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公開番号
2024167030
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023142464
出願日
2023-09-01
発明の名称
積層体
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C12N
15/12 20060101AFI20241122BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】細胞の乾燥耐性、細胞の保持性、及び匂い物質等の化学物質の検出性に優れた検出技術を提供すること。
【解決手段】細胞層、及び前記細胞層上に配置されたゲル層を含む、積層体、及びそれを含む細胞チップ。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞層、及び前記細胞層上に配置されたゲル層を含む、積層体。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記細胞層及び前記ゲル層がそれぞれ単層である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記細胞層の細胞濃度が10000~1000000cells/cm
2
である、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記ゲル層を形成するゲルの貯蔵弾性率が0.001~100kPaである、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
区画内に配置されている、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記細胞層が前記区画底面に接している、請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
前記細胞層に含まれる細胞が昆虫細胞である、請求項1に記載の積層体。
【請求項8】
前記細胞層に含まれる細胞が、センサタンパク質のコード配列を含むポリヌクレオチドを含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項9】
前記センサタンパク質が嗅覚受容体タンパク質である、請求項8に記載の積層体。
【請求項10】
センサタンパク質活性の測定に用いるための、請求項1に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞を含む積層体等に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒトの特定の疾患や精神状態等を特徴付ける匂い物質群が同定されており、検査マーカーとしての利用価値が高いことから、これらをターゲットとした様々な匂いセンサの開発が盛んになっている。生物の嗅覚受容体は、多様性、感度、選択性等の面で半導体等の従来の匂いセンサ素子にはない優れた特性を有することから、嗅覚受容体をセンサ素子とした新しい匂いセンサの開発が期待されている。
【0003】
特許文献1では、改変嗅覚受容体を発現する細胞や改変嗅覚受容体を備える脂質二重膜を匂いセンサとして用いることについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/024902号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
嗅覚受容体等のセンサタンパク質を備える脂質二重膜を人工的に調製する工程を有する匂いセンサは、製造効率が必ずしも十分ではないため、匂いセンサのさらなる製造効率向上が求められている。そこで、センサタンパク質を発現する細胞を利用することに着目した。
【0006】
匂いセンサ等の化学物質センサとして細胞を利用する場合、利用の簡便性の観点からは、細胞をその都度培養して調製して利用するという形態ではなく、予め細胞が容器などに保持されたものを調製しておき、それを必要な場合に利用するという形態が望ましい。後者の形態の場合、細胞の利用時まで細胞を乾燥させないことが必要であり、また製造元から利用場所までの搬送等を考慮すると細胞が安定に保持されていることが重要である。
【0007】
そこで、本開示は、細胞の乾燥耐性、細胞の保持性、及び匂い物質等の化学物質の検出性に優れた検出技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は研究を進める中で、細胞とハイドロゲルとを含む区画を含む細胞チップであれば、細胞を乾燥から防ぐことができ、且つ細胞を安定に保持できることに着目した。大量生産、生産効率の観点からは、細胞が分散したハイドロゲルを利用することが望ましい。しかし、細胞が分散したハイドロゲルは、化学物質の検出性が低いことが分かった。本発明者は、この知見に基づいて、細胞層、及び前記細胞層上に配置されたゲル層を含む、積層体、であれば、上記課題及び上記問題を解決できることを見出した。即ち、本開示は、下記の態様を包含する。
【0009】
項1. 細胞層、及び前記細胞層上に配置されたゲル層を含む、積層体。
【0010】
項2. 前記細胞層及び前記ゲル層がそれぞれ単層である、項1に記載の積層体。
(【0011】以降は省略されています)
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