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公開番号
2025024096
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-19
出願番号
2024199118,2021075880
出願日
2024-11-14,2021-04-28
発明の名称
積層フィルム
出願人
ZACROS株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/18 20060101AFI20250212BHJP(積層体)
要約
【課題】表面抵抗値の上昇が起こりにくい積層フィルムを提供する。
【解決手段】積層フィルム10は、透明性を有する樹脂からなる基材フィルム1と、基材フィルム1の一方の面に形成された帯電防止剤層2と、を備える。帯電防止剤層2は、導電性ポリマーを含む第1層2aと、第1層2aに対して基材フィルム1とは反対側に設けられ、ナノカーボンを含む第2層2bと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
透明性を有する樹脂からなる基材フィルムと、
前記基材フィルムの一方の面に形成された帯電防止剤層と、
を備え、
前記帯電防止剤層は、
導電性ポリマーを含む第1層と、
前記第1層に対して前記基材フィルムとは反対側に設けられ、ナノカーボンを含む第2層と、
を備える、積層フィルム。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記導電性ポリマーが、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールおよびそれらの誘導体から選択される少なくとも1種である、
請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記ナノカーボンが、カーボンナノチューブ(CNT)、グラフェン、フラーレンから選択される少なくとも1種である、
請求項1または2に記載の積層フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
偏光板、位相差板、ディスプレイ用のレンズフィルム、反射防止フィルム、ハードコートフィルム、タッチパネル用透明導電性フィルム、等の光学用フィルム、及びそれを用いたディスプレイなどの光学製品を、製造、搬送する際には、該光学用フィルムの表面に表面保護フィルムを貼合して、後工程における表面の汚れや傷付きを防止することがなされている。製品である光学用フィルムの外観検査は、表面保護フィルムを剥がして、再び、貼合する手間を省いて作業効率を高めるため、表面保護フィルムを光学用フィルムに貼合したまま行うこともある。
【0003】
従来から、基材フィルムの片面に粘着剤層を設けた表面保護フィルムが、光学製品の製造工程において、光学製品の表面への傷や汚れの付着を防止するために、一般的に使用されている。表面保護フィルムは、微粘着力の粘着剤層を介して光学用フィルムに貼合される。粘着剤層を微粘着力とするのは、使用済みの表面保護フィルムを光学用フィルムの表面から剥離して取り除くときに、容易に剥離でき、且つ、粘着剤が、被着体である製品の光学用フィルムに付着して残留しないようにする(いわゆる、糊残りの発生を防ぐ)ためである。
【0004】
表面保護フィルムとしては、基材フィルムの、粘着剤層とは反対の面に、帯電防止層を設けたものが多く使用されている。表面保護フィルムの表面に帯電防止層を設けることにより、光学製品の製造工程において、表面保護フィルムを貼合した光学製品の搬送中やハンドリング時に発生する静電気を抑えている。これにより、環境中の塵や埃の吸着を防止し、表面保護フィルムを光学用フィルムに貼合したまま外観検査しやすくしている。また、用済み後の表面保護フィルムを、液晶表示パネルに組み込んである偏光板や位相差板から剥離除去するときに、著しい剥離帯電を抑えて、ドライバーICなどの回路を破壊してしまうことも抑えている。
【0005】
表面保護フィルムの表面の帯電防止層には、各種の界面活性剤(ノニオン、カチオン、アニオン、両性界面活性剤)やイオン性基含有ポリマーなどを配合した層、金属または金属酸化物の蒸着や、金属または金属酸化物の粒子を配合した層などの提案がある。
界面活性剤やイオン性基含有ポリマーなどを配合した帯電防止層は、環境中の湿度の影響を受けやすく湿度が高い環境では、帯電防止効果が高いが、湿度が低い環境下では、帯電防止性能が著しく悪化する課題がある。一方、金属や金属酸化物の粒子を添加した帯電防止層は、環境中の湿度の影響は受けにくいが、透明性が出しにくく、光学製品、特に、表面保護フィルムを貼合した状態で検査を行う用途には使用できない。環境中の湿度の影響を受けにくく、かつ、透明性を有する帯電防止層として、インジウム錫酸化物(ITO)やアンチモン錫酸化物(ATO)などの金属酸化物を蒸着した帯電防止層が挙げられるが、蒸着のためのコストが非常に高いという課題がある。
【0006】
特許文献1には、ポリエステルフィルムの片面に帯電防止層を設け、その層の上に汚れ防止層を設け、そしてその反対面に微粘着層を設けた表面保護フィルムが開示されている。帯電防止層は、チオフェンおよび/またはチオフェン誘導体を重合して得られる導電性重合体を含む。しかし、前記導電性重合体を使用して帯電防止層を形成した場合、時間の経過と共に、酸化劣化や光劣化に伴う表面抵抗率の上昇(劣化)等の問題が生じる課題がある。
【0007】
このような経時での表面抵抗率の上昇(劣化)を解決するため、特許文献2には、帯電防止層が、ポリアニリンスルホン酸、及び、ポリアニオン類によりドープされているポリチオフェン類、並びに、バインダを含有する表面保護フィルムが提案されている。この表面保護フィルムは、帯電防止層に、ポリアニリンスルホン酸を併用することで、経時での表面抵抗率の上昇(劣化)を抑えられるとしているが、ポリアニリンにより黄色から緑色に着色する虞があり、光学部品には使用しにくい。
【0008】
特許文献3には、透明性(全光線透過率)が良好で、基材に対する帯電防止層の接着性が良好な帯電防止フィルムとして、ナノカーボンとポリマーとを含有する導電層を更に有し、前記帯電防止フィルムの表面抵抗率が、1×10
11
Ω/□以下である帯電防止フィルムが提案されている。しかし、この帯電防止フィルムは、帯電防止剤として、カーボンナノチューブなどのナノカーボンを使用しているため、経時で表面抵抗値の上昇は小さいものの、湿熱環境下(例えば60℃、関係湿度90%の条件など)におかれた場合に、表面抵抗値が上昇(劣化)する課題がある。
【0009】
特許文献4には、ポリチオフェンと導電性フィラーとを含む熱硬化型帯電防止コーティング剤が提案されている。この熱硬化型帯電防止コーティング剤は、経時的にも表面抵抗率の変化が少ない。しかし、この熱硬化型帯電防止コーティング剤は、温度が高い湿熱状態(温度60℃、関係湿度90%の条件など)におかれた場合に、表面抵抗値が上昇(劣化)する課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2000-026817号公報
再表2018-012545号公報
特開2012-166452号公報
特開2016-216714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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