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公開番号
2025101834
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023218883
出願日
2023-12-26
発明の名称
溶接トーチ
出願人
株式会社ダイヘン
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
B23K
9/29 20060101AFI20250701BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】内側ノズルの内側に配置された電極棒の取り扱いを容易にする。
【解決手段】溶接トーチ1は、電極棒20と、内側ノズル50と、外側ノズル70と、弾性部材100とを備える。電極棒20は、第1の方向に沿って延在し、第1の方向の一方に先端部21を有している。内側ノズル50は、電極棒20の先端部21との間にシールドガスを通過させる第1ガス流路F1が形成されるように電極棒20の外側に配置されている。外側ノズル70は、内側ノズル50との間にシールドガスを通過させる第2ガス流路F2が形成されるように内側ノズル50の外側に配置されている。弾性部材100は、第1の方向の一方に向けて内側ノズル50を付勢する。弾性部材100の付勢力に抗して内側ノズル50を第1の方向の他方に移動させることにより電極棒20の先端部21が内側ノズル50から突出可能に構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の方向に沿って延在し、前記第1の方向の一方に先端部を有する電極棒と、
前記電極棒の前記先端部との間にシールドガスを通過させる第1ガス流路が形成されるように前記電極棒の外側に配置された内側ノズルと、
前記内側ノズルとの間にシールドガスを通過させる第2ガス流路が形成されるように前記内側ノズルの外側に配置された外側ノズルと、
前記第1の方向の前記一方に向けて前記内側ノズルを付勢する弾性部材とを備え、
前記弾性部材の付勢力に抗して前記内側ノズルを前記第1の方向の他方に移動させることにより前記電極棒の前記先端部が前記内側ノズルから突出可能に構成されている、溶接トーチ。
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【請求項2】
前記電極棒と前記内側ノズルとを同軸配置するための芯出部材をさらに備え、
前記弾性部材は、前記芯出部材を介して前記内側ノズルを付勢している、請求項1に記載の溶接トーチ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接トーチに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
溶接トーチの構成を開示した先行技術文献として、特開2023-42306号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された溶接トーチは、非消耗電極と、内側ノズルと、外側ノズルとを備える。内側ノズルは、非消耗電極に対して径方向の外側に配置されている。外側ノズルは、内側ノズルに対して径方向の外側に配置されている。非消耗電極と内側ノズルとの間には、第1ガス流路が形成されている。内側ノズルと外側ノズルとの間には、第2ガス流路が形成されている。溶接トーチは、内側ノズルが取り付けられた状態ではプラズマ溶接を行ない、内側ノズルが取り外された状態ではTIG(Tungsten Inert Gas)溶接を行なう。
【0003】
アークスポット溶接用ノズルの取付構造を開示した先行技術文献として、特開平5-57451号公報(特許文献2)がある。特許文献2に記載されたアークスポット溶接用ノズルの取付構造において、アークスポット溶接用ノズルが溶接トーチ先端にバネを介してノズルの軸方向へ摺動可能に取り付けられている。
【0004】
ガスシールドアーク溶接用トーチの構成を開示した先行技術文献として、特開平9-248675号公報(特許文献3)がある。特許文献3に記載されたガスシールドアーク溶接用トーチは、ノズルと、電極棒とを備える。ノズルはシールドガスを噴出する。電極棒は、ノズル内に挿入されつつ配置されている。ノズルの噴出口側を母材開先に接触させた際に、電極棒をトーチ軸線上に位置固定させた状態で、ノズルの少なくとも先端側が軸線に対し左右に変位可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-42306号公報
特開平5-57451号公報
特開平9-248675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
溶接トーチにおいて電極棒と外側ノズルとの間に配置される内側ノズルは、シールドガスの流速を高めるために、通常のTIG溶接の場合と比較して電極棒との隙間を小さく保ちつつ電極棒の先端側まで電極棒を覆っている。このため、電極棒の交換時に内側ノズルの内側に配置された電極棒を把持しにくく、電極棒の取り扱いが難しい。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、内側ノズルの内側に配置された電極棒の取り扱いを容易にすることができる、溶接トーチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に基づく溶接トーチは、電極棒と、内側ノズルと、外側ノズルと、弾性部材とを備える。電極棒は、第1の方向に沿って延在し、第1の方向の一方に先端部を有している。内側ノズルは、電極棒の先端部との間にシールドガスを通過させる第1ガス流路が形成されるように電極棒の外側に配置されている。外側ノズルは、内側ノズルとの間にシールドガスを通過させる第2ガス流路が形成されるように内側ノズルの外側に配置されている。弾性部材は、第1の方向の一方に向けて内側ノズルを付勢する。弾性部材の付勢力に抗して内側ノズルを第1の方向の他方に移動させることにより電極棒の先端部が内側ノズルから突出可能に構成されている。
【0009】
この場合、弾性部材の付勢力に抗して内側ノズルを第1の方向の他方に移動させることにより、内側ノズルから電極棒を突出させることによって、電極棒を交換するときに溶接トーチから電極棒を取り外す際に電極棒を把持しやすくすることができるため、内側ノズルの内側に配置された電極棒の取り扱いを容易にすることができる。
【0010】
本発明の一形態における溶接トーチは、芯出部材をさらに備える。芯出部材は、電極棒と内側ノズルとを同軸配置するために設けられている。弾性部材は、芯出部材を介して内側ノズルを付勢している。
(【0011】以降は省略されています)
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