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公開番号2024063565
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-13
出願番号2022171630
出願日2022-10-26
発明の名称離型フィルム
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20240502BHJP(積層体)
要約【課題】離型性に優れ、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムを提供する。
【解決手段】 樹脂フィルムの少なくとも一方の面に、メラミン化合物(A)、セルロースエーテル(B)、酸触媒(C)、および水酸基含有変性シリコーン樹脂(D)を少なくとも含有する組成物を硬化して得られる離型層を有する離型フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂フィルムの少なくとも一方の面に、メラミン化合物(A)、セルロースエーテル(B)、酸触媒(C)、および水酸基含有変性シリコーン樹脂(D)を少なくとも含有する組成物を硬化して得られる離型層を有する離型フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、離型性に優れ、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
離型フィルムは、樹脂フィルム上に離型層を有する。離型フィルムは、例えば特開2019-194337号公報、特開2014-54811号公報等に開示されるように、保護フィルムが有する粘着剤層の表面を使用時まで保護するセパレーターとして使用されたり、特開2002-192510号公報に開示されるように、積層セラミックコンデンサ、セラミック基板等のセラミックシートを作製するキャリアフィルムとして使用されたり、特開2005-342981号公報、特開2020-131440号公報等に開示されるように、樹脂を有機溶剤に溶解した樹脂溶液を離型フィルム上に塗布、乾燥して樹脂膜を形成し、該樹脂膜を巻き取る、いわゆるキャスト製膜用のキャリアフィルムに使用されたり、さらには特開2014-65207号公報、特開2018-528449号公報、特開2019-112505号公報等に開示されるように、光硬化樹脂を離型フィルム上に塗布後、光照射で硬化して樹脂膜を形成し、該樹脂膜を離型フィルムから剥離して使用する、光硬化樹脂成膜用のキャリアフィルムに使用されたりしている。
【0003】
離型フィルムが有する離型層としては、優れた離型性を示すことから、シリコーン化合物を含有する離型層が一般的に利用される。しかし、上述した光硬化樹脂成膜用のキャリアフィルム用途では、該離型層上において光硬化樹脂の硬化反応を繰り返すことにより離型フィルムの離型性が低下する場合があり、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムが求められていた。
【0004】
離型性に優れた離型層を有する離型フィルムとして、離型層がメラミン化合物と水酸基含有変性シリコーン樹脂を含有する離型フィルムは従来から知られており、例えば特開2020-23690号公報(特許文献1)には、メチル化メラミン樹脂、水酸基含有有機変性シリコーン、酸触媒、および導電性高分子化合物を含有する水系帯電防止離型コーティング剤組成物により形成された離型層を有する離型フィルムが開示され、特開2017-78161号公報(特許文献2)には、メチル化メラミン樹脂、分子量100~3000のポリオール、酸触媒、および水酸基含有変性シリコーン樹脂を含有する熱硬化性離型コーティング剤により形成された離型層を有する離型フィルムが開示され、特開2018-104661号公報(特許文献3)にはメチル化メラミン樹脂、水酸基含有変性シリコーン樹脂および/またはシリコーン変性水酸基含有アクリル樹脂、および酸触媒を含有する熱硬化離型コーティング剤組成物により形成された離型層を有する離型フィルムが開示されている。しかし、上記した光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性については、さらなる改善が求められていた。
【0005】
また、離型層にセルロース系樹脂を利用できることも従来から知られており、例えば特開2004-91754号公報(特許文献4)には、セルロース系樹脂、ブロックイソシアネート系架橋剤、付加反応型シリコーン、硬化触媒を含有する離型剤組成物を基材に塗布して離型層を形成する離型フィルムの製造方法が開示されている。特開2014-237238号公報(特許文献5)には、基材フィルム上にメラミン樹脂を含有する離型層を有する離型フィルムが開示され、該離型層が含んでいても良いバインダー樹脂としてセルロース類が例示されている。特開2001-205763号公報(特許文献6)には、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、セルロース系樹脂等からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂から形成された離型層を有するプリプレグ用保護フィルムが開示され、離型層に添加しても良い材料として、有機樹脂をシリコーンで変性したものやシリコーンオイルが例示されている。特開2014-30968号公報(特許文献7)には、基材フィルム上にメラミン樹脂とセルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂を含有する離型層を有する加飾シートが開示されている。しかしながら、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性については、さらなる改善が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-23690号公報
特開2017-78161号公報
特開2018-104661号公報
特開2004-91754号公報
特開2014-237238号公報
特開2001-205763号公報
特開2014-30968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、離型性に優れ、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記課題は、以下の発明によって達成される。
樹脂フィルムの少なくとも一方の面に、メラミン化合物(A)、セルロースエーテル(B)、酸触媒(C)、および水酸基含有変性シリコーン樹脂(D)を少なくとも含有する組成物を硬化して得られる離型層を有する離型フィルム。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、離型性に優れ、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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