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公開番号
2025092280
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023208063
出願日
2023-12-08
発明の名称
負荷時タップ切換器
出願人
株式会社ダイヘン
代理人
個人
,
個人
主分類
G05F
1/20 20060101AFI20250612BHJP(制御;調整)
要約
【課題】サイリスタのゲート端子に関する回路を比較的に簡易な構成とする負荷時タップ切換器を提供する。
【解決手段】電圧調整装置において、複数の切換スイッチと、複数の切換スイッチをオンに駆動して導通させる駆動部32とを備える負荷時タップ切換器は、複数の切換スイッチそれぞれが、逆並列に接続される第1サイリスタTh11と第2サイリスタTh12を含み、第1サイリスタのゲートと、第2サイリスタのゲートとの間には、ゲート間スイッチS1が配置され、第1サイリスタのゲートとカソードとの間には、第1サイリスタのカソードとゲートとによるPN接合部J3に対し、並列に第1抵抗R1が配置され、第2サイリスタのゲートとカソードとの間には、第2サイリスタのカソードとゲートとによるPN接合部に対し並列に第2抵抗R2が配置され、駆動部は、ゲート間スイッチの開閉制御を行うことにより、切換スイッチにおける導通を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
タップ付変圧器の巻線が有する複数のタップを切り換えるための複数の切換スイッチと、該複数の切換スイッチをオンに駆動して導通させる駆動部とを備える負荷時タップ切換器であって、
複数の前記切換スイッチそれぞれは、逆並列に接続される第1サイリスタと第2サイリスタを含み、
前記第1サイリスタのゲートと、前記第2サイリスタのゲートとの間には、ゲート間スイッチが配置され、
前記第1サイリスタのゲートとカソードとの間には、前記第1サイリスタのカソードとゲートとによるPN接合部に対し、並列に第1抵抗が配置され、
前記第2サイリスタのゲートとカソードとの間には、前記第2サイリスタのカソードとゲートとによるPN接合部に対し、並列に第2抵抗が配置され、
前記駆動部は、前記ゲート間スイッチの開閉制御を行うことにより、前記切換スイッチにおける導通を制御する
負荷時タップ切換器。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記第1サイリスタのゲートとカソードとの間には、前記第1抵抗に対して並列に第1コンデンサが配置され、
前記第2サイリスタのゲートとカソードとの間には、前記第2抵抗に対して並列に第2コンデンサが配置される
請求項1に記載の負荷時タップ切換器。
【請求項3】
前記ゲート間スイッチは、絶縁型の双方向半導体素子により構成される
請求項2に記載の負荷時タップ切換器。
【請求項4】
前記第1サイリスタ又は前記第2サイリスタに対し、並列にスナバ回路が配置される
請求項2に記載の負荷時タップ切換器。
【請求項5】
前記駆動部は、前記ゲート間スイッチを閉にすることにより、前記切換スイッチにおける電流の導通を開始し、
前記駆動部が前記ゲート間スイッチを閉にした時点から、前記第1サイリスタ又は前記第2サイリスタの一方のサイリスタが点弧するまでは、他方のサイリスタに並列に接続される前記第1抵抗又は前記第2抵抗のいずれかに電流が流れることにより、前記切換スイッチにおける電流の導通が行われる
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の負荷時タップ切換器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷時タップ切換器に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
いわゆる間接切換方式による電圧調整装置は、二次巻線が配電線に直列に接続される直列変圧器と、一次巻線が配電線に並列に接続され、二次巻線に複数のタップが設けられた調整変圧器と、該複数のタップを切り換えて直列変圧器の一次巻線に接続するタップ切換器とを備えている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、逆並列に接続されたサイリスタ対3つと、1つの制御用電源部及び制御部とを含むソリッドステートコンタクタを用いたタップ切換装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-115770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のタップ切換装置においては、逆並列に接続されたサイリスタのゲート端子に関する回路を比較的に簡易な構成とする点について考慮されていない。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、逆並列に接続されたサイリスタのゲート端子に関する回路を比較的に簡易な構成とすることができるタップ切換装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る負荷時タップ切換器は、タップ付変圧器の巻線が有する複数のタップを切り換えるための複数の切換スイッチと、該複数の切換スイッチをオンに駆動して導通させる駆動部とを備える負荷時タップ切換器であって、複数の前記切換スイッチそれぞれは、逆並列に接続される第1サイリスタと第2サイリスタを含み、前記第1サイリスタのゲートと、前記第2サイリスタのゲートとの間には、ゲート間スイッチが配置され、前記第1サイリスタのゲートとカソードとの間には、前記第1サイリスタのカソードとゲートとによるPN接合部に対し、並列に第1抵抗が配置され、前記第2サイリスタのゲートとカソードとの間には、前記第2サイリスタのカソードとゲートとによるPN接合部に対し、並列に第2抵抗が配置され、前記駆動部は、前記ゲート間スイッチの開閉制御を行うことにより、前記切換スイッチにおける導通を制御する。
【0007】
本態様にあたっては、負荷時タップ切換器は、調整変圧器のタップを切り換えて選択するための切換スイッチと、タップを切り換える制御を行う際、切換スイッチをオン又はオフに駆動する駆動部とを備える。このように構成される負荷時タップ切換器は、例えば、LVR(Low Voltage Regulator)又はTVR(Thyristor type Step Voltage Regulator)にて構成される電圧調整装置に含まれる。すなわち、電圧調整装置は、直列変圧器、調整変圧器、及び負荷時タップ切換器を含み、負荷時タップ切換器は、調整変圧器のタップを切り換えて選択するための切換スイッチと、切換スイッチをオン又はオフして前記タップを切り換える制御を行う制御部及び駆動部を備えるものであり、当該負荷時タップ切換器は、電圧調整装置の一部位を構成する。負荷時タップ切換器は、複数のタップを備え、当該タップの個数に応じて、複数の切換スイッチが、並列に設けられている。複数の切換スイッチそれぞれは、逆並列に接続される第1サイリスタ及び第2サイリスタから成る2つのサイリスタと、これら第1サイリスタと第2サイリスタのゲート(制御端子)同士を接続するゲート間スイッチを含む。駆動部は、切換スイッチの切り換えを制御する制御部からの駆動信号に基づいて各切換スイッチをオンに駆動するにあたり、ゲート間スイッチをオン(閉)にすることにより、印加された電圧の極性に対し、順方向に接続されるサイリスタ(順バイアス側のサイリスタ)をオン(導通状態)にすることができる。すなわち、第1サイリスタのゲートと第2サイリスタのゲートとの間に設けられたゲート間スイッチを閉(オン)にすることにより、これら第1サイリスタのゲート及び第2サイリスタが接続される回路(これらサイリスタのアノード及びカソードに接続される回路)の電源を用いて、第1サイリスタ及び第2サイリスタをオン(導通状態)にすることができる。ゲート間スイッチが開(オフ)の状態(開放時)においては、印加された電圧の極性に対し、順方向に接続されるサイリスタ(順バイアス側のサイリスタ)のゲートには、当該ゲート間スイッチを介する電流が流れないため、順バイアス側のサイリスタは、オフ(開放状態)とすることができる。これら2つのサイリスタ(第1サイリスタ、第2サイリスタ)それぞれにおいて、カソードとゲートとによるPN接合部に対し、並列となるように抵抗(第1抵抗、第2抵抗)が配置されている。このように、サイリスタに対し追加配置された抵抗(並列抵抗)は、印加された電圧の極性に対し、逆バイアス側のサイリスタのカソードから、順バイアスのサイリスタのゲートへ、電流(ゲート電流)を流す経路の一部を成す。当該抵抗(並列抵抗)は、アノードにおけるPN接合部、アノードとゲート間のPN接合部における逆バイアス時のインピーダンスと比較して、十分に小さい抵抗値(例えば50Ω)によるものであればよい。このように第1サイリスタのゲートと第2サイリスタのゲートとの間にゲート間スイッチを設けることにより、サイリスタが接続される回路の電源を用いて、切換スイッチの開閉制御を行うことができ、ゲート電源を、当該サイリスタが接続される回路の電源とは別個に設けることを不要とすることができる。また、第1サイリスタ及び第2サイリスタにおいて、カソードとゲートとによるPN接合部(ジャンクション)に対し、並列に配置した抵抗(並列抵抗)を追加することにより、順方向のPN接合部に対し、比較的に低い電圧(例えば1V未満)であっても当該順方向特性を示し僅かでも分圧が発生するとゲート電流が流れサイリスタが点弧する等の誤点弧が発生することを、抑制することができる。従って、これらゲート間スイッチ及び抵抗(並列抵抗)を用いることにより、逆並列に接続されたサイリスタのゲート端子に関する回路を比較的に簡易及び安価となる負荷時タップ切換器を構成することができる。
【0008】
本開示の一態様に係る負荷時タップ切換器は、前記第1サイリスタのゲートとカソードとの間には、前記第1抵抗に対して並列に第1コンデンサが配置され、前記第2サイリスタのゲートとカソードとの間には、前記第2抵抗に対して並列に第2コンデンサが配置される。
【0009】
本態様にあたっては、サイリスタ(第1サイリスタ、第2サイリスタ)それぞれに対し、追加配置された抵抗(第1抵抗、第2抵抗)それぞれに対し、コンデンサ(第1コンデンサ、第2コンデンサ)それぞれが、並列に配置される。従って、第1抵抗と第1コンデンサとにより第1並列回路が構成され、第2抵抗と第2コンデンサとにより第2並列回路が構成される。このようにコンデンサを抵抗に対し、並列に配置(接続)することにより、ゲート間スイッチの開閉時(オン/オフ時)に、これらコンデンサ及び抵抗による並列回路に含まれるゲート端子の電圧又は電流に比較的に大きな変化(時間変化)が発生し、ノイズ等が生じた場合であっても、当該ノイズを除去して誤動作が発生することを抑制又は防止することができる。すなわち、抵抗に並列に接続されたコンデンサを、誤動作対策を図るためのノイズ除去用コンデンサとして機能させることができる。
【0010】
本開示の一態様に係る負荷時タップ切換器は、前記ゲート間スイッチは、絶縁型の双方向半導体素子により構成される。
(【0011】以降は省略されています)
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