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公開番号2024049755
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156178
出願日2022-09-29
発明の名称積層体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類B32B 9/00 20060101AFI20240403BHJP(積層体)
要約【課題】湿熱環境下においても水蒸気バリア性や層間密着性が低下しにくい積層体を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る積層体は、基材層と、無機層と、珪素酸化物からなる粒子を含有する樹脂層と、シラン変性エチレン系樹脂を含有する封止材層と、をこの順に有し、前記樹脂層と封止材層とが直接接している。上記積層体は、化合物系太陽電池モジュール又は有機系太陽電池モジュールや、フレキシブル太陽電池モジュールに好適に用いられる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材層と、無機層と、珪素酸化物からなる粒子を含有する樹脂層と、シラン変性エチレン系樹脂を含有する封止材層と、をこの順に有し、前記樹脂層と封止材層とが直接接している、積層体。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記樹脂層が、前記珪素酸化物からなる粒子を10質量%以上含有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記封止材層が、前記シラン変性エチレン系樹脂を20質量%以上含有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記基材層と前記無機層との間に、アンカーコート層を備える、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
化合物系太陽電池モジュール又は有機系太陽電池モジュールに用いられる、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項6】
フレキシブル太陽電池モジュールに用いられる、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体に関し、より詳しくは、特に太陽電池モジュール用の表面保護材及び封止材の組み合わせとして好適に使用することのできる積層体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、資源の有効利用や環境汚染の防止等の面から、太陽光を直接電気エネルギーに変換する太陽電池が注目され、開発が進められている。太陽電池モジュールは、一般的に、エチレン-酢酸ビニル共重合体やポリエチレン、ポリプロピレン等からなる封止材を用いて太陽電池用セルを封止し、その封止材を前面及び裏面から保護シートで保護する構成となっている。
【0003】
このような太陽電池モジュールは、通常、前面保護シート、封止材、発電素子及び裏面保護シートを積層し、加熱溶融して接着一体化することで製造される。前面及び裏面の保護シートはいずれも、紫外線に対する耐久性に加えて、湿気及び水の透過による内部の導線や電極の発錆を防止するために、防湿性に優れることが極めて重要となる。
このため、従来は、表面保護シートとしてガラス板が用いられていた。しかし、ガラス板は耐光性、防湿性に優れる反面、重量が重く、また、衝撃に弱く割れ易いという欠点があるため、樹脂フィルム等での代替が検討されている。
【0004】
例えば、特許文献1及び2では、透明高耐光フィルムと透明高防湿フィルムとを、接着剤で積層一体化してなる太陽電池用カバー材が提案されている。
また、特許文献3では、特定の多層構成からなる封止材と、無機層が基材フィルムに積層された防湿フィルムを含む表面保護シートとを一体として組み合わせた太陽電池用表面保護シート・封止材積層体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-174297号公報
特開2000-174298号公報
特開2013-214559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の表面保護シートと封止材の組み合わせでは、湿熱環境下等の厳しい条件において水蒸気バリア性や層間密着性が低下してしまう場合があることがわかってきた。
【0007】
そこで、本発明は、湿熱環境下においても水蒸気バリア性や層間密着性が低下しにくい積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を鑑み鋭意検討した結果、シラン変性エチレン系樹脂を含有する封止材を用い、かつ、防湿性を有する無機層と封止材との間に珪素酸化物からなる粒子を含有する樹脂層を設けることで、湿熱環境下においても水蒸気バリア性や層間密着性が低下しにくくなることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は以下に関する。
[1]基材層と、無機層と、珪素酸化物からなる粒子を含有する樹脂層と、シラン変性エチレン系樹脂を含有する封止材層と、をこの順に有し、前記樹脂層と封止材層とが直接接している、積層体。
[2]前記樹脂層が、前記珪素酸化物からなる粒子を10質量%以上含有する、上記[1]に記載の積層体。
[3]前記封止材層が、前記シラン変性エチレン系樹脂を20質量%以上含有する、上記[1]又は[2]に記載の積層体。
[4]前記基材層と前記無機層との間に、アンカーコート層を備える、上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の積層体。
[5]化合物系太陽電池モジュール又は有機系太陽電池モジュールに用いられる、上記[1]~[4]のいずれか1つに記載の積層体。
[6]フレキシブル太陽電池モジュールに用いられる、上記[1]~[4]のいずれか1つに記載の積層体。
【発明の効果】
【0010】
本発明の積層体は、湿熱環境下においても水蒸気バリア性や層間密着性が低下しにくいため、特に太陽電池モジュール用の表面保護材及び封止材の組み合わせとして好適に使用できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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