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公開番号2025090120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205151
出願日2023-12-05
発明の名称2重シールドティグ溶接方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人
主分類B23K 9/067 20060101AFI20250610BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】2重シールドティグ溶接方法において、溶接開始部にブローホールが発生することを抑制すること。
【解決手段】インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、溶接開始に際してインナーガスFi及びアウターガスFoのプリフロー(時刻t1~t3)を行った後にアークを発生させ溶接電流Iavを通電させて溶接する2重シールドティグ溶接方法において、インナーガスの流量Fiを、時刻t3にアークが発生した時点からの初期期間(時刻t3~t4)中は前記インナーガスの流速がアウターガスの流速の±20%以内になるように設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、
溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させ溶接電流を通電させて溶接する2重シールドティグ溶接方法において、
前記インナーガスの流量を、前記アークが発生した時点からの初期期間中は前記インナーガスの流速が前記アウターガスの流速の±20%以内になるように設定する、
ことを特徴とする2重シールドティグ溶接方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記初期期間の終了後は前記インナーガスの流量を定常値まで経時的に増加させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項3】
前記初期期間を溶接開始部にブローホールが発生しない値に設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項4】
前記溶接電流は電極マイナス極性期間中の電極マイナス極性電流及び電極プラス極性期間中の電極プラス極性電流から形成されており、
前記電極プラス極性電流は第1電極プラス極性期間中の第1電極プラス極性電流及び第2電極プラス極性期間中の第2電極プラス極性電流から形成されており、
前記第1電極プラス極性電流の値は前記第2電極プラス極性電流のピーク値の20%~60%である、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の2重シールドティグ溶接方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2重シールドティグ溶接方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、溶接電流を通電して溶接する2重シールドティグ溶接方法が慣用されている(例えば、特許文献1参照)。インナーガス及びアウターガスとしては、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスが使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-15048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2重シールドティグ溶接方法では、溶接開始時にアーク発生状態が過渡的な状態にあるときに、ガスの流れが乱れることを起因として、ブローホールが発生しやすいという問題がある。特に、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム等を溶接する場合にブローホールが発生しやすい。
【0005】
そこで、本発明では、溶接開始部にブローホールが発生することを抑制することができる2重シールドティグ溶接方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、
溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させ溶接電流を通電させて溶接する2重シールドティグ溶接方法において、
前記インナーガスの流量を、前記アークが発生した時点からの初期期間中は前記インナーガスの流速が前記アウターガスの流速の±20%以内になるように設定する、
ことを特徴とする2重シールドティグ溶接方法である。
【0007】
請求項2の発明は、
前記初期期間の終了後は前記インナーガスの流量を定常値まで経時的に増加させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【0008】
請求項3の発明は、
前記初期期間を溶接開始部にブローホールが発生しない値に設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【0009】
請求項4の発明は、
前記溶接電流は電極マイナス極性期間中の電極マイナス極性電流及び電極プラス極性期間中の電極プラス極性電流から形成されており、
前記電極プラス極性電流は第1電極プラス極性期間中の第1電極プラス極性電流及び第2電極プラス極性期間中の第2電極プラス極性電流から形成されており、
前記第1電極プラス極性電流の値は前記第2電極プラス極性電流のピーク値の20%~60%である、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る2重シールドティグ溶接方法によれば、ブローホールの発生を抑制して、良好な溶接品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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