TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024159088
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074853
出願日
2023-04-28
発明の名称
冷却構造
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
個人
主分類
B23K
11/30 20060101AFI20241031BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】簡単な構成で電極チップを効果的に冷却できる冷却構造を提供する。
【解決手段】溶接機の電極チップに電流を供給する管状のシャンクと、前記シャンクの内部に配置された冷媒管とを備え、前記冷媒管は、前記冷媒管の外周面と前記シャンクの内周面との隙間に冷媒を供給する開口部と、前記開口部から離れた位置で局所的に内径が大きくなった膨出部とを備え、前記膨出部は、前記膨出部以外の部分に比べて変形性に優れる、冷却構造。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
溶接機の電極チップに電流を供給する管状のシャンクと、
前記シャンクの内部に配置された冷媒管とを備え、
前記冷媒管は、
前記冷媒管の外周面と前記シャンクの内周面との隙間に冷媒を供給する開口部と、
前記開口部から離れた位置で局所的に内径が大きくなった膨出部とを備え、
前記膨出部は、前記膨出部以外の部分に比べて変形性に優れる、
冷却構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接機の電極チップを冷却する冷却構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1および特許文献2は、スポット溶接機における電極チップを冷却する冷却構造を開示する。冷却構造は、電極チップを支持する管状のシャンクと、シャンクの内部に配置される冷媒管とを備える。冷媒管の端部からシャンク内に供給された冷却水は、冷媒管の外周面とシャンクの内周面との隙間を通ってシャンク外に排出される。冷却水は電極チップを冷却する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平2-133179号公報
実開平3-70873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
溶接機は通常、溶接対象を挟み込む二つの電極チップと、二つの電極チップに電力を供給するトランスとを備える。二つの電極チップは、通電によって高温になる。これら電極チップのそれぞれに冷却構造が配置されている。このような構成において、例えば電極チップの温度が高くなり過ぎると、電極チップが損傷したり、溶接された箇所の品質が低下したりする恐れがある。従って、冷却構造において、電極チップの温度に応じて冷媒の流量を調整する構成が望まれている。しかし、電極チップの温度を測定する温度センサを配置して、温度センサの測定結果に基づいて冷媒の流量を調整すると、冷却構造が複雑化し、冷却構造のコストが増加する。
【0005】
本発明の目的の一つは、簡単な構成で電極チップを効果的に冷却できる冷却構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る冷却構造は、
溶接機の電極チップに電流を供給する管状のシャンクと、
前記シャンクの内部に配置された冷媒管とを備え、
前記冷媒管は、
前記冷媒管の外周面と前記シャンクの内周面との隙間に冷媒を供給する開口部と、
前記開口部から離れた位置で局所的に内径が大きくなった膨出部とを備え、
前記膨出部は、前記膨出部以外の部分に比べて変形性に優れる。
【発明の効果】
【0007】
上記冷却構造では、シャンクを介して電極チップに電流が供給される。電極チップに供給される電流値が大きくなるほど、電極チップの温度が上昇し易い。上記冷却構造では、シャンクに沿った方向に電流が流れると、シャンクの中心軸を周回する磁場が発生する。その結果、フレミングの左手の法則に従って、シャンクの中心軸に向かう求心力が発生する。この求心力はシャンクの内部に配置される冷媒管にも作用する。上記冷却構造における冷媒管は、変形し易い膨出部を有しており、この膨出部は、上記中心軸に向かう求心力によって縮径する。その際、膨出部に貯留された冷媒が開口部から吐き出され、電極チップが冷却される。このように、上記冷却機構では、変形し易い膨出部によって電極チップを効果的に冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に記載される溶接機の概略構成図である。
図2は、図1の溶接機の使用状態を説明する説明図である。
図3は、実施形態1に記載される冷却構造の概略説明図である。
図4は、図3に示される冷却構造の膨出部の一例を示す概略構成図である。
図5は、溶接時における電極への電流値の変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の冷却構造の実施形態の一例を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一又は相当部分を示す。各図面が示す部材の大きさは、説明を明確にする目的で表現されており、必ずしも実際の寸法を表すものではない。なお、本発明は以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0010】
<実施形態1>
図1に示される溶接機1は、スポット溶接を行う溶接機1である。この溶接機1は、二つの電極2,3とトランス4と供給管6と排出管7とを備える。電極2,3の先端には電極チップ20,30が配置されている。電極チップ20,30は、溶接機1の使用時に高温となる高温部10である。トランス4は、電極チップ20,30に電力を供給する。トランス4も溶接機1の使用時に高温になる高温部10である。図1では供給管6と排出管7は太線矢印で示されている。供給管6は各高温部10に冷媒を供給する。供給管6は、主管60と、主管60から分岐する複数の分岐管61,62,63とを備える。分岐管61と分岐管62と分岐管63はそれぞれ、トランス4と電極2と電極3につながっている。排出管7は、各高温部10を冷却した冷媒を排出する。排出管7は、複数の分岐管71,72,73と、集合管70とを備える。分岐管71と分岐管72と分岐管73はそれぞれ、トランス4と電極2と電極3につながっている。各分岐管71,72,73の冷媒は集合管70に流れ込み、集合管70を通って溶接機1の外部に排出される。主管60と集合管70は図示しない冷却装置につながれている。集合管70から排出された冷媒は、冷却装置によって冷やされ、再び主管60から高温部10に向けて供給される。つまり、冷媒は、溶接機1と冷却装置との間を循環している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ダイハツ工業株式会社
車両用制御装置
7日前
ダイハツ工業株式会社
車両用制御装置
7日前
個人
作業用治具
29日前
個人
トーチノズル
28日前
日東精工株式会社
検査装置
1か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
1か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
1か月前
個人
コンタクトチップ
1か月前
シヤチハタ株式会社
組立ライン
22日前
日東精工株式会社
組み付け装置
20日前
トヨタ自動車株式会社
治具
1か月前
エンシュウ株式会社
工作機械
28日前
株式会社ダイヘン
スタッド溶接電源
1か月前
株式会社不二越
タップ
7日前
ブラザー工業株式会社
工作機械
1か月前
株式会社ダイヘン
インチング制御方法
1か月前
ダイハツ工業株式会社
冷却構造
20日前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
8日前
株式会社FUJI
ワーク置き台
1か月前
旭精工株式会社
シャフトブレーキ
1か月前
光精工株式会社
クーラントタンク
1か月前
株式会社ムラタ溶研
剪断装置
2か月前
津田駒工業株式会社
工作機械用の主軸装置
1か月前
古川精機株式会社
タッピングガイド
1か月前
株式会社メタルクリエイト
切削装置
14日前
株式会社ダイヘン
アークスタート制御方法
1か月前
三和テッキ株式会社
レーザ付着物除去装置
1か月前
住友重機械工業株式会社
レーザ装置
1日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
8日前
トヨタ自動車株式会社
レーザ溶接方法
1か月前
株式会社東京精密
加工用排液濾過装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
20日前
エンシュウ株式会社
摩擦撹拌接合装置
28日前
株式会社アイシン
金属部材の接合方法
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
1か月前
株式会社大林組
構造物形成方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る