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公開番号2025013645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024196709,2022163736
出願日2024-11-11,2022-10-12
発明の名称シーケンシングベースのアッセイの妥当性を確保するための品質管理鋳型
出願人ビリオントゥーワン,インコーポレイテッド,BillionToOne,Inc.
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12Q 1/6869 20180101AFI20250117BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】シーケンシングベースのアッセイの妥当性を確保するための方法及び/又はシステムを提供する。
【解決手段】方法及び/又はシステムの実施形態は、品質管理鋳型(QCT)分子セットを生成すること;QCT分子セットの変動領域に基づくなど、QCT分子セットに基づきQCTシーケンスリードクラスターセットを決定すること;及びQCTシーケンスリードクラスターセットに基づき、コンタミネーションパラメータ及び/又は分子カウント数パラメータなど、シーケンシングライブラリ調製及びシーケンシングのうちの少なくとも一方に関連するシーケンシング関連パラメータを決定することを含み得る。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2018年1月5日に出願された米国仮特許出願第62/614,236号明
細書の利益を主張するものであり、この参照により全体として本明細書に援用される。
続きを表示(約 4,900 文字)【0002】
本開示は、概して、遺伝子シーケンシングの技術分野に関する。
【背景技術】
【0003】
ハイスループットシーケンシング(例えば、次世代シーケンシング(NGS))は、全
ゲノムシーケンシング及びエクソームシーケンシングの両方とも、診断アッセイに、並び
に無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)、リキッドバイオプシー、及び多型を検出す
る同様のアッセイなど、より特化した適用に用いられることが多くなっている。ハイスル
ープットシーケンシング(例えば、NGS)では、複数の試料(例えば、最大384試料
等)が同じシーケンシングランで処理され得るため、クロスコンタミネーションが臨床適
用上の重大な懸念である。特に、突然変異又は多型がまれで、そのアレル頻度が全体の僅
か数パーセントを占めるに過ぎないようなアッセイでは、他の試料からのクロスコンタミ
ネーションによって偽陽性が生じ得る。これは特にNIPT及びリキッドバイオプシーに
ついて言えることであり、これらにおいては陽性と陰性とのアウトカム差が数パーセント
未満の定量差である。
【0004】
ハイスループットシーケンシングの標準的なライブラリ調製実践では、当初の入力DN
A試料の増幅が必要であり得る。検査室における突然変異アレルの増幅はいずれも、PC
Rキャリーオーバーコンタミネーションとして一般に知られる後続試料及び実験への混入
が起こり得るため、こうした増幅ステップによりクロスコンタミネーション効果は悪化し
得る。この問題を防ぐため、qPCRなどの一部の標準的診断アッセイはdUTP/UN
Gキャリーオーバー防止システムを利用し、ここではPCRにおいてdTTPの代わりに
dUTPが用いられ、アッセイ後、ウラシル含有アンプリコンが酵素ウラシルDNAグリ
コシラーゼによる処理によって分解される。しかしながら、ハイスループットシーケンシ
ング(例えば、NGS)は感度が一層高く、且つハイスループットシーケンシングベース
のアッセイが微小な定量的変化を測定することを考えると尚更喫緊に必要であるにも関わ
らず、ハイスループットシーケンシングベースのアッセイ(例えば、NGSベースのアッ
セイ等)に対しては、類似の解決法がない。
【0005】
ハイスループットシーケンシングにおいてクロスコンタミネーションを完全に取り除く
ことは、関連するケミストリーに起因して困難であるが、それを追跡可能であれば、同様
に有用であり得る。複数の例において、各試料に異なる識別可能な配列が加えられてもよ
く、他のウェルへのその混入を追跡することができる。しかしながら、ユーザー毎、実験
毎、及び試料毎に配列ライブラリが異なるような例は厄介となることもあり、マルチプレ
ックス化したハイスループットシーケンシングベースのアッセイ(例えば、NGSベース
のアッセイ等)のクロスコンタミネーションの追跡に用いられる場合、大規模な複数の別
個のライブラリ(例えば、384通りの別個のライブラリ;同じシーケンシングランで処
理される試料の数に対応する数の別個のライブラリ;等)を管理することが必要となり得
る。その上、このような例であれば、異なる実験に同じライブラリが使用されるであろう
ため、前の実験からのPCRキャリーオーバーは追跡できないであろう。更に、大規模な
複数の別個のライブラリ(例えば、384通りの別個のライブラリ等)の管理が困難であ
ることに起因して、識別子配列それ自体がクロスコンタミネーションを被り得る。このよ
うに、これらの限界を打破する一方で、クロスコンタミネーションの追跡のためなどの、
方法及び/又はシステムの新規の有用な実施形態が必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A-1Dは、ある方法の実施形態の変形形態のフローチャート図を含む。
図2は、ある方法の実施形態の変形形態のフローチャート図を含む。
図3は、ある方法の実施形態の変形形態のフローチャート図を含む。
図4Aは、ある方法の実施形態の変形形態のバリデーション部分からの、詳細にはクロスコンタミネーション及びインデックスミスアサインメントに関する結果のグラフ図を含む。図4Bは、ある方法の実施形態の変形形態のバリデーション部分からの、詳細にはクロスコンタミネーション及びインデックスミスアサインメントに関する結果のグラフ図を含む。図4Cは、ある方法の実施形態の変形形態のバリデーション部分からの、詳細にはクロスコンタミネーション及びインデックスミスアサインメントに関する結果のグラフ図を含む。図4Dは、ある方法の実施形態の変形形態のバリデーション部分からの、詳細にはクロスコンタミネーション及びインデックスミスアサインメントに関する結果のグラフ図を含む。
図5Aは、分子カウントへのQCT分子の使用についてのバリデーション実験からの結果の具体例を含む。図5Bは、分子カウントへのQCT分子の使用についてのバリデーション実験からの結果の具体例を含む。
図6は、技師マネジメント及び/又は検査室マネジメントに関連する品質面に関連する結果の具体例を含む。
図7Aは、ある方法の実施形態の変形形態のバリデーション部分からの、詳細にはQCT分子の定量化に関する結果のグラフ図を含む。図7Bは、ある方法の実施形態の変形形態のバリデーション部分からの、詳細にはQCT分子の定量化に関する結果のグラフ図を含む。図7Cは、ある方法の実施形態の変形形態のバリデーション部分からの、詳細にはQCT分子の定量化に関する結果のグラフ図を含む。
図8Aは、ある方法の実施形態の変形形態のバリデーション部分からの、詳細には生物学的標的の定量化に関する結果のグラフ図を含む。図8Bは、ある方法の実施形態の変形形態のバリデーション部分からの、詳細には生物学的標的の定量化に関する結果のグラフ図を含む。
図9は、QCT分子を用いてアッセイ可能なゲノム当量を測定する具体例を含む。
図10は、コンタミネーションパラメータを決定する具体例を含む。
図11は、QCT分子を複数の試料で用いて試料処理エラーを決定する具体例を含む。
図12は、QCT分子を異なる段階で使用する具体例を含む。
図13Aは、インデックスホッピングに関連する特徴付けの具体例を含む。図13Bは、インデックスホッピングに関連する特徴付けの具体例を含む。
図14は、ユニークデュアルインデックスプライマーの使用に関連する真のコンタミネーションレベルの測定を促進する具体例を含む。
図15Aは、単一遺伝子病の診断の促進に関連する具体例を含む。図15Bは、単一遺伝子病の診断の促進に関連する具体例を含む。図15Cは、単一遺伝子病の診断の促進に関連する具体例を含む。図15Dは、単一遺伝子病の診断の促進に関連する具体例を含む。
図16Aは、染色体異常の診断の促進に関連する具体例を含む。図16Bは、染色体異常の診断の促進に関連する具体例を含む。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本実施形態の以下の説明は、それらの実施形態に限定するのでなく、むしろ当業者によ
る作製及び使用を可能にすることを意図している。
【0008】
1.概要。
図1A~図1D及び図2~図3に示されるとおり、方法100の実施形態(例えば、シ
ーケンシングライブラリ調製及びシーケンシングのうちの少なくとも一方に関連する特徴
付けのための;等)は、品質管理鋳型(QCT)分子セット(例えば、各QCT分子が標
的関連領域、変動領域等を含む)を生成することS110;QCT分子セットに基づき(
例えば、QCT分子セットの変動領域に基づき;等)QCTシーケンスリードクラスター
セット(例えば、QCT分子セットに対応する;等)を(例えば、計算的に;等)決定す
ることS120;及び/又はQCTシーケンスリードクラスターセットに基づき、シーケ
ンシングライブラリ調製及びシーケンシングのうちの少なくとも一方に関連するシーケン
シング関連パラメータ(例えば、コンタミネーションパラメータ、分子カウント数パラメ
ータ等)を決定することS130を含み得る。
【0009】
加えて又は代わりに、方法100の実施形態は、1つ以上の配列ライブラリを調製する
ことS112;1つ以上の配列ライブラリをシーケンシングすることS114;1つ以上
の病態(例えば、遺伝的障害等)の1つ以上の診断を促進すること(例えば、補助するこ
と、決定すること、提供すること等)S140(例えば、1つ以上のシーケンシング関連
パラメータに基づく;等);シーケンシング関連パラメータ、診断、及び/又は他の好適
な構成要素に基づくなどして、1つ以上の病態に対する治療を促進すること(例えば、補
助すること、決定すること、提供すること、投与すること等)S150;及び/又は任意
の他の好適なプロセスを含み得る。
【0010】
具体例において、方法100(例えば、妊婦に関連する母体試料からの遺伝的障害の出
生前診断を促進するための;等)は、遺伝的障害に関連するQCT分子セットを母体試料
に加えることであって、QCT分子セットが、内因性標的分子(例えば、遺伝的障害に関
連する;等)の標的配列領域との配列類似性がある標的関連領域と、内因性標的分子の配
列領域との配列非類似性がある変動領域(例えば、可変「N」塩基セットを含む埋め込み
分子識別子(embedded molecular identifier:EMI)
領域を含む、ここで各「N」塩基は、「A」塩基、「G」塩基、「T」塩基、及び「C」
塩基のいずれか1つから選択される等)とを含むこと;QCT分子セットと標的配列領域
を含む核酸分子(例えば、核酸;核酸断片;等)とを共増幅することに基づき共増幅混合
物を生成すること;共増幅混合物をシーケンシングすること;シーケンシングからのQC
T分子シーケンスリードから検出される別個の変動領域の数に基づき、QCT分子セット
のユニークな数を計算的に決定することであって、QCT分子シーケンスリードがQCT
分子セットに対応すること;QCT分子シーケンスリードの数をユニークなQCT分子数
で除すことに基づき平均QCTシーケンシング深度を計算すること;内因性標的分子につ
いての総リードカウント数を平均QCTシーケンシング深度で除すことに基づき内因性標
的分子の絶対カウント数を決定すること;内因性リファレンス分子についての総リードカ
ウント数を平均QCTシーケンシング深度で除すことに基づき内因性リファレンス分子の
絶対カウント数を決定すること;及び内因性標的配列の絶対カウント数と内因性リファレ
ンス配列の絶対カウント数との間の比較に基づき遺伝的障害の出生前診断を促進すること
を含み得る。
(【0011】以降は省略されています)

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