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公開番号2025096820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023212761
出願日2023-12-18
発明の名称溶接マスク
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B23K 9/32 20060101AFI20250623BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】適切に遮光しつつ溶接棒の軌跡を表示できる溶接マスクを提供する。
【解決手段】本開示に係る溶接マスク10は、表示部1と、遮光部2と、検知部3と、制御部4とを備えた溶接マスクである。表示部1は、溶接棒6aの軌跡を表示し、遮光部2は、溶接マスク本体5の窓5aに取り付けられる。検知部3は、溶接電流の大きさに応じて溶接開始を検知する。制御部4は、検知部3が溶接開始を検知した場合、遮光部2に遮光させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表示部と、遮光部と、検知部と、制御部とを備えた溶接マスクであって、
前記表示部は、溶接棒の軌跡を表示し、
前記遮光部は、溶接マスク本体の窓に取り付けられ、
前記検知部は、溶接電流の大きさに応じて溶接開始を検知し、
前記制御部は、前記検知部が溶接開始を検知した場合、前記遮光部に遮光させる、
溶接マスク。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記検知部は、前記溶接電流の大きさに応じて溶接停止を検知し、
前記制御部は、前記検知部が溶接停止を検知した場合、前記遮光部の遮光を停止させる、
請求項1に記載の溶接マスク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は溶接マスクに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
発明者等は、特許文献1に開示の加工軌跡表示システムを開発した。当該加工軌跡表示システムは、溶接棒の座標情報と先端までの距離から先端位置を算出し、溶接棒の先端部の軌跡を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特願2022-091516
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者等は、溶接棒の軌跡を表示する遮光部付きの溶接マスクを想起した。具体的には、この遮光部付きの溶接マスクは、溶接作業者が装着可能なヘッドマウントディスプレイ方式の複合現実のウェアラブルコンピュータと、この上から装着可能な溶接マスクとを備える。これによって、溶接作業中の溶接作業者に、溶接棒の軌跡を表示できる。
【0005】
発明者等は、以下の課題を発見した。
遮光部は、溶接により発生した赤外線等を検知して、遮光する。一方、このようなウェアラブルコンピュータが赤外線カメラを備える場合、赤外線カメラが赤外線を放射する。遮光部付きの溶接マスクは、赤外線カメラにより放射された赤外線を検知して、遮光部が溶接開始前、及び溶接終了後において光を遮るおそれがある。すなわち、適切に遮光できないおそれがある。
【0006】
また、このようなウェアラブルコンピュータが備える赤外線カメラやセンサ等は、遮光部付きの溶接面に覆われると、それらの必要な機能を発揮しないおそれがあった。一方、当該赤外線カメラやセンサ等は、遮光部付きの溶接面の外側に露出した場合、溶接による熱やガスの影響を受けるおそれがある。従って、溶接棒の軌跡を表示できないおそれがある。
【0007】
本開示は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、適切に遮光しつつ溶接棒の軌跡を表示できる溶接マスクを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る溶接マスクは、
表示部と、遮光部と、検知部と、制御部とを備えた溶接マスクであって、
前記表示部は、溶接棒の軌跡を表示し、
前記遮光部は、溶接マスク本体の窓に取り付けられ、
前記検知部は、溶接電流の大きさに応じて溶接開始を検知し、
前記制御部は、前記検知部が溶接開始を検知した場合、前記遮光部に遮光させる。
【0009】
上述した溶接マスクにおいて、前記検知部は、前記溶接電流の大きさに応じて溶接停止を検知し、
前記制御部は、前記検知部が溶接停止を検知した場合、前記遮光部の遮光を停止させてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、適切に遮光しつつ溶接棒の軌跡を表示できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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