株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250123BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】培養物に作用するシェアストレスを低減して、生育阻害を抑制することが可能な振とう培養装置および振とう培養方法を提供する。
【解決手段】培養容器10の底面13に湾曲面14を有し、湾曲面14の高さが、底面13の中心部において高く、底面13の周辺部において低くなるように湾曲面14が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
培養容器の底面に湾曲面を有し、前記湾曲面の高さが、前記底面の中心部において高く、前記底面の周辺部において低くなるように前記湾曲面が形成されていることを特徴とする振とう培養装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記底面が円形であり、前記培養容器が前記底面上に円筒状の側面を有することを特徴とする請求項1に記載の振とう培養装置。
【請求項3】
前記湾曲面が前記底面の中心部の周囲で回転対称な形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の振とう培養装置。
【請求項4】
前記培養容器が、前記湾曲面を有する外殻と、前記外殻に収容された可撓性の内袋とを備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の振とう培養装置。
【請求項5】
前記培養容器が、可撓性の内袋と、前記湾曲面を有する湾曲部材と、前記内袋を収容する外殻とを備え、前記湾曲部材が、前記外殻の底面と前記内袋との間に設置されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の振とう培養装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の振とう培養装置を用いて培養物の振とう培養を行うことを特徴とする振とう培養方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振とう培養装置および振とう培養方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
微生物、昆虫細胞、植物細胞、動物細胞などの培養により、医薬品、食品、化粧品やこれらの原材料などとして有用な各種物質が生産されている。
特許文献1には、可撓性を有する培養バッグを収めるハウジング部の内面で、培養バッグと当接する当接面の一部に、湾曲凸状の突起部からなるバッフルが設けられたシングルユース細胞培養装置が記載されている。
特許文献2には、液状の内容物を入れる円柱状の撹拌容器の内部に、水平方向に延在して設けられた突起状のバッフルを有する培養容器が記載されている。
特許文献3には、培養容器の内部底面の外形が円形であって、底面に対して同心状に設けられた凹状の環状路として、振とう培養時に培養液の流れの方向を定め得る流路が設けられた培養容器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-35009号公報
特開2019-198850号公報
特開平9-65876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、培養液の一部がバッフルに衝突することにより、旋回流の方向が転向されて上下方向の流れが生じ、培養液が均一になるように、効率的に混合することができるとの記載がある。
特許文献2には、内容物に作用するシェアを抑制するために、マイルドに撹拌しても、高い撹拌効率で均一に混合することが可能になるとの記載がある。
特許文献3には、培養液中に浮遊する動物細胞は、培養液の流れに沿って定められた流れ方向に滑らかに移動するので、動物細胞同士が衝突することが大幅に減少し、動物細胞が傷付くことを抑制できるとの記載がある。
【0005】
再生医療に使用される幹細胞のように、大量の細胞を培養する場合、撹拌または振とうにより、細胞がシェアストレスを受けることで生育阻害を及ぼす。シェアストレスを低減する目的で、単に流れの速度を低下させるのでは、内容液の混合が不十分になるため生育阻害を及ぼす。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、培養物に作用するシェアストレスを低減して、生育阻害を抑制することが可能な振とう培養装置および振とう培養方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明は、培養容器の底面に湾曲面を有し、前記湾曲面の高さが、前記底面の中心部において高く、前記底面の周辺部において低くなるように前記湾曲面が形成されていることを特徴とする振とう培養装置を提供する。
【0008】
前記底面が円形であり、前記培養容器が前記底面上に円筒状の側面を有してもよい。
前記湾曲面が前記底面の中心部の周囲で回転対称な形状であってもよい。
前記培養容器が、前記湾曲面を有する外殻と、前記外殻に収容された可撓性の内袋とを備えてもよい。
前記培養容器が、可撓性の内袋と、前記湾曲面を有する湾曲部材と、前記内袋を収容する外殻とを備え、前記湾曲部材が、前記外殻の底面と前記内袋との間に設置されてもよい。
【0009】
また、本発明は、前記振とう培養装置を用いて培養物の振とう培養を行うことを特徴とする振とう培養方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、培養容器の底面に形成された湾曲面の高さが、底面の中心部において高く、底面の周辺部において低くなっているので、振とうの動力が作用しにくい底面の中心部における培養液の深さが浅く、振とうの動力が作用しやすい底面の周辺部における培養液の深さが深くなる。これにより、底面の中心部と周辺部との間の速度勾配を減少させ、より小さい動力で振とうさせて、シェアストレスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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