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公開番号
2024176189
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094537
出願日
2023-06-08
発明の名称
凍結細胞解凍装置
出願人
ニッタ株式会社
代理人
弁理士法人ドライト国際特許事務所
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20241212BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】凍結細胞の解凍にあたってできる限り凍結保護剤の影響を回避することができる凍結細胞解凍装置を提供する。
【解決手段】凍結細胞解凍装置11は、液体の培地26を案内する導入配管25と、凍結保護剤を含む凍結処理液を含有する凍結細胞12を収容しながら導入配管25から培地26を導入する容器13を保持し、凍結細胞12に接触する培地から凍結細胞12に融解熱を加える融解ユニット15と、凍結細胞12に対して培地の相対移動を生み出す液流れユニット34と、容器13に接続されて、解凍された細胞を含む培地の排出を案内する排出配管32とを備え、解凍された細胞が培地に分散する際に培地中で凍結保護剤の濃度は3vol%以下、好ましくは1vol%以下に維持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液体の培地を案内する導入配管と、
凍結保護剤を含む凍結処理液を含有する凍結細胞を収容しながら前記導入配管から前記培地を導入する容器を保持し、前記凍結細胞に接触する前記培地から前記凍結細胞に融解熱を加える融解ユニットと、
前記凍結細胞に対して前記培地の相対移動を生み出す液流れユニットと、
前記容器に接続されて、解凍された細胞を含む前記培地の排出を案内する排出配管と
を備え、
解凍された前記細胞が前記培地に分散する際に前記培地中で前記凍結保護剤の濃度は3vol%以下に維持される
凍結細胞解凍装置。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記凍結細胞は、前記凍結保護剤を5vol%以上10vol%以下で含有する
請求項1に記載の凍結細胞解凍装置。
【請求項3】
解凍された前記細胞が前記培地に分散する際に前記培地中で前記凍結保護剤の濃度は1vol%以下に維持される
請求項1に記載の凍結細胞解凍装置。
【請求項4】
前記容器への導入に先立って前記培地を加熱する加温ユニットを備える
請求項1に記載の凍結細胞解凍装置。
【請求項5】
前記容器に接続されて、前記容器を加熱する顕熱変化ユニットを備える
請求項1に記載の凍結細胞解凍装置。
【請求項6】
前記凍結保護剤は、ジメチルスルホキシドを含有する
請求項1に記載の凍結細胞解凍装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、凍結細胞を解凍して細胞を回収する凍結細胞解凍装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、バイアルを加熱するヒーターを備える凍結細胞解凍装置を開示する。細胞を含む懸濁液はバイアル内で凍結する。ヒーターからバイアルに凍結細胞の融解熱は伝達される。凍結細胞は外周から中心に向かって徐々に融解していく。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6661616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
細胞の凍結にあたって懸濁液には凍結保護剤が混ぜられる。凍結保護剤には一般にジメチルスルホキシド(DMSO)が含まれる。解凍後のジメチルスルホキシドは細胞にダメージを与えることから、できるだけ短時間で解凍は完了することが望まれる。とはいえ、細胞が42℃を超えた高温に曝されると、細胞は死滅してしまう。その一方で、低温の解凍に伴って細胞とジメチルスルホキシドとの接触時間が延びると、細胞は死滅してしまう。したがって、バイアルの加熱にあたって複雑かつ高度な温度制御が要求される。
【0005】
本発明は、凍結細胞の解凍にあたってできる限り凍結保護剤の影響を回避することができる凍結細胞解凍装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の凍結細胞解凍装置は、液体の培地を案内する導入配管と、凍結保護剤を含む凍結処理液を含有する凍結細胞を収容しながら前記導入配管から前記培地を導入する容器を保持し、前記凍結細胞に接触する前記培地から前記凍結細胞に融解熱を加える融解ユニットと、前記凍結細胞に対して前記培地の相対移動を生み出す液流れユニットと、前記容器に接続されて、解凍された細胞を含む前記培地の排出を案内する排出配管とを備え、解凍された前記細胞が前記培地に分散する際に前記培地中で前記凍結保護剤の濃度は3vol%以下に維持される。
【発明の効果】
【0007】
以上のように開示の凍結細胞解凍装置によれば、凍結細胞の解凍にあたってできる限り凍結保護剤の影響を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る凍結細胞解凍装置の構成を概略的に示す全体図である。
凍結細胞の顕熱変化の様子を概略的に示す模式図である。
凍結細胞の潜熱変化の様子を概略的に示す模式図である。
凍結細胞解凍装置での解凍に費やされる時間のシミュレーションに用いた凍結細胞を収容した容器を説明する図である。
凍結細胞解凍装置での解凍における時間経過と解凍の様子の一例を示す図である。
凍結細胞解凍装置での解凍における時間経過と温度変化の一例を示す図である。
実施例に係る凍結細胞解凍装置での培地投入動作のパターンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0010】
(凍結細胞解凍装置11の構成)
図1は本発明の一実施形態に係る凍結細胞解凍装置の構成を概略的に示す。凍結細胞解凍装置11は、凍結細胞12を収容する第1容器13を保持し、第1容器13に収容される凍結細胞12に第1容器13内の培地14から融解熱を加える融解ユニット15を備える。ここでは、第1容器13は、例えばガラス製のバイアル13aと、バイアル13aの開口を塞ぐキャップ13bとで構成されることができる。バイアル13aに凍結細胞12は収容される。細胞の凍結にあたってバイアル13aには懸濁液が収容される。懸濁液はバイアル13aとともに凍結される。凍結細胞12の保存にあたって例えば凍結細胞12は液体窒素で冷却されることができる。このとき、凍結細胞12の温度はマイナス196℃付近まで低下する。キャップ13bには導入ポート16および排出ポート17が形成される。
(【0011】以降は省略されています)
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