TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025101210
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217880
出願日2023-12-25
発明の名称溶接装置
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類B23K 9/133 20060101AFI20250630BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】用いる溶接ワイヤのワイヤ径に応じて、適切な減速比の送給ギアを選択させることが可能な溶接装置を提供する。
【解決手段】溶接装置A1は、消耗電極式の溶接を行う。溶接装置A1は、溶接ノズル3と、溶接ワイヤ8を溶接ノズル3に送給する送給ロール521、送給ロール521を回転させるための回転トルクを発生させる送給モータ522、および、送給モータ522の回転トルクを送給ロール521に伝達するギアユニット523を有するワイヤ送給装置5と、送給モータ522の負荷が高い高負荷状態を検出する検出部と、検出部が高負荷状態を検出した時に報知を行う報知部と、を備える。ギアユニット523は、取り換え可能な送給ギアを有する。報知部は、検出部が高負荷状態を検出した場合に、溶接ワイヤ8のワイヤ径に対して送給ギアの減速比が適切ではないことを報知する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
消耗電極式の溶接を行う溶接装置であって、
溶接ノズルと、
溶接ワイヤを前記溶接ノズルに送給する送給ロール、前記送給ロールを回転させるための回転トルクを発生させる送給モータ、および、前記送給モータの回転トルクを前記送給ロールに伝達するギアユニットを有するワイヤ送給装置と、
前記送給モータの負荷が高い高負荷状態を検出する検出部と、
前記検出部が前記高負荷状態を検出した時に報知を行う報知部と、
を備え、
前記ギアユニットは、取り換え可能な送給ギアを有し、
前記報知部は、前記検出部が前記高負荷状態を検出した場合に、前記溶接ワイヤのワイヤ径に対して前記送給ギアの減速比が適切ではないことを報知する、溶接装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記報知部は、前記溶接ワイヤのワイヤ径が太径と細径とを切り分ける基準値以上の場合に前記高負荷状態になると、減速比がより高い前記送給ギアに取り換える案内を報知し、一方、前記溶接ワイヤのワイヤ径が前記基準値未満の場合に前記高負荷状態になると、減速比がより低い前記送給ギアに取り換える案内を報知する、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項3】
前記溶接ワイヤのワイヤ径を設定する設定部をさらに備え、
前記報知部は、前記溶接ワイヤのワイヤ径として、前記設定部での設定値を用いる、請求項2に記載の溶接装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記送給モータに供給されるモータ電流の大きさを検出しており、検出した前記モータ電流の大きさが閾値以上となった場合に、前記高負荷状態であると判断する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の溶接装置。
【請求項5】
サブマージアーク溶接を行う、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の溶接装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、消耗電極式の溶接を行う溶接装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、溶接装置には、消耗電極式のアーク溶接を行うものがある。消耗電極式のアーク溶接においては、ワイヤ送給装置によって、溶接ワイヤを溶接トーチに送給しつつ、溶接電源から給電チップを介して溶接ワイヤに給電する。これにより、溶接ワイヤと被溶接物との間にアークが発生して、溶接が行われる。例えば、特許文献1には、消耗電極式のアーク溶接を行う溶接装置が開示されている。特許文献1に記載の溶接装置は、ワイヤ送給装置を備えており、当該ワイヤ送給装置は、送給モータと、ギアユニットと、送給ロールとを備える。送給モータは、ギアユニットを介して減速して、送給ロールを回転駆動する。送給ロールの回転により、溶接ワイヤが送給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-30052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
溶接ワイヤのワイヤ径(直径)は、被溶接物の素材、被溶接物の厚さおよび溶接ワイヤに流す電流量などに応じて、利用者によって選択される。この時、用いる溶接ワイヤのワイヤ径に応じて、ギアユニットでは、溶接ワイヤの送給に必要なトルクと送給速度の関係から適切な減速比の送給ギアを選択する必要がある。例えば、互いにワイヤ径が異なる第1ワイヤと第2ワイヤとがあり、第1ワイヤのワイヤ径は、第2ワイヤのワイヤ径よりも大きいとする。このとき、第1ワイヤ(相対的にワイヤ径が大きい溶接ワイヤ)の送給には、第2ワイヤ(相対的にワイヤ径が小さい溶接ワイヤ)の送給と比較して、送給速度は遅いが、大きなトルクが必要である。反対に、第2ワイヤ(相対的にワイヤ径が小さい溶接ワイヤ)の送給には、第1ワイヤ(相対的にワイヤ径が大きい溶接ワイヤ)の送給と比較して、小さなトルクでよいが、送給速度は速い。そのため、送給ギアの減速比を適切に選択しなければ、送給モータにかかる負荷が大きくなり、送給モータが故障する虞がある。また、溶接ワイヤの送給において、必要な送給量を確保できず、溶接欠陥となる虞がある。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、用いる溶接ワイヤのワイヤ径に応じて、適切な減速比の送給ギアを選択させることが可能な溶接装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によって提供される溶接装置は、消耗電極式の溶接を行う溶接装置であって、溶接ノズルと、溶接ワイヤを前記溶接ノズルに送給する送給ロール、前記送給ロールを回転させるための回転トルクを発生させる送給モータ、および、前記送給モータの回転トルクを前記送給ロールに伝達するギアユニットを有するワイヤ送給装置と、前記送給モータの負荷が高い高負荷状態を検出する検出部と、前記検出部が前記高負荷状態を検出した時に報知を行う報知部と、を備え、前記ギアユニットは、取り換え可能な送給ギアを有し、前記報知部は、前記検出部が前記高負荷状態を検出した場合に、前記溶接ワイヤのワイヤ径に対して前記送給ギアの減速比が適切ではないことを報知する。
【0007】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記報知部は、前記溶接ワイヤのワイヤ径が太径と細径とを切り分ける基準値以上の場合に前記高負荷状態になると、減速比がより高い前記送給ギアに取り換える案内を報知し、一方、前記溶接ワイヤのワイヤ径が前記基準値未満の場合に前記高負荷状態になると、減速比がより低い前記送給ギアに取り換える案内を報知する。
【0008】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記溶接ワイヤのワイヤ径を設定する設定部をさらに備え、前記報知部は、前記溶接ワイヤのワイヤ径として、前記設定部での設定値を用いる。
【0009】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記検出部は、前記送給モータに供給されるモータ電流の大きさを検出しており、検出した前記モータ電流の大きさが閾値以上となった場合に、前記高負荷状態であると判断する。
【0010】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、当該溶接装置は、サブマージアーク溶接を行う。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社ダイヘン
移動体
1か月前
株式会社ダイヘン
移動体
2か月前
株式会社ダイヘン
変圧器
16日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
2か月前
株式会社ダイヘン
搬送装置
1か月前
株式会社ダイヘン
ヒューズ
2か月前
株式会社ダイヘン
電源装置
3日前
株式会社ダイヘン
溶接装置
26日前
株式会社ダイヘン
溶接装置
26日前
株式会社ダイヘン
充電装置
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
26日前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
25日前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
26日前
株式会社ダイヘン
電力システム
1か月前
株式会社ダイヘン
直流電源回路
25日前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
10日前
株式会社ダイヘン
固相接合装置
10日前
株式会社ダイヘン
溶接ロボット
2か月前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
8日前
株式会社ダイヘン
溶接ロボット
2か月前
株式会社ダイヘン
高周波電源装置
16日前
株式会社ダイヘン
安定度向上装置
25日前
株式会社ダイヘン
レーザ溶接装置
1か月前
株式会社ダイヘン
プラズマ処理装置
2か月前
株式会社ダイヘン
負荷時タップ切換器
1か月前
株式会社ダイヘン
フラックス回収装置
24日前
株式会社ダイヘン
ロボット制御システム
2か月前
株式会社ダイヘン
コイル及び電力授受装置
1日前
株式会社ダイヘン
サブマージアーク溶接機
24日前
株式会社ダイヘン
サブマージアーク溶接機
26日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
1か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
1か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
2日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
2日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
2日前
続きを見る