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公開番号
2024068125
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-17
出願番号
2023179922
出願日
2023-10-19
発明の名称
複層硬化膜
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
B32B
27/40 20060101AFI20240510BHJP(積層体)
要約
【課題】基材樹脂の硬化前粘度が低く、耐擦傷性及び耐屈曲性にも優れる複層硬化膜を提供する。
【解決手段】基層と前記基層上に形成された表層とを有する複層硬化膜であって、
前記表層が、ポリオルガノシロキサン基及び活性水素基を有する化合物(a1)を必須成分として含有する活性水素成分とイソシアネート成分とからなるポリウレタン樹脂(U1)を含有し、(U1)の100%伸長時の弾性回復率が50~100%であり、
前記基層が、単官能モノマー(C)、数平均分子量が500~40000である多官能(メタ)アクリレート(E)及び光重合開始剤(F)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させてなる(メタ)アクリル樹脂(U2)であって、前記(C)が単官能モノマー(C1)と単官能モノマー(C2)を含有する複層硬化膜。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基層と前記基層上に形成された表層とを有する複層硬化膜であって、
前記表層が、ポリオルガノシロキサン基及び活性水素基を有する化合物(a1)を必須成分として含有する活性水素成分(A)とイソシアネート成分(B)とからなるポリウレタン樹脂(U1)を含有し、前記ポリウレタン樹脂(U1)の100%伸長時の弾性回復率が50~100%であり、
前記基層が、単官能モノマー(C)、数平均分子量が500~40000である多官能(メタ)アクリレート(E)及び光重合開始剤(F)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させてなる(メタ)アクリル樹脂(U2)であって、前記単官能モノマー(C)がホモポリマーのガラス転移温度が25℃未満の単官能モノマー(C1)とホモポリマーのガラス転移温度が25℃以上の単官能モノマー(C2)を含有し、前記単官能モノマー(C)及び前記多官能(メタ)アクリレート(E)の合計重量に基づいて、前記単官能モノマー(C)の含有量が10~75重量%、前記多官能(メタ)アクリレート(E)の含有量が25~90重量%、前記光重合開始剤(F)の含有量が0.1~20重量%である複層硬化膜。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記ポリオルガノシロキサン基が、一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサン基である請求項1に記載の複層硬化膜。
JPEG
2024068125000006.jpg
38
170
[式中、R
1
~R
6
はそれぞれ独立に炭素数1~6の炭化水素基を表し、nは1~100の整数である。]
【請求項3】
前記ポリオルガノシロキサン基及び活性水素基を有する化合物(a1)の重量が、構成成分として、前記ポリウレタン樹脂(U1)の重量を基準として、0.5~5重量%である請求項1又は2に記載の複層硬化膜。
【請求項4】
前記活性エネルギー線硬化性組成物の架橋点間分子量が1000~25000である請求項1又は2に記載の複層硬化膜。
【請求項5】
前記単官能モノマー(C2)が分子内に窒素原子を有する単官能モノマーである請求項1又は2に記載の複層硬化膜。
【請求項6】
前記単官能モノマー(C2)がN-置換(メタ)アクリルアミドである請求項1又は2に記載の複層硬化膜。
【請求項7】
前記表層の膜厚が1~50μmであり、前記基層の膜厚が5~1,000μmである請求項1又は2に記載の複層硬化膜。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複層硬化膜に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、液晶パネル等の光学部材用の表面保護フィルムとして、ハードコート処理されたフィルムが用いられてきた。しかし、フィルムの表面硬度を上げることにより傷が付きにくくすることはできるものの、一旦、傷が付くとその傷を回復することできない。
そこで自己修復性を有する材料が検討されており、例えばポリアミド、ポリカーボネート及びポリイミド等の透明基材にポリエステル系ウレタン樹脂を積層したフィルムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載の複層フィルムを含めて従来の技術では耐擦傷性が十分ではないといった問題や基材樹脂の粘度が高くコーティングに不適といった問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2019-511386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、基材樹脂の硬化前粘度が低く、耐擦傷性及び耐屈曲性にも優れる複層硬化膜を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち本発明は、基層と前記基層上に形成された表層とを有する複層硬化膜であって、
前記表層が、ポリオルガノシロキサン基及び活性水素基を有する化合物(a1)を必須成分として含有する活性水素成分(A)とイソシアネート成分(B)とからなるポリウレタン樹脂(U1)を含有し、前記ポリウレタン樹脂(U1)の100%伸長時の弾性回復率が50~100%であり、
前記基層が、単官能モノマー(C)、数平均分子量が500~40000である多官能(メタ)アクリレート(E)及び光重合開始剤(F)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させてなる(メタ)アクリル樹脂(U2)であって、前記単官能モノマー(C)がホモポリマーのガラス転移温度が25℃未満の単官能モノマー(C1)とホモポリマーのガラス転移温度が25℃以上の単官能モノマー(C2)を含有し、前記単官能モノマー(C)及び前記多官能(メタ)アクリレート(E)の合計重量に基づいて、前記単官能モノマー(C)の含有量が10~75重量%、前記多官能(メタ)アクリレート(E)の含有量が25~90重量%、前記光重合開始剤(F)の含有量が0.1~20重量%である複層硬化膜である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の複層硬化膜は、耐擦傷性に優れ、更に耐屈曲性にも優れる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の複層硬化膜は、基層と上記基層上に形成された表層とを有する複層硬化膜である。
そして、上記表層が、ポリオルガノシロキサン基及び活性水素基を有する化合物(a1)を必須成分として含有する活性水素成分(A)とイソシアネート成分(B)とからなるポリウレタン樹脂(U1)を含有し、前記ポリウレタン樹脂(U1)の100%伸長時の弾性回復率が50~100%であり、
前記基層が、単官能モノマー(C)、数平均分子量が500~40000である多官能(メタ)アクリレート(E)及び光重合開始剤(F)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させてなる(メタ)アクリル樹脂(U2)であって、前記単官能モノマー(C)がホモポリマーのガラス転移温度が25℃未満の単官能モノマー(C1)とホモポリマーのガラス転移温度が25℃以上の単官能モノマー(C2)を含有し、前記単官能モノマー(C)及び前記多官能(メタ)アクリレート(E)の合計重量に基づいて、前記単官能モノマー(C)の含有量が10~75重量%、前記多官能(メタ)アクリレート(E)の含有量が25~90重量%、前記光重合開始剤(F)の含有量が0.1~20重量%である複層硬化膜である。
【0008】
表層にポリオルガノシロキサン基及び活性水素基を有する化合物(a1)を必須成分として含有する活性水素成分(A)とイソシアネート成分(B)とからなるポリウレタン樹脂(U1)を含有し、上記ポリウレタン樹脂(U1)の100%伸長時の弾性回復率が50~100%であることにより、耐擦傷性が向上する。
【0009】
また、上記基層が、単官能モノマー(C)、数平均分子量が500~40000である多官能(メタ)アクリレート(E)及び光重合開始剤(F)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、前記単官能モノマー(C)がホモポリマーのガラス転移温度が25℃未満の単官能モノマー(C1)とホモポリマーのガラス転移温度が25℃以上の単官能モノマー(C2)を含有し、前記単官能モノマー(C)及び前記多官能(メタ)アクリレート(E)の合計重量に基づいて、前記単官能モノマー(C)の含有量が10~75重量%、前記多官能(メタ)アクリレート(E)の含有量が25~90重量%、前記光重合開始剤(F)の含有量が0.1~20重量%である活性エネルギー線硬化性組成物であり、好ましくは前記アクリル樹脂(U2)の50%伸長時の復元率が80~100%である複層硬化膜であることにより、耐擦傷性及び耐屈曲性に優れるフィルムとすることができる。
【0010】
また、一般的に本発明における基層に用いる活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物等は耐屈曲性に優れるが、耐擦傷性は低いことが多く、本発明においては表層を設けることにより、複層硬化物の表面の耐擦傷性を向上させることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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