TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025108128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001836
出願日2024-01-10
発明の名称固相接合装置および固相接合方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B23K 20/00 20060101AFI20250715BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】固相接合において一定の高さの突起が形成できる技術を提供することである。
【解決手段】固相接合装置において、導電性があり厚み方向に重なる第1ワークおよび第2ワークを厚み方向における両側から押圧する一対の加圧軸と、一対の加圧軸の周囲にそれぞれ配置された一対の電極と、制御装置とを備え、制御装置が、第1ワークおよび第2ワークの材料の特性に応じて、一対の加圧軸の押込み量を制御する(ステップS1~S3)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
導電性があり厚み方向に重なる第1ワークおよび第2ワークを厚み方向における両側から押圧する一対の加圧軸と、
前記一対の加圧軸の周囲にそれぞれ配置された一対の電極と、
制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記第1ワークおよび前記第2ワークの材料の特性に応じて、前記一対の加圧軸の押込み量を制御する、固相接合装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記第1ワークおよび前記第2ワークの材料の特性に応じて、前記一対の加圧軸の押込みにより生じる突起の高さが基準値となるように、前記一対の加圧軸の押込み量を制御する、請求項1に記載の固相接合装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記第1ワークおよび前記第2ワークの材料の特性において、前記一対の加圧軸の押込み量に対する材料の変形量が小さくなるに従って、前記押込み量を増加させる制御をする、請求項1または請求項2に記載の固相接合装置。
【請求項4】
前記第1ワークおよび前記第2ワークの材料の特性は、材料の硬さと前記一対の加圧軸の押込み量との関係に関する第1特性、材料の板厚と前記一対の加圧軸の押込み量との関係に関する第2特性、および、材料の引張強さと前記一対の加圧軸の押込み量との関係に関する第3特性のうち、少なくともいずれか1つの特性を含む、請求項1に記載の固相接合装置。
【請求項5】
導電性があり厚み方向に重なる第1ワークおよび第2ワークを厚み方向における両側から押圧する一対の加圧軸と、
前記一対の加圧軸の周囲にそれぞれ配置された一対の電極とを備えた固相接合装置を用いた固相接合方法であって、
前記第1ワークおよび前記第2ワークの材料の特性を取得するステップと、
前記第1ワークおよび前記第2ワークの材料の特性に応じて、前記一対の加圧軸の押込み量を制御するステップとを実行する、固相接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、固相接合装置および固相接合方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許第7242112号公報(特許文献1)には、押圧部を含む加圧機構と、一対の溶接電極を含む通電機構とを備える固相点接合装置が開示されている。特許文献1に開示された固相点接合装置は、金属板材料に対して、押圧部の底面に設けられた突起を押圧した後に底面を押圧することにより、押圧部を金属板材料に圧入する。その後、このような固相点接合装置では、電極から金属板材料に電流を流すとともに押圧部で金属板材料をさらに押圧することにより、金属板材料が接合される。
【0003】
特許文献1では、押圧部を金属板材料に圧入する場合に、金属板材料に対してどのような押込み量および加圧力で押圧部を金属板材料に圧入するかについて明確な開示がされていない。一般的に、固相点接合装置のような固相接合装置では、金属板材料であるワークを押圧する場合に、材料の種類に関わらず、一定の押込み量で加圧軸がワークに押込まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7242112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のように、ワークに対して一定の押込み量で加圧軸を押込む場合には、次のような問題があった。
【0006】
固相接合装置では、一対の加圧軸により、導電性があり厚み方向に重なる第1ワークおよび第2ワークに対して、厚み方向における両側から加圧軸を押込むことにより第1ワークおよび第2ワークに一定の高さの突起を形成する。そして、固相接合装置では、第1ワークに形成した突起と第2ワークに形成した突起とが接触した接触面に電極から電流を流すことにより第1ワークおよび第2ワークを軟質化させる。
【0007】
固相接合装置では、ワークに突起を形成する場合において、たとえば、硬さが異なる等の材料特性が異なるワークに対して一定の押込み量で加圧軸を押込む場合には、同じ押込み量で加圧軸を押込んでも、一定の高さの突起が形成できる場合と、一定の高さの突起が形成できない場合とが生じる。
【0008】
このように、ワークに一定の高さの突起が形成できない場合には、ワークに一定の高さの突起が形成された場合と比べて、ワークへの電流の流れやすさが異なるようになるので、突起の形成後にワークに電流を流すと、通電の過剰または通電の不足が生じる等の理由により、接合後のワークの強度が不十分になるおそれがある。
【0009】
本開示の目的は、固相接合において一定の高さの突起が形成できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の固相接合装置は、導電性があり厚み方向に重なる第1ワークおよび第2ワークを厚み方向における両側から押圧する一対の加圧軸と、一対の加圧軸の周囲にそれぞれ配置された一対の電極と、制御装置とを備える。制御装置は、第1ワークおよび第2ワークの材料の特性に応じて、一対の加圧軸の押込み量を制御する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社ダイヘン
変圧器
7日前
株式会社ダイヘン
移動体
1か月前
株式会社ダイヘン
充電装置
1か月前
株式会社ダイヘン
搬送装置
21日前
株式会社ダイヘン
溶接装置
17日前
株式会社ダイヘン
溶接装置
17日前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
21日前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
16日前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
17日前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
17日前
株式会社ダイヘン
電力システム
1か月前
株式会社ダイヘン
固相接合装置
1日前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
1日前
株式会社ダイヘン
直流電源回路
16日前
株式会社ダイヘン
高周波電源装置
7日前
株式会社ダイヘン
レーザ溶接装置
1か月前
株式会社ダイヘン
安定度向上装置
16日前
株式会社ダイヘン
フラックス回収装置
15日前
株式会社ダイヘン
負荷時タップ切換器
1か月前
株式会社ダイヘン
サブマージアーク溶接機
15日前
株式会社ダイヘン
サブマージアーク溶接機
17日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
1か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
28日前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
1か月前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
1か月前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
28日前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
28日前
株式会社ダイヘン
吸引ノズルおよびその製造方法
15日前
東北電力株式会社
電圧調整装置
1か月前
株式会社ダイヘン
固相接合装置および固相接合方法
1日前
株式会社ダイヘン
制御回路、および、蓄電池システム
1日前
株式会社ダイヘン
フィルタ回路、および、電力変換装置
1か月前
株式会社ダイヘン
受電装置及びワイヤレス給電システム
1か月前
株式会社ダイヘン
双腕装置の制御装置及びロボットシステム
1か月前
株式会社ダイヘン
集積構造体及びバッテリーパックの集積方法
7日前
株式会社ダイヘン
ベルト伝動機構およびこれを備えた搬送ロボット
21日前
続きを見る