TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025015012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118060
出願日2023-07-20
発明の名称工具ブラケットおよび工具ブラケットを有するバリ取り工具、並びにバリ取り方法
出願人株式会社スギノマシン
代理人弁理士法人グローバル・アイピー東京
主分類B23Q 5/04 20060101AFI20250123BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】 スピンドル体に作用するモーメント荷重が比較的小さいときであっても、スピンドル体が傾動できる工具ブラケットを提供する。
【解決手段】 工具ブラケット13は、シリンダ軸2方向に延びるシリンダ室15aを有するハウジング15と、圧縮性流体によって先端方向に付勢され、シリンダ室15a内を往復するピストン21であって、先端部に配置される作用部21dを有するピストン21と、傾動軸3を有し、シリンダ室15a内に配置され、シリンダ軸2に対して傾動可能な傾動ボディ17であって、基端部に配置され、作用部21dと当接するセンタリング部17aであって、傾動軸3がシリンダ軸2から傾斜するときに、シリンダ軸2を作用線として、ピストン21を押し出すセンタリング部17aを有する傾動ボディ17と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダ軸方向に延びるシリンダ室を有するハウジングと、
圧縮性流体によって先端方向に付勢され、前記シリンダ室内を往復するピストンであって、先端部に配置される作用部を有するピストンと、
傾動軸を有し、前記シリンダ室内に配置され、前記シリンダ軸に対して傾動可能な傾動ボディであって、
基端部に配置され、前記作用部と当接するセンタリング部であって、前記傾動軸が前記シリンダ軸から傾斜するときに、前記シリンダ軸を作用線として、前記ピストンを押し出すセンタリング部を有する傾動ボディと、
を有する、工具ブラケット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記センタリング部は、凸球面である、
請求項1に記載の工具ブラケット。
【請求項3】
前記作用部は、円形断面を有する凹部である、
請求項1又は2に記載の工具ブラケット。
【請求項4】
nを3以上の整数とすると、前記センタリング部は、前記傾動軸に対してn回対称に配置された接触凸部を有し、
前記作用部は、前記シリンダ軸上に中心を有する凹球面である、
請求項1又は3に記載の工具ブラケット。
【請求項5】
前記ハウジングは、先端部に配置される座面を有し、
前記傾動ボディは、先端部に配置されるヘッド面であって、前記傾動軸が前記シリンダ軸に実質的に一致するときに前記座面に当接するヘッド面を有する、
請求項1~4のいずれかに記載の工具ブラケット。
【請求項6】
前記座面は、前記シリンダ軸に垂直な平面であり、
前記ヘッド面は、前記傾動軸に垂直な平面である、
請求項1~5のいずれかに記載の工具ブラケット。
【請求項7】
前記傾動ボディには、回転する先端工具を装着可能なスピンドル体が取り付けられ、
前記傾動ボディと前記ハウジングの間に配置され、前記シリンダ軸を中心とする前記傾動ボディの回転を抑制する回り止めを更に有する、
請求項1~6のいずれかに記載の工具ブラケット。
【請求項8】
前記回り止めは、前記シリンダ室の先端側に配置される、
請求項7に記載の工具ブラケット。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の工具ブラケットと、
回転する先端工具を装着可能なスピンドル体であって、前記傾動ボディに配置され、前記傾動ボディと一体となって傾動するスピンドル体と、
を有する、バリ取り工具。
【請求項10】
圧縮性流体がピストンを介して傾動ボディを先端方向に押し出し、
先端工具がワークに接触してモーメント荷重を受けたときに、前記傾動ボディの先端部に配置されるヘッド面が、ハウジングの先端部に配置される座面と接触する1点を中心に、前記傾動ボディが傾き、
前記圧縮性流体の圧力に抗して、シリンダ軸を作用線として、前記傾動ボディが前記ピストンを押し出し、
前記傾動ボディと一体に、前記先端工具が、前記ワークの形状に沿って傾動しながら前記ワークのバリ取りを行う、
バリ取り方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、工具ブラケットおよび工具ブラケットを有するバリ取り工具、並びにバリ取り方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ロボット等に取り付けられるバリ取り工具が知られている(例えば、特開2020-66120号公報。以下、特許文献1)。特許文献1のバリ取り工具は、円筒状のハウジングと、センタディスクを有し、傾動自在で、ハウジング内に遊嵌支持されるスピンドル体と、センタディスクを先端側に押圧するピストンと、ピストンを先端側に付勢するスプリングと、ピストンとスプリングとの間に設けられるセパレートリングと、セパレートリングとピストンとの間にエアを供給する流路と、を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1のバリ取り工具は、スピンドル体が傾くときに、ピストンにモーメント荷重が作用し、ピストンが動きにくくなる場合があった。そのため、スピンドル体が傾動するために必要な荷重を小さくすることが困難であった。
本発明は、スピンドル体に作用するモーメント荷重が比較的小さいときであっても、スピンドル体が傾動できる、工具ブラケット、および工具ブラケットを含むバリ取り工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の観点は、
シリンダ軸方向に延びるシリンダ室を有するハウジングと、
圧縮性流体によって先端方向に付勢され、前記シリンダ室内を往復するピストンであって、先端部に配置される作用部を有するピストンと、
傾動軸を有し、前記シリンダ室内に配置され、前記シリンダ軸に対して傾動可能な傾動ボディであって、
基端部に配置され、前記作用部と当接するセンタリング部であって、前記傾動軸が前記シリンダ軸から傾斜するときに、前記シリンダ軸を作用線として、前記ピストンを押し出すセンタリング部を有する傾動ボディと、
を有する、工具ブラケットである。
【0005】
本発明の第2の観点は、
前記工具ブラケットと、
回転する先端工具を装着可能なスピンドル体であって、前記傾動ボディに配置され、前記傾動ボディと一体となって傾動するスピンドル体と、
を有する、バリ取り工具である。
【0006】
本発明の第3の観点は、
圧縮性流体がピストンを介して傾動ボディを先端方向に押し出し、
先端工具がワークに接触してモーメント荷重を受けたときに、前記傾動ボディの先端部に配置されるヘッド面が、ハウジングの先端部に配置される座面と接触する1点を中心に、前記傾動ボディが傾き、
前記圧縮性流体の圧力に抗して、シリンダ軸を作用線として、前記傾動ボディが前記ピストンを押し出し、
前記傾動ボディと一体に、前記先端工具が、前記ワークの形状に沿って傾動しながら前記ワークのバリ取りを行う、
バリ取り方法である。
【0007】
ピストンは、流体圧によって、傾動ボディを先端方向に付勢する。
シリンダ室は、シリンダ部と、案内部と、を有しても良い。シリンダ部は、流体ポートと接続され、先端部に配置される。案内部は、基端部に配置される。
ピストンは、ヘッド部と、スリーブと、を有しても良い。ヘッド部は、シリンダ部に摺動する。スリーブは、案内部に案内される。
【0008】
接触凸部は、例えば、ボール、ピンである。接触凸部は、作用部と当接する凸球面を有しても良い。
【0009】
回り止めは、回り止め体と受容部を有する。回り止め体は、例えば、ボールやピンでも良い。回り止め体は、ハウジング又は傾動ボディのいずれか一方に配置される。受容部は、ハウジング又は傾動ボディの他方に配置される。傾動ボディに配置される、回り止め体や受容溝は、傾動ボディと一体に傾動する。回り止め体と受容溝との間に、隙間が設けられる。好ましくは、複数の回り止めが配置される。ハウジングに配置される、回り止め体又は受容溝のいずれか一方は、シリンダ軸について、回転対称に配置される。傾動ボディに配置される、回り止め体又は受容溝の他方は、傾動軸について、回転対称に配置される。
【0010】
回り止めは、膨出部を有しても良い。膨出部は、伝達球面を有して良い。
傾動ボディに配置される膨出部は、傾動中心を通り、傾動軸に垂直な平面上に配置されて良い。ハウジングに配置される膨出部は、傾動ボディが傾動しない状態における傾動中心を通り、シリンダ軸に垂直な平面上に配置されて良い。
ハウジングに配置される受容溝は、シリンダ軸に沿って延びて良い。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
スラッジ除去装置
20日前
日東精工株式会社
組み付け装置
3か月前
個人
複合金属回転式ホーン
20日前
株式会社FUJI
工作機械
21日前
有限会社津谷工業
切削工具
2か月前
株式会社不二越
タップ
3か月前
トヨタ自動車株式会社
積層コア
1か月前
株式会社ツガミ
工作機械
19日前
トヨタ自動車株式会社
検査方法
1か月前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
3か月前
トヨタ自動車株式会社
取付装置
20日前
株式会社ツガミ
工作機械
1か月前
ダイハツ工業株式会社
冷却構造
3か月前
株式会社トーキン
溶接用トーチ
26日前
株式会社不二越
歯車研削盤
2か月前
株式会社不二越
歯車研削盤
6日前
株式会社不二越
歯車加工機
2か月前
株式会社オーエム製作所
工作機械
1か月前
株式会社メドメタレックス
ドリル
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
19日前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
19日前
株式会社ヤマダスポット
抵抗溶接機
2か月前
住友重機械工業株式会社
レーザ装置
2か月前
三菱電機株式会社
ねじ取り出し装置
1か月前
株式会社FUJI
自動化用パレット
1か月前
サムテック株式会社
加工物製造方法
1か月前
株式会社関本管工
エルボ管保持装置
26日前
トヨタ自動車株式会社
位相測定方法
1か月前
株式会社浪速試錐工業所
防風カバー
2か月前
株式会社メタルクリエイト
切削装置
3か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
3か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
2か月前
株式会社不二越
工具の製造方法
1か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
3か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
3か月前
続きを見る