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公開番号
2025014216
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116559
出願日
2023-07-18
発明の名称
減衰力発生装置、懸架装置
出願人
日立Astemo株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/508 20060101AFI20250123BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ピストン速度が低速域や中速域であるときの減衰力特性に与える影響を抑制しつつ、高速域であるときの減衰力を高めることができる技術を提供する。
【解決手段】ピストン部30は、ロッド20に保持されるとともに、オイルの流路となるようにロッド20の軸方向に延びる第1孔101が形成されたピストン100と、第1孔101を開閉する円環状の第1バルブ群31と、第1孔101に配置されるとともに、第1バルブ群31の動きに伴って軸方向に移動して、流路の面積を変更可能な変更部材150と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ロッドに保持されるとともに、流体の流路となるように前記ロッドの軸方向に延びる孔が形成されたピストンと、
前記孔を開閉する円環状のバルブと、
前記孔内に配置されるとともに、前記バルブの動きに伴って前記軸方向に移動して、前記流路の面積を変更可能な変更部材と、
を備える減衰力発生装置。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記変更部材は、前記軸方向に延びる部材であり、内部を前記軸方向に貫通する貫通孔により構成された内部流路と、外面から内側に凹む凹部により構成された外部流路とを形成する、
請求項1に記載の減衰力発生装置。
【請求項3】
前記変更部材における前記外部流路の始点の前記軸方向の位置は、前記変更部材における前記内部流路の始点の前記軸方向の位置よりも前記バルブに近い、
請求項2に記載の減衰力発生装置。
【請求項4】
前記外部流路は、前記内部流路の周りに複数設けられており、複数の前記内部流路の流路面積はそれぞれ異なる、
請求項2に記載の減衰力発生装置。
【請求項5】
前記変更部材の外周形状は、前記孔の内周形状と同一である、
請求項1に記載の減衰力発生装置。
【請求項6】
前記孔は、前記ロッドの周囲に複数形成され、
前記変更部材は、複数の前記孔の内の一部に配置されている、
請求項1に記載の減衰力発生装置。
【請求項7】
前記変更部材は、前記軸方向に延びる部材であり、内部を前記軸方向に貫通する貫通孔により構成された内部流路と、外面から前記軸方向に交差する方向に貫通して前記貫通孔と通ずる交差孔により構成された外部流路とを形成する、
請求項1に記載の減衰力発生装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の減衰力発生装置を備える緩衝装置と、
前記緩衝装置の周囲に配置されたスプリングと、
を備える懸架装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰力発生装置及び懸架装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ピストン速度の低速から高速に渡る全域で適正な減衰力となる装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載のピストン構造体は、ピストンボディと、その第1方向側に配置される弁と、第2方向側に配置される弁とを備えている。ピストンボディには、弁が着座するシート部が第1方向側の端面、第2方向側の端面に、それぞれ設けられている。ピストンボディ内部には、第1室と第2室とを連通する複数の流路が備えられている。シート部に着座している弁を押し開いて流体が流れることで、減衰力を発生させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-139605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ピストン速度が高速であるときの減衰力を高めることが望まれている。特に、近年、車両重量の増加等によりコイルスプリングのバネ定数が大きくなることに起因して、段差乗り越え時等の伸び側のピストン速度が速く衝撃も大きくなる傾向にあるため、伸び切り時点での運動エネルギーを減少させるためにも、減衰力を高めることが望まれている。
一方、ピストン速度が高速であるときの減衰力を高めるべく、バルブ(特許文献1においては弁)の板厚や積層枚数を増加すると、ピストン速度が低速域や中速域であるときの減衰力特性にも影響がでてしまう。
本発明は、ピストン速度が低速域や中速域であるときの減衰力特性に与える影響を抑制しつつ、高速域であるときの減衰力を高めることができる減衰力発生装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本発明は、ロッドに保持されるとともに、流体の流路となるように前記ロッドの軸方向に延びる孔が形成されたピストンと、前記孔を開閉する円環状のバルブと、前記孔内に配置されるとともに、前記バルブの動きに伴って前記軸方向に移動して、前記流路の面積を変更可能な変更部材と、を備える減衰力発生装置である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ピストン速度が低速域や中速域であるときの減衰力特性に与える影響を抑制しつつ、高速域であるときの減衰力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る懸架装置の概略構成の一例を示す図である。
第1実施形態に係るピストンを第2側から見た斜視図の一例である。
第1実施形態に係るピストンを第1側から見た斜視図の一例である。
第1実施形態に係るピストン部を、図2のIV-IV部で切断した断面の一例を示す図である。
第1実施形態に係る変更部材を第2側から見た斜視図の一例である。
ロッドのシリンダ部からの突出量が多くなる伸長時におけるオイルの流れを示す断面図の一例であり、ピストン速度が低速域におけるオイルの流れを示している。
ロッドのシリンダ部からの突出量が多くなる伸長時におけるオイルの流れを示す断面図の一例であり、ピストン速度が中速域におけるオイルの流れを示している。
ロッドのシリンダ部からの突出量が多くなる伸長時におけるオイルの流れを示す断面図の一例であり、ピストン速度が高速域におけるオイルの流れを示している。
伸側流路の流路面積の変化を示す図である。
ピストン速度と減衰力との相関関係の一例を示す図である。
第2実施形態に係るピストンを第2側から見た図の一例である。
第2実施形態に係るピストン部を、図11のXII-XII部で切断した断面の一例を示す図である。
第2実施形態に係る変更部材の斜視図の一例である。
ロッドのシリンダ部からの突出量が多くなる伸長時におけるオイルの流れを示す断面図の一例であり、ピストン速度が低・中速域におけるオイルの流れを示している。
ロッドのシリンダ部からの突出量が多くなる伸長時におけるオイルの流れを示す断面図の一例であり、ピストン速度が高速域におけるオイルの流れを示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る懸架装置1の概略構成の一例を示す図である。
懸架装置1は、乗用自動車等の四輪車に用いられるサスペンションであり、図1に示すように、油圧式の緩衝装置2と、緩衝装置2の外側に配置されたコイル状のスプリング3と、を備える。以下では、緩衝装置2の後述する外筒12の中心線方向を、単に「中心線方向」と称する場合がある。また、中心線方向の第1側(図1では下側)、中心線方向の第2側(図1では上側)を、それぞれ、単に「第1側」、「第2側」と称する場合がある。また、中心線方向に交差する方向(例えば、直交方向)を、「半径方向」と称する。半径方向において、外筒12の中心線側を単に「内側」と称し、中心線から離れる側を単に「外側」と称する場合がある。
【0009】
また、懸架装置1は、スプリング3における第1側の端部を支持する下スプリングシート4と、スプリング3における第2側の端部を支持する上スプリングシート5とを備える。また、懸架装置1は、第2側の端部に取り付けられて、この懸架装置1を車両に取り付けるための車体側ブラケット6と、後述するシリンダ部10における第1側の端部に固定されて、懸架装置1を車輪に取り付けるための車輪側ブラケット7と、を備える。また、懸架装置1は、シリンダ部10及び後述するロッド20の少なくとも一部を覆うダストカバー8を備える。車体側ブラケット6は、ロッド20の第2側の端部に取り付けられている。
【0010】
以下、緩衝装置2について詳述する。
緩衝装置2は、オイルを収容するシリンダ部10と、第2側の端部がシリンダ部10から突出して設けられるとともに第1側の端部がシリンダ部10内にスライド可能に挿入されるロッド20と、を備える。また、緩衝装置2は、ロッド20の第1側の端部に設けられるピストン部30と、シリンダ部10の第1側の端部に設けられるボトム部40と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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