特許ウォッチ

公開番号2025014939
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117915
出願日2023-07-19
発明の名称画像形成システムおよび画像形成ジョブ生成プログラム
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人個人
主分類B41J 29/42 20060101AFI20250123BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】二酸化炭素の排出量を抑えるための利便性を向上することができる画像形成システムおよび画像形成ジョブ生成プログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置は、コピージョブの設定項目であるカラー/モノクロに対する設定値の候補を複数同時に表示するカラー/モノクロ設定画面を表示し(S191)、設定値の候補が指定されたコピージョブを実行する場合の二酸化炭素の排出量の推測値をコピージョブの実行前に求め(S194)、カラー/モノクロについて設定内容情報に示される設定値以外の値が指定された場合の推測値と、カラー/モノクロについて設定内容情報に示される設定値が指定された場合の推測値との差分を、カラー/モノクロについて設定内容情報に示される設定値以外の候補に関連付けてカラー/モノクロ設定画面に表示する(S196)ことを特徴とする。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
画像形成ジョブの特定の設定項目に対する設定値の候補を複数同時に表示する設定画面を表示し、
前記候補が指定された前記画像形成ジョブを実行する場合の二酸化炭素の排出量の推測値を前記画像形成ジョブの実行前に求め、
前記候補が指定された前記画像形成ジョブを実行する場合の前記排出量の推測値に応じた特定の情報を、この候補に関連付けて前記設定画面に表示することを特徴とする画像形成システム。
続きを表示（約 900 文字）【請求項２】
前記画像形成ジョブの実行の開始が指示される前に前記設定画面を表示することを特徴とする請求項１に記載の画像形成システム。
【請求項３】
前記設定画面は、前記特定の設定項目に対する前記候補を３つ以上同時に表示し、
前記設定画面に表示される少なくとも一部の前記特定の情報は、前記設定画面に表示される全ての前記候補のそれぞれが指定された前記画像形成ジョブを実行する場合の前記排出量の推測値同士の差異を示すことを特徴とする請求項１に記載の画像形成システム。
【請求項４】
前記特定の情報は、前記候補が指定された前記画像形成ジョブを実行する場合の前記排出量の推測値と、前記設定画面において現在指定されている前記設定値で前記画像形成ジョブを実行する場合の前記排出量の推測値との差分であることを特徴とする請求項１に記載の画像形成システム。
【請求項５】
前記排出量を推測するための数式である二酸化炭素排出量推測モデルと、前記画像形成ジョブの設定とを使用して前記排出量の推測値を求め、
前記二酸化炭素排出量推測モデルは、前記画像形成システムが前記画像形成ジョブを実行する場合の消費電力の推測値を求める重回帰式に二酸化炭素排出係数を掛けた数式であり、
前記二酸化炭素排出量推測モデルにおける説明変数は、前記画像形成ジョブの設定の種類に応じて複数存在することを特徴とする請求項１から請求項４までのいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項６】
画像形成ジョブの特定の設定項目に対する設定値の候補を複数同時に表示する設定画面を表示する動作と、
前記候補が指定された前記画像形成ジョブを実行する場合の二酸化炭素の排出量の推測値を前記画像形成ジョブの実行前に求める動作と、
前記候補が指定された前記画像形成ジョブを実行する場合の前記排出量の推測値に応じた特定の情報を、この候補に関連付けて前記設定画面に表示する動作と
をコンピューターに実現させることを特徴とする画像形成ジョブ生成プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像形成ジョブを生成する画像形成システムおよび画像形成ジョブ生成プログラムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の画像形成システムとして、画像形成ジョブの複数の設定項目に対する設定値が指定されて、画像形成ジョブの実行の開始が指示された場合に、設定値の候補のそれぞれが指定された画像形成ジョブを実行する場合の二酸化炭素の排出量の推測値を求め、現在実際に指定されている設定値で画像形成ジョブを実行する場合の推測値より小さい推測値となる候補が存在するとき、この候補が指定された画像形成ジョブを実行する場合の推測値と、現在実際に指定されている設定値で画像形成ジョブを実行する場合の推測値との差分を表示しながら、この候補への変更を勧誘する画面を表示する画像形成装置（例えば、特許文献１参照。）が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１０－１６７５７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載された画像形成システムにおいては、現在実際に指定されている設定値で画像形成ジョブを実行する場合の推測値より小さい推測値となる候補への変更を勧誘する画面を都度表示するので、利便性が良くないという問題がある。
【０００５】
そこで、本発明は、二酸化炭素の排出量を抑えるための利便性を向上することができる画像形成システムおよび画像形成ジョブ生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の画像形成システムは、画像形成ジョブの特定の設定項目に対する設定値の候補を複数同時に表示する設定画面を表示し、前記候補が指定された前記画像形成ジョブを実行する場合の二酸化炭素の排出量の推測値を前記画像形成ジョブの実行前に求め、前記候補が指定された前記画像形成ジョブを実行する場合の前記排出量の推測値に応じた特定の情報を、この候補に関連付けて前記設定画面に表示することを特徴とする。
【０００７】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成ジョブの特定の設定項目に対する設定値の候補を複数同時に表示する設定画面を表示し、候補が指定された画像形成ジョブを実行する場合の二酸化炭素の排出量の推測値に応じた特定の情報を、この候補に関連付けて設定画面に表示するので、設定画面において利用者によって設定値が指定される場合に、設定値の候補が指定された画像形成ジョブを実行する場合の二酸化炭素の排出量の推測値に応じた特定の情報が利用者によって参考にされることが可能である。したがって、本発明の画像形成システムは、画像形成ジョブの特定の設定項目に対する設定値の候補を複数同時に表示する設定画面とは別に、設定値の変更を勧誘する画面が表示される必要がないので、二酸化炭素の排出量を抑えるための利便性を向上することができる。
【０００８】
本発明の画像形成システムは、前記画像形成ジョブの実行の開始が指示される前に前記設定画面を表示しても良い。
【０００９】
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成ジョブの特定の設定項目に対する設定値の候補を複数同時に表示する設定画面を画像形成ジョブの実行の開始が指示される前に表示するので、画像形成ジョブの実行の開始が指示された後で設定値の変更を勧誘する画面が表示される必要がない。したがって、本発明の画像形成システムは、二酸化炭素の排出量を抑えるための利便性を向上することができる。
【００１０】
本発明の画像形成システムは、前記設定画面は、前記特定の設定項目に対する前記候補を３つ以上同時に表示し、前記設定画面に表示される少なくとも一部の前記特定の情報は、前記設定画面に表示される全ての前記候補のそれぞれが指定された前記画像形成ジョブを実行する場合の前記排出量の推測値同士の差異を示しても良い。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許