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公開番号2024160430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075394
出願日2023-05-01
発明の名称切削装置
出願人株式会社メタルクリエイト
代理人個人
主分類B23Q 11/00 20060101AFI20241107BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】切削工具の支持部周囲に巻き付いた切屑を切削中に速やかに除去してその増大を防止し、併せて切削の作業サイクルの増大を回避することができる切削装置を提供する。
【解決手段】棒状支持部21に切刃22を備える構造の切削工具2を有し、支持部21の周囲に、当該支持部21の基端から先端方向へ所定の圧力で流体を供給する複数の供給口132が周方向等間隔で設けられ、これら供給口132から供給される流体の圧力によって支持部21の周囲に巻き付いた切屑Cが当該支持部21の先端から押出し除去される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
棒状支持部に切刃を備える構造の切削工具を有し、前記支持部の周囲に、当該支持部の基端から先端方向へ所定の圧力で流体を供給する複数の供給口が周方向等間隔で設けられ、これら供給口から供給される流体の圧力によって前記支持部の周囲に巻き付いた切屑が当該支持部の先端から押出し除去される切削装置。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記切削工具の棒状支持部が挿入保持される接続口を設けたホルダを備え、前記ホルダには前記接続口の周囲の端面に前記供給口が開口し、これら各供給口がホルダ内に形成された流体供給用の流体流路に連通している請求項1に記載の切削装置。
【請求項3】
前記流体流路から前記各供給口へ至る分岐路に流量調節機構を設けた請求項2に記載の切削装置。
【請求項4】
前記流体としてクーラントを使用した請求項1ないし3のいずれかに記載の切削装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は切削装置に関し、特にその切屑除去構造に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
切削装置で使用される切削工具には棒状支持部の先端に切刃を備えた構造のものが多く、切削加工時に生じる細長い切屑が往々にして上記支持部の周囲に巻き付いて増大し、切削工具の破損や製品不良を生じることがある。また、巻き付いた切屑は作業者による除去にも難渋する。
【0003】
そこで、特許文献1には、棒状の切屑除去部材を固定して設け、切削加工終了後に切削工具を上記切屑除去部材の近くに移動させ、さらに切削工具をその支持部の長手方向へ移動させることにより当該支持部の基端から先端方向へ上記切屑除去部材を相対移動させて、上記支持部に巻き付いた切屑を支持部先端から押出し除去するようにした切削装置が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-168037
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし上記従来の構造では、切削終了後にしか切屑除去が行われないから、切削中に切削工具の支持部周囲に切屑が過大に巻き付いて当該切削工具の破損等が生じるという問題を完全には防止できないとともに、切屑の除去を行うために切削工具を余分に移動させる必要があって切削の作業サイクルが増大するという問題もある。
【0006】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、切削工具の支持部周囲に巻き付いた切屑を切削中に速やかに除去して切削工具の破損等を確実に防止するとともに、切削作業サイクルの増大も回避できる切削装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本第1発明の切削装置(T)は、棒状支持部(21)に切刃(22)を備える構造の切削工具(2)を有し、前記支持部(21)の周囲に、当該支持部(21)の基端から先端方向へ所定の圧力で流体を供給する複数の供給口(132)が周方向等間隔で設けられ、これら供給口(132)から供給される流体の圧力によって前記支持部(21)の周囲に巻き付いた切屑(C)が当該支持部(21)の先端から押出し除去される。
【0008】
本第1発明によれば、切削工具の支持部の周囲に複数設けられた供給口から供給される流体によって、切削中においても常時、支持部の周囲に巻き付いた切屑が除去されるから、切削中に切屑が支持部に過大に巻き付いて当該工具の破損等を生じることが防止できる。また、切屑除去のために切削工具を余分に移動させる必要がないから、切削の作業サイクルが増大することも避けられる。
【0009】
本第2発明の切削装置は、前記切削工具(2)の棒状支持部(21)が挿入保持される接続口(12)を設けたホルダ(1)を備え、前記ホルダ(1)には前記接続口(12)の周囲の端面に前記供給口(132)が開口し、これら各供給口(132)がホルダ(1)内に形成された流体供給用の流体流路(13)に連通している。
【0010】
本第3発明の切削装置では、前記流体流路(13)から前記各供給口(132)へ至る分岐路(133)に流量調節機構(3)を設ける。
(【0011】以降は省略されています)

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