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公開番号
2025015777
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024201771
出願日
2024-11-19
発明の名称
通過型振れ止めを備える旋盤
出願人
株式会社唐津プレシジョン
代理人
弁理士法人英和特許事務所
主分類
B23B
29/16 20060101AFI20250123BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】 摺動ガイドの数を増やしたり幅を広げたりすることなく、刃物台を搭載する往復台と振れ止めが干渉せず、切削加工時における刃物台の位置を安定させ、加工対象物に対する切削加工精度を維持する通過型振れ止めを備える旋盤を提供すること。
【解決手段】
ベッド2、主軸台3、心押台4、刃物台5を搭載した往復台6及び往復台6とすれ違える通過型振れ止め7を備える旋盤であって、ベッド2は摺動平面8、8’を設けた二条の摺動ガイド9、9’、クランプ溝10及び補助レール11を有し、往復台6及び通過型振れ止め7は摺動ガイド9、9’に沿って移動可能であり、通過型振れ止め7の上部には、加工対象物1の周囲を支持する上方支持部16及び下方支持部17が設けられ、通過型振れ止め7の下部には、クランプ溝10に係合し任意の位置で通過型振れ止め7を固定するためのクランプ部材13及びボルトが設けられている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ベッドと、ベッドの一端側に固定されている主軸台と、ベッド上で移動及び固定可能な心押台と、刃物台を搭載しベッド上で移動可能な往復台と、ベッド上で往復台とすれ違うことが可能な通過型振れ止めを備える旋盤であって、
前記ベッドには、上面にベッド摺動面を有する平行な二条の摺動ガイドが設けられ、側面に前記通過型振れ止めを案内するためのクランプ溝又は突条が設けられ、
前記往復台は、前記二条の摺動ガイドの間に跨り、一方のベッド摺動面及び他方のベッド摺動面の一方側に接しながら移動可能であり、
前記通過型振れ止めは、前記他方のベッド摺動面の他方側に接しながら移動でき、
前記通過型振れ止めの上部には、前記主軸台及び心押台で保持され前記刃物台で切削加工される加工対象物の長手方向中央付近を支持する振れ止め支持部が設けられ、
前記通過型振れ止めの下部には、前記クランプ溝又は前記突条に係合し、任意の位置で前記通過型振れ止めを固定するためのクランプ装置が設けられている
ことを特徴とする通過型振れ止めを備える旋盤。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記振れ止め支持部は、加工対象物の下方側を支持する下方支持部と、該加工対象物の上方側を支持し、前記下方支持部に対して着脱又は移動可能な上方支持部とからなる
ことを特徴とする請求項1に記載の通過型振れ止めを備える旋盤。
【請求項3】
前記ベッドには、側面に前記通過型振れ止めをベッドの長手方向に案内するための補助レールが設けられ、
前記通過型振れ止めは、前記補助レールに係合し前記ベッドの長手方向に移動可能な補助係合部を有している
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通過型振れ止めを備える旋盤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺の加工対象物を取扱う旋盤であって、加工対象物と切削加工用の刃物台が当接する部分とは異なる部分で加工対象物を支持するとともに、旋盤の長手方向に刃物台と干渉せずに移動可能な通過型振れ止めを備える旋盤に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、長尺の加工対象物を取扱う旋盤においては、加工対象物の一端及び他端をそれぞれ主軸台及び心押台で保持するとともに、加工対象物に撓みや振れ回りが生じないようにするために、加工対象物の中央付近を支持する振れ止めが配置されている。
この種の旋盤は、二条の摺動ガイドを有するベッドと、ベッドの一端側に固定されている主軸台と、摺動ガイド上で移動及び固定可能な心押台と、刃物台を搭載し摺動ガイド上で移動可能な往復台と、摺動ガイド上で移動及び固定可能な振れ止めとを備えたものが一般的である。
そして、主軸台と心押台との間に配置される往復台と振れ止めは、同じ摺動ガイド上で移動しすれ違うことができないため、加工対象物の一端又は他端から中央付近(往復台が振れ止めにぶつかる直前)まで切削加工した後、一旦加工対象物と振れ止めを機械から降ろして往復台を通過させ、再度振れ止めを乗せて加工対象物をセットし直す必要がある。
このような手間を省くため、特許文献1(実願平2-117253号(実開平4-76338号)のマイクロフィルム)には、ベッド(c)と、左側のベッドと中央のベッドの一部に跨って移動可能な刃物台(b)と、右側のベッドと中央のベッドの一部に跨って移動可能な振れ止め本体(1)を備えるとともに、アーム(3)を振れ止め本体(1)内から出し入れ可能とすることによって、刃物台(b)と振れ止め本体(1)とが干渉せず、すれ違うことのできる旋盤が記載されている(特に、第1図、第2図及び明細書第5頁第3~8行を参照)。
【0003】
また、特許文献2(特許第6628401号公報)には、1本のバイト用レール(43)と、2本の振れ止め装置用レール(53)と、バイト用レール(43)に沿って移動可能なバイト取付部(42)及びバイト(41)を有する切削部(4)と、振れ止め装置用レール(53)に沿って移動可能な受台部(52)、支持部(51)及び油供給部(54)を有する振れ止め装置(5)を備えるとともに、切削部(4)と振れ止め装置(5)の軸線A方向から見た断面が互いに重ならず、切削部(4)と振れ止め装置(5)とが干渉することがないようにした旋盤が記載されている(特に、図3、段落0026~0027及び段落0049を参照)。
そして、特許文献1、2に記載されている旋盤は、両者とも通過型振れ止めを備える旋盤ではあるものの、特許文献1に記載のものは刃物台(b)と振れ止め本体(1)を移動させるためにベッド(c)を3列有し、特許文献2に記載のものもバイト取付部(42)と受台部(52)を移動させるために1本のバイト用レール(43)と2本の振れ止め装置用レール(53)を有しているので、いずれもベッドやレールを設置する箇所の幅が広くなってしまう。
また、特許文献2に記載の旋盤は、バイト取付部(42)が1本のバイト用レール(43)に沿って移動するため、バイト(41)による切削加工の精度が低くなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実願平2-117253号(実開平4-76338号)のマイクロフィルム
特許第6628401号公報(特開2017-64819号公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑み、摺動ガイドの数を増やしたり幅を広げたりすることなく、刃物台を搭載する往復台と振れ止めが干渉しない通過型振れ止めを備える旋盤の提供が第1の課題であり、通過型振れ止めを備える旋盤において、切削加工時における刃物台の位置を安定させ、加工対象物に対する切削加工精度を維持することが第2の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、
ベッドと、ベッドの一端側に固定されている主軸台と、ベッド上で移動及び固定可能な心押台と、刃物台を搭載しベッド上で移動可能な往復台と、ベッド上で往復台とすれ違うことが可能な通過型振れ止めを備える旋盤であって、
前記ベッドには、上面にベッド摺動面を有する平行な二条の摺動ガイドが設けられ、側面に前記通過型振れ止めを案内するためのクランプ溝又は突条が設けられ、
前記往復台は、前記二条の摺動ガイドの間に跨り、一方のベッド摺動面及び他方のベッド摺動面の一方側に接しながら移動可能であり、
前記通過型振れ止めは、前記他方のベッド摺動面の他方側に接しながら移動でき、
前記通過型振れ止めの上部には、前記主軸台及び心押台で保持され前記刃物台で切削加工される加工対象物の長手方向中央付近を支持する振れ止め支持部が設けられ、
前記通過型振れ止めの下部には、前記クランプ溝又は前記突条に係合し、任意の位置で前記通過型振れ止めを固定するためのクランプ装置が設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の通過型振れ止めを備える旋盤において、
前記振れ止め支持部は、加工対象物の下方側を支持する下方支持部と、該加工対象物の上方側を支持し、前記下方支持部に対して着脱又は移動可能な上方支持部とからなることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の通過型振れ止めを備える旋盤において、
前記ベッドには、側面に前記通過型振れ止めをベッドの長手方向に案内するための補助レールが設けられ、
前記通過型振れ止めは、前記補助レールに係合し前記ベッドの長手方向に移動可能な補助係合部を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明の通過型振れ止めを備える旋盤によれば、ベッドの上面には平行な二条の摺動ガイドが設けられているだけなので、摺動部の数が増えず、幅が広がることもない。
そして、本発明の通過型振れ止めは、他方のベッド摺動面のうちの往復台が接する面を除く面に接しながら移動可能となっているので、往復台と干渉せずベッド上ですれ違うことができる。
また、刃物台を搭載している往復台は、二条の摺動ガイドの間に跨り、一方のベッド摺動面及び他方のベッド摺動面の一方側に接しながら移動可能であるので、切削加工時における刃物台の位置が安定し、加工対象物に対する切削加工精度を維持することができる。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明の通過型振れ止めを備える旋盤による効果に加えて、振れ止め支持部が、加工対象物の下方側を支持する下方支持部と、加工対象物の上方側を支持し、下方支持部に対して着脱又は移動可能な上方支持部とからなっているので、上方支持部を外すか邪魔にならない位置に移動させた上で加工対象物をセットすることができ、作業効率を上げることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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