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公開番号
2025015413
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024064960
出願日
2024-04-12
発明の名称
転がり軸受、回転機器および転がり軸受の製造方法
出願人
セイコーインスツル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/66 20060101AFI20250123BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】耐久性の確保および回転抵抗の低減を両立できる転がり軸受を提供する。
【解決手段】転がり軸受1は、互いに同軸に配置された内輪10および外輪20と、内輪10と外輪20との間に配置された転動体30と、外輪20に装着され、内輪10と外輪20との間を軸方向の外側から覆うシール部材50と、転動体30とシール部材50との間に配置されたグリース60と、を備える。外輪20は、内輪10に対向する内周面22bを有する。内周面22bには、転動体30を転動可能に支持する外輪軌道面23と、外輪軌道面23の軸方向の端縁から軸方向に延びる箇所に設けられ、径方向に窪む凹部24と、が形成されている。グリース60は、凹部24に接触している。グリース60の不混和ちょう度は、178より大きく287未満である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに同軸に配置された内輪および外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に配置された転動体と、
前記内輪または前記外輪に装着され、前記内輪と前記外輪との間を軸方向の外側から覆うシール部材と、
前記転動体と前記シール部材との間に配置されたグリースと、
を備え、
前記内輪および前記外輪のうち一方の軌道輪は、他方の軌道輪に対向する周面を有し、
前記周面には、
前記転動体を転動可能に支持する軌道面と、
前記軌道面の前記軸方向の端縁から前記軸方向に延びる箇所に設けられ、径方向に窪む凹部と、
が形成され、
前記グリースは、前記凹部に接触しており、
前記グリースの不混和ちょう度は、178より大きく287未満である、
転がり軸受。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記グリースは、前記凹部のうち径方向に対して前記軸方向の外側に傾斜した方向を向く箇所に接触している、
請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記凹部は、径方向に対して前記軸方向の内側に傾斜した方向を向く箇所を有する、
請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項4】
前記グリースは、前記シール部材に接触している、
請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項5】
前記グリースは、前記凹部の前記軌道面側の端縁に形成された稜部に接触している、
請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項6】
前記一方の軌道輪は、前記他方の軌道輪側に突出するとともに前記周面が形成された突出部を有し、
前記突出部は、前記軸方向の外側を向くとともに前記他方の軌道輪側の周縁において前記周面に接続する端面を有し、
前記周面は、前記凹部と前記端面との間に形成された接続面を有し、
前記接続面は、前記径方向において前記軌道面の前記軸方向の端縁よりも前記他方の軌道輪から離れている、
請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項7】
前記周面は、前記凹部の前記軌道面側の端縁から前記径方向および前記軸方向に対して傾斜して前記軌道面側に延びる傾斜部を有する、
請求項1または請求項2に記載の転がり軸受。
【請求項8】
前記グリースは、前記凹部の内側から前記径方向において前記傾斜部側に突出しないように配置されている、
請求項7に記載の転がり軸受。
【請求項9】
前記グリースの混和ちょう度と不混和ちょう度との差が50未満である、
請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項10】
前記グリースの混和ちょう度に対する混和ちょう度と不混和ちょう度との差の比率が22.7%未満である、
請求項1に記載の転がり軸受。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受、回転機器および転がり軸受の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、転がり軸受として一対の軌道輪(内輪および外輪)の間にグリースを保持するものがある。この種の転がり軸受においては、グリースの抵抗が回転抵抗を増大させる要因となる場合がある。ところで、転がり軸受においては、搭載される回転機器の省電力化を目的として回転抵抗の低減が望まれる。特にファンモータ等の各種モータで使用される小型の転がり軸受においては、回転抵抗の低減の要望が強い。
【0003】
転がり軸受の回転抵抗を低減するために、相対回転し合う部材の両方に接触するグリースの量を低減することが有効である。そこで転がり軸受の固定輪(多くの場合で外輪)における軸方向の端部や、この端部側に配置されるシール部材にグリースを塗布することで、転動体(玉)および転動体を保持する保持器に接触するグリースの量の低減が図られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の転がり軸受では、グリースは、外輪の転動体に接触する軌道面を避けた内周面に付着し、かつ、内輪の外周面に接触しないように、外輪の内周面側に偏って円環状に封入されている。
【0004】
さらに、軌道輪の周面に凹部を設け、その凹部にグリースを載置することによりグリースが転動体に接触し難く設けられた転がり軸受がある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、外輪が軌道面に対して軸方向の両方向側に形成される凹部と、凹部と軌道面との間に形成される稜部と、を備え、凹部が、グリースが載置される載置面と、載置面と稜部との間に形成され、軸方向外側に向かって外輪の外周面に近づく傾斜部とを備えた転がり軸受が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-150615号公報
特許第7209902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、回転抵抗を低減するためにグリースの量を低減すると、グリース切れによって転がり軸受の寿命が低下する可能性がある。また、特許文献2に開示された構成のように、グリースを凹部のうち傾斜部を挟んで稜部の反対側の載置面に載置すると、グリースから染み出た基油が軌道面に到達するまでに傾斜部を伝った後に稜部を乗り越えなければならず、転動体へのグリースの基油の供給が不足する可能性がある。特に、グリースから基油の染み出しが進行するに従いグリース中の増ちょう剤の比率が高まるので、転がり軸受を長時間動作させると基油の供給能力が徐々に低下し得る。したがって、従来の転がり軸受にあっては、耐久性の確保および回転抵抗の低減を両立するという課題がある。
【0007】
そこで本発明は、耐久性の確保および回転抵抗の低減を両立できる転がり軸受、回転機器および転がり軸受の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係る転がり軸受は、互いに同軸に配置された内輪および外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された転動体と、前記内輪または前記外輪に装着され、前記内輪と前記外輪との間を軸方向の外側から覆うシール部材と、前記転動体と前記シール部材との間に配置されたグリースと、を備え、前記内輪および前記外輪のうち一方の軌道輪は、他方の軌道輪に対向する周面を有し、前記周面には、前記転動体を転動可能に支持する軌道面と、前記軌道面の前記軸方向の端縁から前記軸方向に延びる箇所に設けられ、径方向に窪む凹部と、が形成され、前記グリースは、前記凹部に接触しており、前記グリースの不混和ちょう度は、178より大きく287未満である。
【0009】
第1の態様によれば、グリースが軸方向に変位することを凹部によって規制できる。これにより、グリースが変位して転動体などに所望の量以上に接触することを抑制できる。よって、転がり軸受の回転抵抗の低減を図ることができる。さらに、凹部の内側にグリースを配置できるので、凹部が形成されていない構成と比較して、グリースの総量を増加させることができる。
さらに、グリースのうち転動体および保持器に接触していない部分が比較的柔らかく、外部へ離油し易い状態となる。このため、グリースのうち転動体または保持器に接触している部分の基油が不足しそうになっても、グリースのうち転動体および保持器に接触していない内部から基油が外部に染み出てきて、基油を継続して摺動部に供給できる。また、グリースが転動体および保持器に接触しないように塗布されている状態であっても、グリースの表面から基油を摺動部に供給できると共に、グリースの内部からもグリースの表面に基油が染み出てきて、基油を摺動部に供給できる。このため、転がり軸受の回転抵抗の低減を図るためにグリースを転動体および保持器から離れた位置に配置した場合にも、基油を長期にわたって摺動部に供給でき、転がり軸受の耐久性を向上させることができる。
また、不混和ちょう度が287未満であることで、グリースの重力による垂れや連れ回り等による過度の変形を抑制でき、グリースのうち転動体および保持器に接触していない部分の形状を初期形状のまま維持できる。これにより、転がり軸受毎にグリースの形状が相違して回転抵抗にばらつきが生じることを抑制できる。
以上により、耐久性の確保、および回転抵抗の低減を両立できる転がり軸受を提供できる。
【0010】
本発明の第2の態様に係る転がり軸受は、上記第1の態様に係る転がり軸受において、前記グリースは、前記凹部のうち径方向に対して前記軸方向の外側に傾斜した方向を向く箇所に接触していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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